ラッシュライフ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 31013
レビュー : 2949
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250229

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの再読。確か伊坂さんの初読みはこの作品だったと思う。
    やはり伊坂さんは群像劇が面白い。それぞれのエピソードの顛末が気になってどんどん読み進められるし、それぞれのエピソードがどう繋がるのかも期待しながら読んだ。単純な同時進行ではないので様々なエピソードが段々とジグソーパズルのように当てはまるのが気持ち良い。
    個人的には伊坂さんが描く泥棒や殺し屋が好きだが、この作品の黒澤もとぼけたキャラクターで面白かった。
    ちょっと残念だったのは画商と画家のエピソード。もっとインパクトある顛末を期待していただけに肩透かしだった。
    物理的に説明がつく事象とそうでないもの、計画的なことと突発的なこと、冷酷なこととホッとすることなど、相反することが良いバランスで散りばめられているのも上手い。
    読み終えてみれば確かにそれぞれのエピソードがリレーのように繋がっていた。

  • 5人の登場人物の身の回りに起こる様々な事件がパズルのように組み合わさっていく。最初はそれぞれの設定をインプットするのに少し時間がかかったが、話のオーバーラップが始まるとそんなことはどうでもよくなるぐらい夢中になっていた。
    この本は一気に読み進めることをお薦めします。

  • 時系列が最後に整理される群像劇

    終わった後に再度読みたくなる
    あの人があそこで出会ったのはこの人か
    の連続

    伊坂幸太郎は娯楽だな

  • うーーんやっぱし伊坂幸太郎は最高のエンターテイナー!!!

    電車の中で読んだんだけど、行きだけじゃ読み終わらなくて続きが気になって帰りクタクタでもう寝たかったのに
    夢中で読んじゃった~

    相変わらず一晩経つと登場人物の名前を全部忘れるポンコツぶりだけど、泥棒の黒澤がとってもすてき。いいキャラや。

    2018.05.27

  • 私が初めて出会った伊坂幸太郎作品はこの本です。ここから伊坂幸太郎沼にはまりました。

  • 伊坂作品2冊目.
    色々な人生が色々な視点で描かれており,最後に収束する.まさにラッシュライフ.
    「オールデボンの祈り」の登場人物が出てきたりと楽しく読ませていただきました.
    「重力ピエロ」買ってきます.

  • ・伊坂幸太郎さんの本は、出版順に見たいと思ってしまい、作品リストをつくってしまったw
    ・オーデュボンの祈りの伊藤がでてきた(カカシの話も)
    ・全然関係ないようにみえた人物がどんどんつながっていくのが面白くて、
    何度も読み返して人物相関図と時系列の図をつくった
    ・あーおもしろかった

  • パズルを解くような面白さがある小説だと思いました。

    登場人物たちの、バラバラに見える生活が、最後はリンクする。
    ピースをはめていくような、爽快な気分になりました。

    文章も読みやすく、物語が絡まっていく様が目に見えて分かるので、取っつきやすい作品ではないかと思います。

  • 平行する5つの物語。
    それらが時に交わりながらも決して1つになることは無い。
    それぞれが1つの小説として面白く、物語が交差する瞬間を“見た”とき、言いようのない快感を覚える。
    だから小説は止められない。

  • 誰しもそれぞれの人生のドラマがあって、それぞれ辛いこともあるけど前を向こうと思える作品やった
    特に黒沢が好きやったかな

  • 「リレー」という言葉がぴったりなぐらい、短編小説がリレーのようにつながれていた。時系列までは追えていないので、豊田が拳銃を取り出したのにロッカーは閉まっていたことは腑に落ちなかった。

  • 記録

  • 黒澤さんが最高

  • 伊坂幸太郎っぽい話。
    なんだかハテハテ??って状態でどんどん話が進んでいく。
    目が離せないし、次々いろいろ起こって展開もいい。

    でもなんだかあんまり好みじゃないのよね。
    話題作が多いから読むんだけど。

    「人生は誰もが初参加」ってフレーズは良かった!!

  • おもしろかった!
    この手の、一見関係のない人たちが次々つながっていく話が大好きなので、これがどこにつながるのかな〜と読み進めるのが楽しかった

    一見関係ないようで、絡まり合っている。「高橋」にはお見通しなの?

    強盗の老夫婦は、何か違う作品にも出てるのかな。あれだけの出演(?)だったので。

    泥棒とか強盗とか殺人とかカルトとか、ヘビーな題材なのにコミカルで楽しく読めるから不思議だ

  • 『シンクロ』

    昔、仕事の上司に、伊坂幸太郎がオススメと紹介されて、今作。

    素晴らしい。
    僕にとってお気に入りの作品だ。

    読んでいて、どこか危なかっしーのだ。
    まるで子供が泥だらけになってヘッドスライディング。
    まるでブランコにのってジャンプ!!
    そんなハラハラドキドキのストーリー展開。
    やられましたよw
    ご馳走さまですw

  • 金持ちの権力者に連れ回される女、リストラされて再就職試験40連敗中の男、泥棒の黒澤、「高橋」に心酔する男、ダブル不倫の末互いのパートナーを殺そうと計画する精神科医の女。

    戸田や京子、塚本など胡散臭くて嫌な奴らが多いので、読んでて嫌な印象が強くて前は好きになれなかった作品でしたが、10年ぶりに読み返したらやはり最後のネタバレが面白くて楽しく読み終わりました。
    終わり方を全然覚えてなかった…

