フィッシュストーリー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 19277
レビュー : 1253
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250243

感想・レビュー・書評

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  • 「届けよ誰かに、頼むから」
    表題になっているフィッシュストーリーが一番好きです。ふとしたきっかけが大きな変化につながることがあるから人生って面白いですよね。

  • 内容は4つの短編からなる本なのですが、伊坂ワールド全開!といった感じで、どの話も非常に面白かったですね!もっと早く読んでおけば良かったと少し後悔しました。
    本のタイトルにもなっている「フィッシュストーリー」は過去、現在、未来にわたる、ある無名バンドの最後の曲をベースとした爽快な話で私はこの話が一番好きですね。
    「サクリファイス」と「ポテチ」は伊坂作品でよく登場する探偵兼空き巣の黒澤が登場する痛快な話で、「動物園のエンジン」も伊坂らしい作品だと思いました。

  • 『フィッシュストーリー』
    あのバンドの人たちの曲(想い)は届いたのかな。
    あの歌があってあの無音部分があって、そこから人々がつながっているのは確かで、そう思うとキラキラする。

  • 大好きな伊坂さんの4編の短編集。それぞれ伊坂さんらしくて良かったですが、私は書き下ろしの『ポテチ』が特にツボでした〜♪今村のキャラもいいですし、黒澤はシブいですね!ポテチの味を間違えるところも効いていて良かったです!ラスト近くはずっと泣いてしまいました(;_;)映画化されているみたいなので観たいのですがレンタルで探してもまだ見つけられなくて残念です。でも小説で先に読めて良かったです♪読み始めはそんなお話とは全く思っていなくて読み終えるととても優しい温かいお話で感動しました☆

  • 短編、というには少し長めの4作が収められた“中編集”。そんな言葉があるのかどうかは知りませんが。

    「ラッシュライフ」にも登場した黒澤は、4編中2編で現れます。そのクールだけど心の底に熱を持ったような雰囲気は、同じ伊坂作品の人気キャラクター、死神・千葉に相通ずるものがあるような気がして。自分の中に絶対的な芯を持っているけれど、それを決して他人にまで強要しない姿勢に心を鋭く突かれる思いです。ありふれた言葉で言うなら、かっこいいなって。

    さて、個人的なお気に入りはやはり表題作の「フィッシュストーリー」。時間軸が行ったり来たりする感じは、伊坂作品ならでは。頭の中で、飛行機が一瞬にして海を渡るかのように、描かれる時代に瞬時に飛び移っていくような感覚が、読んでいてとても心地良く感じられました。

    「届けよ、誰かに」

    悲愴感さえ感じさせるその切なる願いが、巡り巡って未来の世界を救う。それは偶然であって、必然でもあって。そうやって、人の一生が少しずつつながって未来を形作っていくのなら、今の私のなんでもないこの毎日も、もしかしたら未来のどこかで意味を持つのかもしれないな、なんて思います。そんなふうに、一人一人の人生にささやかな希望の光を照らしてくれるのが、伊坂作品の確固たる魅力なのではないでしょうか。

  • フィッシュストーリー=「ほら話」とは知りませんでした。4つの物語からなる中短編集。「サクリファイス」と「ポテチ」に黒澤が出てきたのが嬉しい。そして表題作のフィッシュストーリーでは、さすがと唸りたくなるような物語の構成力。誰かに届いて欲しいと願う強い気持ちは、時を超えて未来を救うことになるが、それは一見偶然のようで決して偶然ではなく、それぞれが強い思いを持って自らの出来ることを一途に果たそうとした結果の連鎖によるもの。世の中はそうしてどこかで誰かに救われているのかもしれない。ポテチの塩味も美味しいよね。

  • 伊坂幸太郎による四部作で構成される短編小説集。内容もメルヒェン調な『動物園のエンジン』、昭和初期のミステリー風味『サクリファイス』、SF感を匂わせる設定の表題作『フィッシュ・ストーリー』、メロドラマ的な展開の『ポテチ』。全く異なるジャンルでありながらキャラクターによる会話のテンポ、言葉遊びならぬ文字遊びは「伊坂テイスト」バリバリで、それぞれ氏独特なアクロバティックな展開と着地感は愉快な漫画のよう。中でも『フィッシュ・ストーリー』は時間と空間の展開をもっとSF寄りにしたならば星新一か小松左京が描きそうなお話

  • フッシュストーリー正義の味方。かっこいい。そのためには準備が大切なんだ。

  • フィッシュストーリーとポテチが面白かった

  • 「ほら話」というタイトルで、4つの短編からなる作品。二番目の「サクリファイス」、三番目の「フィッシュストリー」もいいが、なんといってもラストの「ポテチ」が秀逸。「ポテチ」を読むと、青空球場に自然と足が向く。一昨日、神宮球場で野球を見に行ってきたが、やはり、ドーム球場にはない、本当の野球のよさがあった。ぜひ、「ポテチ」を読んで、カルビーのポテチップスコンソメ味と塩味をもって、ビール片手に、球場に足を運んでもらいたい。何度、読んでも、心熱く、泣かせる作品である。
    また、何度も言ってきたことだが、いい文庫本には、いい解説がついている。解説も秀逸である。自分もカルビーに心から謝意を表する。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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