フィッシュストーリー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 19218
レビュー : 1251
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250243

作品紹介・あらすじ

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 映画を観て、久々に読み返してみました。

    「フィッシュストーリー」は、こんなに短いお話だっけ?と思いました(笑)いいバンドだなぁ。曲中のつぶやきは映画でも小説でもぐっと胸にきますね。
    正義の味方の瀬川はやっぱり魅力的で、世界を(結果的に)救ったバンドのマネージャ ーの岡崎さんのお人好しさが素敵だ。

    けっこう内容忘れていましたが、黒澤の出てくる「サクリファイス」と「ポテチ」がおもしろかったです。

    「サクリファイス」の陽一郎と周造が村のために払った犠牲が切なかったです。黒澤の「正しいかどうかは別にして、あんたは偉いよ」という軽さがうまく言えないけれど、いいなぁと思いました。
    このお話で国の政治家と村の村長とを比べているところが伊坂さんっぽかったです。

    「ポテチ」は今村のすっとぼけっぷりがおもしろくてところどころ噴き出してました。
    最後はちょっとうるっときた・・・
    黒澤のそっけない優しさみたいなのがよいですね、自分では否定してますが(笑)
    案外人のために動いちゃう(笑)

    黒澤は活躍(?)するし、他の伊坂作品の片りんがチラチラしてるしで、面白くて濃い一冊でした!

  • 黒澤の圧倒的な存在感。「ポテチ」の伏線回収にウルっとして頁を戻る...。ホラ話の表題作もスカッとさせてくれる。映画化されているようだが、本で十分かな。
    「俺、どうすりゃいいんですかね?」「何もしないでいいんじゃないのか」

  • 短編集だったけど、どれも良かった!黒澤さんの寡黙な感じは相変わらず好きだし、今村と若葉のやり取りには笑った。『キリン乗ってないぢゃん!』は笑った!中村専務もいいし、ポテチに最後はうるっときた。短編集は苦手なんだけど、楽しめました。伊坂さんの本は再登場が多いし、何気ない文章の中に過去の繋がりがあるので、それに気付くと嬉しくなります。

  • ポテチを電車の中で読んで泣きそうになってしまった。ただボールが遠くに飛んだだけだけれど、何かすっきりした。

  • 伊坂幸太郎さん、すごい好きです。
    読むのがもったいなーぃ。

    しかも
    「フィッシュストーリー」は
    ハードカバーを持っているのに、
    文庫本を買って読みました。苦笑

    夜の動物園の檻の前で横たわっている男の謎を追う『動物園のエンジン』、
    村の風習の謎を追う『サクリファイス』、
    音楽が時空を超える『フィッシュストーリー』、
    自殺を図った女性とそれを助けた泥棒のお話『ポテチ』、
    の4編が入ってます。

    サクリファイスでメインの黒澤さんが
    ポテチでもふわっと登場します。

    クールでカッコ良い黒澤さん。素敵でした。


    でもやっぱり表題作の『フィッシュストーリー』は最高です。

    二十数年前、現在、三十数年前、十年後、
    と時間を前後していきます。

    過去の音楽が未来を救う。
    登場する人みんなカッコ良くて素敵でした。


    この一冊にも素敵な言葉たちがたくさん。

    「権力者に許された、台詞を知ってるか?」
    「何だ」
    「ノーコメント」

    「人間の悪い部分は動物と異なるとこと全部だ」

    「俺たち全部やったよ。
     やりたいことやって楽しかったけど、ここまでだった。
     届けよ、誰かに」
    「頼むから」


    もっともっと素敵な言葉が!!

  • めっちゃよかった!
    どれもすごく暖かいお話。

    人間のすることに
    無駄なことなんて
    あんましないのかも。

    どっかで誰かが
    幸せになってるんやな。

  •  たまに読み返したくなる短編集。表題作『フィッシュストーリー』の映画を観て原作が読みたくなったので読み始めましたが、読了後は『ポテチ』が一番好きになりました。

     伊坂さんらしいユニークな登場人物と「これには何の意味が?」という雑談の中にある伏線、そして読み終わった後のスカッとする爽快感はたまりません。
     主人公の今村のすっとぼけたキャラクターと、その周りの人々の関係性も素敵。皆、「まったくこいつはしょうがねぇなぁ」と思いながらも今村のことが好きなんだなぁと感じさせてくれます。
     映画も公開されているので是非見たい。

  • 伊坂さんの連作好き

  • 映画を先に見てハマった。こんなホラ話があってもいいよね

  • みんなどこか不思議で、現実には出会うことはないんだろうなと思いつつも、それぞれのお話に出てくる登場人物が好き。人間らしい人がたくさん出てくる。いやー、面白かったです。ふわっと繋げてくる感じも絶妙。ちょっとラストうるっときちゃいました。終わり方も軽くて、爽やか。ポテチの今村と大西と今村母と、そしてなんだかんだ黒沢が好き。でもやっぱり動物園のエンジンの永沢がたまらない。超好きです。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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