フィッシュストーリー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 19267
レビュー : 1253
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250243

感想・レビュー・書評

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  • 映画を観て、久々に読み返してみました。

    「フィッシュストーリー」は、こんなに短いお話だっけ?と思いました(笑)いいバンドだなぁ。曲中のつぶやきは映画でも小説でもぐっと胸にきますね。
    正義の味方の瀬川はやっぱり魅力的で、世界を(結果的に)救ったバンドのマネージャ ーの岡崎さんのお人好しさが素敵だ。

    けっこう内容忘れていましたが、黒澤の出てくる「サクリファイス」と「ポテチ」がおもしろかったです。

    「サクリファイス」の陽一郎と周造が村のために払った犠牲が切なかったです。黒澤の「正しいかどうかは別にして、あんたは偉いよ」という軽さがうまく言えないけれど、いいなぁと思いました。
    このお話で国の政治家と村の村長とを比べているところが伊坂さんっぽかったです。

    「ポテチ」は今村のすっとぼけっぷりがおもしろくてところどころ噴き出してました。
    最後はちょっとうるっときた・・・
    黒澤のそっけない優しさみたいなのがよいですね、自分では否定してますが(笑)
    案外人のために動いちゃう(笑)

    黒澤は活躍(?)するし、他の伊坂作品の片りんがチラチラしてるしで、面白くて濃い一冊でした!

  • 短編集。

    「動物園のエンジン」
    シンリンオオカミが一匹逃げた責任を取って退職した永沢が、夜の動物園の地面で寝ている様子を見てあれこれ推理する男達の話。

    まともな人がほぼ出てこない。
    結局は永沢さんは動物園が好きなだけという。。

    「サクリファイス」
    空巣の黒澤が、人を探す依頼を受けてある村に行った話。

    なんで黒澤がこの村の生贄の風習にそんなに関わろうとしたのかはよく分からなかったけど、よく出来てるお話だと思いました。
    洞窟に閉じ込められてたはずの人の落下死体の謎とか、山田の行方などすっきり伏線が回収されてて良かったです。

    「フィッシュストーリー」
    間奏が途中で途切れて無音になる曲を聴きながら運転していた男の話から、時間が大きく前後して話が進む。

    すごくよく出来てて面白かったし、読後感が良かったです!
    すんごい遠回りして、かつ音楽の力って訳じゃ無いけど役に立ったよ!と彼等に伝わって欲しい。

    「ポテチ」
    空巣に入った家で中村親分と今村は、「これから自殺する!」という留守電を聞いてしまってその人を助けに行く。

    変な出会い方をした割にはちゃんと付き合ってるというか、続いている今村と大西の関係が面白い。
    さらに今村母と大西の関係もいいですねw

    ポテチの味を間違えて渡してしまった今村に、「やっぱりこれはこれで美味しいからいいや」と言った大西の言葉に泣き出すシーンの意味が分かった時、この話こんなにいい話だったんだ!と思いました。


    再読だったんですが全然覚えてなくて、普通に楽しめました。
    以前読んだ時より面白く感じた気はします。

  • 短編集だったけど、どれも良かった!黒澤さんの寡黙な感じは相変わらず好きだし、今村と若葉のやり取りには笑った。『キリン乗ってないぢゃん!』は笑った!中村専務もいいし、ポテチに最後はうるっときた。短編集は苦手なんだけど、楽しめました。伊坂さんの本は再登場が多いし、何気ない文章の中に過去の繋がりがあるので、それに気付くと嬉しくなります。

  • 伊坂さんの連作好き

  • 映画を先に見てハマった。こんなホラ話があってもいいよね

  • 一言で言うと素敵なお話
    中短編、どれも面白い
    中でもポテチはとても良かった
    もう少し膨 、それぞれの世界をもっと楽しみたかったけど、まぁ、これくらいの長さ、もう少し読みたいな~ぐらいがちょうど良いのかな

    素敵な作品に出会えたことに感謝✡️

  • どの話も面白くて短編のこういう、ちょうど良く読めるのに、心になんか残る終わり方が大好き。

    動物園のエンジンのふわっとしたところが個人的に短編ならではな感じがして好きだった。
    もちろんフィッシュストーリーの繋がりも好きだし黒澤も今村も好き。

    読後感が幸せとかではないけれど、なんかほっこりしてしまう。終わり方がいつもこの方はいいなぁ。会話も好きだなぁ。

  • 空白の1分が未来に大きな影響を与える。突拍子も無いことのように聞こえるけど、人生ってそういう偶然の積み重ねやろし。そう考えると、普段無駄なことと思ってる行動にも意味があるんやと思えてくるし、少し前向きになれる。

  • 「届けよ誰かに、頼むから」
    表題になっているフィッシュストーリーが一番好きです。ふとしたきっかけが大きな変化につながることがあるから人生って面白いですよね。

  • 内容は4つの短編からなる本なのですが、伊坂ワールド全開!といった感じで、どの話も非常に面白かったですね!もっと早く読んでおけば良かったと少し後悔しました。
    本のタイトルにもなっている「フィッシュストーリー」は過去、現在、未来にわたる、ある無名バンドの最後の曲をベースとした爽快な話で私はこの話が一番好きですね。
    「サクリファイス」と「ポテチ」は伊坂作品でよく登場する探偵兼空き巣の黒澤が登場する痛快な話で、「動物園のエンジン」も伊坂らしい作品だと思いました。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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