重力ピエロ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 40141
レビュー : 3654
  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250236

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読んだ伊坂さんの作品。
    あまり本も読んだことがなかったが、徐々に真相がそ見えてくるのが楽しくて面白いなぁと思った。キャラクターの会話の中で あ、この言葉できっと彼も気づいただろうな とキャラクターと感情を共有しているような感覚がありました。
    最後は全てが明かされる前に真相が分かっていましたが、それがまた悲しいような寂しいような感情に繋がって良かったと思います。

  • オーデュボン、ラッシュライフ、陽気なギャング、重力ピエロと読んできたが、今のところ特に心に響くものはない。
    砂漠はだいぶ前に読んだが、面白かった。ということは、重力ピエロ以降の作品はどんどん面白くなっていくのか?

    上記作品に共通しているのはとにかく「薄っぺらい」ことだ。
    ミステリーというには謎が入り組んでおらず、文芸というには軽い。
    登場人物は「いかにも作った」感じだし、ストーリーは伏線回収といえば聞こえはいいがどこか「都合が良い」。
    そのくせ、うだうだと喋る喋る。ドストエフスキーを引用して見せるが、ライトな読者層には「頭が良さそう」に映るのだろう。

    世間では人気があるようだから、私の狭い感受性に合わないだけなのだろう。

    印象的な一節。
    ――ピエロは、重力を忘れさせるために、メイクをし、玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不格好に飛ぶ。何かを忘れさせるために、だ。
    私が常識や法律を持ち出すまでもなく、重力は放っておいても働いてくる。
    それならば、唯一の兄弟である私は、その重力に逆らってみせるべきではないか。

  • 「春が二階から落ちてきた」で物語が始まり、締めているのが良かった。一見なんも脈絡のない言葉の羅列から文字を見つけ、繋ぎ出してみたり、連続放火事件、落書きから見えてきた犯人の目的や意味、なぜなのかに至ったことや、レイプという犯罪を明らかにして、ある法則を見出していく。そして、春と繋がりのある人物がわかり、そして家族というのを感じさせる作品。「お前は俺と似て嘘が下手だ」という言葉から家族の愛情が充分に伝わってくる。春と泉水、親子との絆や以前読んだラッシュライフと同様に多様な言葉の表現、ユーモア性に感銘。

    • kharaさん
      いいレビューだと思いました☻
      他にも自分が読んだ本、興味のある本が幾つかあったのでフォローさせていただきました。他のものも拝見させてくださ...
      いいレビューだと思いました☻
      他にも自分が読んだ本、興味のある本が幾つかあったのでフォローさせていただきました。他のものも拝見させてくださいね。
      2015/06/21
  • 伊坂幸太郎さんの小説は2作目。なぜだがハードルが高そうで手を出しづらかったのです。
    が、この小説を機に一気にはまりそうです。

    DNAという、人の意志ではどうにもならないように思える大きな力をめぐり、人の「愛」がどう向き合い超克するかというテーマです。
    今回はDNAが取り上げられていましたが、おそらくは世の中のあらゆる巨大な力に対峙する際の人のあり方を著者は考えているのでしょう。たぶん。

    笑顔で重力に逆らってゆくピエロのように、笑って乗り越えることに、ひとつの哲学があるのかも知れないなと思いました。その裏には壮絶な闘いがあるのかも知れないですけどね。

    ほかにも、随所に著者の考えが潜んでいて、それが僕が共感できるものばかりで、読んでいて非常に楽しかったです。繰り返し読むべき本でしょう。

    かなりしっかりとした、深く読み込む価値のある文学作品だなぁって思うんですが、いいところは何よりも軽やかなんですよね。本当に読みやすい。

    偉そうなこと書いちゃいますけど・・・
    これぞ現代の作家、なのかもしれないと思いました。

  • !著者は、きっと、お洒落なひねくれ者だろう。内容は読んで実感して欲しい。それは村上ワールドのようであり、「リング」「らせん」のようであり、テーゼ、アンチテーゼ、そしてジンテーゼ。みたいな、最後まで、楽しい読ライヴ(drive )でした。
    문고판 473쪽 58장. 본편, 해설, 표리 종이까지 즐길 수 있고, 이것으로\629엔?코스트 퍼포먼스 비싸다!!
    文庫版473頁58章。本編、解説、裏表紙まで楽しめて、 これで\629円? コストパフォーマンス高い!

  • 小説まだまだやれるじゃん!という評論どおり、ストーリー構成、キャラ、セリフや言い回し、想像を掻き立てるトリックがふんだんに散りばめられておりページをめくる手が止まらなかった。

    冒頭の「春が空から落ちてきた」に意表を突かれた時点で著者の手の平で転がされていたと悔しくもあるが心底楽しんでいた。

  • 記録

  • 「性」、「家族愛」、「兄弟愛」この3つを大きなテーマとして話が展開していく。泉水、春、そして父のそれぞれの思いやりの気持ちに胸を打たれた。家族とは血の繋がりなんて超えた存在なのかもしれない。

  • 面白かった。が、何だろう。この人の作品には、リアリティと非現実の狭間の浮遊感のようなものを感じる。友人に勧められて3作読んだが、私はハマらなかった。

  • 楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて消せてしまうんだ
    そーだよ、そーだよ

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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