ラッシュライフ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 2948
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250229

感想・レビュー・書評

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  • 時系列が巧く組み立てられており、まさにミステリーの王道をいくもので、思っていた以上に正攻法をとるのだなという印象だった。

    そうした構造に加えて、比喩や引用があざとくはないが、きらりと採光を放つように配置されている。

    「ラッシュ」の多義性が(解説にもあるように)ややくどかったが、それはまだ初期の荒削りがゆえなのだろうか。

    とはいえ、伊坂ファンの気持ちを少し理解できた、と思う。

  • プロの泥棒、
    傲慢な画商、
    買われた画家、
    裏切られた夫、
    リストラされた男、
    さまよう野良犬、
    殺意を持ったカウンセラー、
    轢死体を車に乗せたサッカー選手、
    神の高橋、
    父親が自殺した男、

    エッシャーの騙し絵。
    神様を解体する。

    バラバラ死体が
    もう一度ひとつになって
    勝手に歩き出すと言う。

    4つの視点で描かれていますが、
    みんなが微妙にリンクしています。
    そして
    最後に繋がっていく。

    道ゆく人が
    実はどこかで繋がってるんぢゃないかと
    思わせてくれる一冊。

    でも、
    ワンちゃんが危険な目に遭ったり
    死体をバラバラにしようとするところは
    少しニガテでした。苦笑

    久々に読んだ伊坂さん。
    前作読んでるわけぢゃないけど、
    陽気なギャング~とか砂漠のが好きかも。

    読んだ私のコンディションかもしれないけど。苦笑

    「人生にプロフェッショナルがいるわけがない。
     まあ、時には自分が人生のプロであるかのような
     知った顔をした奴もいるがね、
     とにかく実際には全員がアマチュアで、新人だ」

    泥棒の黒澤、やっぱりカッコよかった。

  • 全然関係ない人達が微妙に繋がっている。実際に自分の周りも同じ様なものかもしれない。トランクの死体の展開は、一気に読んでしまった。

  • 黒澤がやっぱりいいな‼
    読み進めて行くにつれて、話が繋がっていく感じかたまらなくスキだと思った!

  • 初期の伊坂幸太郎がいい、と思うのは、最初の衝撃をいまだに引きずっているからなのか、本当に優れているからなのか。

    それでも、ラッシュライフが伊坂幸太郎の構成力が見事に生きている作品だというのは間違いないと思います。

    きれいに組み立てられた5つの物語をばらばらに崩して並べかえてつなげて、完成したのはエッシャーのだまし絵。彼の頭のなかで作られたおもちゃのよう。
    これ書くの、楽しかったんだろうなあ。

    読み手が立ち止まって考えなくても、自然に完成するように導かれているのがすごい。

  • 面白かったぁー。

    話が前に後ろにすすむんだもん。

    いつも前にも後ろにも進まず、混沌として透明度がただ変わるだけの本ばかりを読んでいるから。

    この本は、騙し絵みたく、できているよ。映画みたい。


    かつて、伊坂幸太郎を読むと良いよ、と私に教えてくれたのは誰だったか。

    たしか3年位前だったような気もする。

  • 最初から最後までが繋がる爽快さ!
    実際の人生もここまでとはいかないが、意外といろんな人と繋がってるのかも。
    僕もLush Life(豊潤な人生)を歩みたいな。

  • 450頁を超える分量にも関わらず、次の展開を知りたくてどんどん読み進め、あっという間に読了。あるところでは絶望を味わっても、またあるところでは救われる、その過程に仕掛けられた人生の“交差点”。いわゆる「神」の視点からその様子を眺められるのだから、面白くないわけがない。

  • 視点、時間軸がかわりながら話が進む。最期にはそれがしっかりつながるのがなんか気持ちよい。
    再読したい。

  • パズルが組み合わさっていくのを見ているような感覚になる本でした。あまり気にしていなかった前半の伏線が次々と明らかになって、全く関係のなさそうだったそれぞれの物語が絡み合っていく。けどそれは複雑じゃなくて、キレイに整理されていく。その爽快感で終盤は一気に読んでしまいました。人が死んでバラバラにされるというのに、怖さが全くなかったです。この人の作品は、本当に美しく芸術的だと思う。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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