    黒澤の淡々として物事を悟ったかのような喋り方がやはりいいですね。

    情けない状況ではあるけど、最後には奮起する豊田も良かったです。
    クジを換金してくれてるといいなぁ。

  • 2015.1.10

  • 伏線回収系で面白い

  • 2017/9/17読了。
    複数の主人公の話が同時進行していき、それぞれが交わったりしながらそれぞれの騒動を乗り越えていく、という話でした(あとがきで「エッシャーの描いた一枚の騙し絵に当てはまるよう話が収斂していく」と描かれており、恥ずかしながらその技巧についてはそこで気付きました)。
    とりあえず、この本の進行の仕方、群像劇スタイルがとても心地良いものでした。勿論、絶望や希望がバランスよく織り交ぜてあり1つ1つの話自体も大変読み応えがありました。また、ユーモラスな掛け合いも健在でした。
    そして、勧善懲悪的なシンプルな人生観がそれを貫いており、読みおわったあとも爽やかな気持ちでした。

  • 5人の群像劇がとても良かった。

    黒澤が好きな人はフィッシュストーリーも読むべし。

  • 騙し絵をテーマとした、全く関連性のない複数の登場人物が終盤にはそれぞれのつながりが出てきて、読者の時間軸思考を狂わせてしまうとても不思議な小説。殺人が当然発生するけど、時折、苦笑するやりとりは、緊張感を緩和させる。流石!伊坂幸太郎!彼の作品を読めば全く違う話でも相互にリンクする登場人物も存在する。そういうのを発見するのもこの作者の魅力でもある。

  • この話は泥棒黒澤、宗教に溺れる河原崎、気の強い女性カウンセラー京子、野良犬と共に行動するリストラ中年豊田。別々の話のようで実は繋がっているようで、でも何か違和感が…。
    よく読んでいればなんかおかしいぞって思う。私は郵便局強盗の辺で気がついた。
    黒澤のパートが一番よかった。色々と勇気づけられたし、一見他人には無関心に見えて実は思いやりのある黒澤が好きだ。

  • 黒澤の拾ったくじと香港40億、喫茶店、画商佐々岡、バラバラ殺人等、4組+αの物語は軽く繋がってくるのかな?と読んでいると後半から怒涛の交錯ラッシュ。
    「前にふと出てきた何気ない事柄が後で説明、又は活かされて展開する」と言えば伏線回収や後付け等と同じに聞こえてしまうが、
    「前述の日付時間よりも前になる後述での出来事が前述で既に活かされていた」という時系列バラバラ事件。爽快感を覚えるギミックでした。
     その為、読み応えがと読み難さが共存し、頭をやたら使うのでメモ取りながら整理必須でした(笑)離婚電話、カウンセラー電話、割引券、河原崎の告白、スケッチブック、ようやく時系列整理完了。
     どれもこれもよい交錯だったので例を挙げて感想を書くのはもはや不可能です(笑)最後の最後、話の順も時系列も一番最後のまとめ方と救いは感動でした。
     何度か出てきた「エッシャーの絵」なるほど騙し絵。「つなぐ」リレーでその時々の主役の日、なるほど。そしてそれらのリレーを全て見てきた老犬。シンボル的なキーワードや比喩も面白かった。

  • 主に5つのストーリーがそれぞれ進んでいく中で、登場人物が少しずつ交錯していくというすごく好きなタイプの小説でした。絡まっていた糸が徐々にほどけていく感じが読んでいておもしろかったです。ただ、拳銃で人を撃った豊田や人を殺した河原崎がそのまま済まされるハズもないのだが、そこの辺りは描かれる事なく終わったので少し消化不良。

  • いろんな人達の特別な数日間がさまざまな角度で交差してた。
    登場人物が多くて、途中、途中で交差してたことも、わかってから前のページに戻って確認したりした。
    ラストまで読み終わったら、散りばめられたパズルのピースはピッタリとはさまってた。そうか、そこであそこに話が通じるんだなぁ、見事だなぁって思った。

  • いくつかのお話が交錯している。
    わたしたちの人生もそんな感じかも。
    もう1回読んだらすっきり繋がって、評価も1つ上がりそう。

    【2013年5/23、2回目読了☆】
    ということで、続けてもう1回読みました。
    いやーすっきり。
    時間軸を整理しながら読めて、繋がりました。
    伊坂作品、やっぱり好きです。

  • 人にはそれぞれの人生がある

    時にそれは交錯し、
    時にそれは大きく逸れ、
    それぞれの未来へと向かっていく

    この本では
    一見独立した五つの物語が平行しているが、
    読み進めると
    それらが所々交錯していく様が綺麗だった

    ひょんなことから人生は交錯し、
    自分の人生の軌道が少し変わり、
    人は何かを納得し、決断し、動き出す
    そんな日こそ、「何か特別な日に」なるのだろう

    人は人生の行く末をコントロール出来ない
    それこそ「人生については誰もがアマチュア」なのだから、
    我々になす術はない
    我々は「ラッシュライフ」を懸命に生きるしかないのだ

    なんか恥ずかしいレビューになってしまった(笑)
    内容についての言及無いし(汗)
    ええ~と・・・黒澤カッコイイ!

  • 5の物語がさり気なく触れ合いつつ
    絶妙な加減で交差し、ふと気付くと
    1の物語が出来上がる。
    それまでは全く噛み合っていなかった
    個々の物語が己のあるべき場所に戻るよう
    ピッタリと収まっている事に
    感嘆し溜め息までもが出た。


    "ラッシュ"という言葉の意味、
    エッシャーの一枚の騙し絵。
    そして…それぞれの"ライフ"。
    様々な人間の姿に考えさせられ、
    伊坂幸太郎の凄さが心に沁みた一冊。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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