砂漠 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250250

感想・レビュー・書評

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  • 4月に大学に入学し、4年後卒業するまでの青春小説。
    麻雀、コンパ、学祭、ちんぴらとの関わり、バイト・・・等々の無意味な時間を淡々と書いている。
    色々な個性があるが、大学時代に作る友人、恋人は今後の人生にとても重要だというお話。

    あ~ぁ、また伊坂幸太郎の本を読んでしまった。
    私は、この著者はどうも合わない。ちっとも面白くない。
    最初は、登場人物(大学生)のやり取りが非常に面白いと思ったんだけど、なんら展開が発展せず、何が面白いやら…。
    やっぱりストーリー自体にワクワクさせてもらわないと小節の醍醐味がない。
    私が嫌いな理由は、重要なキーになっているのが、超能力なのだ。
    事件を解決するための手段が、クルマを移動させる超能力…ってありえねぇだろ!
    (伊坂ファンさん、ゴメンナサイ)

    話は180度方向転換しますが、息子が夏休みに入り恒例の「読書感想文」を書くための本選びに助言を求められた。
    本に慣れていない高校生ぐらいなら前回読んだ「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」がお勧めなんだが、渡されたプリントにずらっと並ぶ推薦図書の中から選ぶのが条件だそうだ。
    各先生が推薦する本が一冊ずつ並べられている一覧。
    これはこれでなかなか興味深いプリントなんだけど、残念ながら「もしドラ」は入っていなかった。
    が、この「砂漠」を推薦している先生が居るのだ。
    まあ、学生時代の友人はとっても大切だよってな事を読ませたいんだと思うけど、推薦本を1冊だけ選ぶとしてこれを選ぶかねぇ。。。

    ま、これや、これ、面白いよと複数にマークしてあげて渡したんだけど、結局選んだのは「数学ガール」
    実は、私は読んでいないんだけど話題になってた事ぐらいは知っている。
    理系を目指すんだったら悪くないかなぁと思ってチェックしておいたのだ。

    近所の書店、2件ぐらい回ったけど置いていなかったので結局、Amazonで購入。
    そういえば、初生にある「夢屋書店」、この7月で閉店だって。
    本屋さんって膨大な在庫を抱える割には売れ筋って集中し、ちょっと売れ筋じゃない本を探そうと思っても置いていないって事が多い。結局、ネット販売に頼ってしまう。
    本屋さん経営って難しいでしょうね。
    なんか残念なのが、仕事の帰りに立ち寄る比較的大きめな書店。
    ここも先月あたり改装されてコミックコーナーがどえらく広くなっていた。
    本屋さん=コミック って…
    なんか寂しいなぁ。

  • 叔父の本棚より/個性豊かな5人の絶妙な距離感が羨ましくなる。ぎゃはは、と笑う鳥井の声が聞こえてくる。はあ、おもしろかったー。

  • 西嶋うちの学校にも来て欲しい。
    こんな仲間と大学生活送りたい。

  • 初めての伊坂作品でした。

    大学生のうだうだ、だらだらな、ありそうでなさそうな…笑 素敵な友情作品でした。
    この話のメインキャラの西嶋、友達の鳥居、美人の東堂、ふわふわの南。
    全てが最高の登場人物です。
    特に西嶋は絶品。クセがあるけどいいやつ。

    大学生活が懐かしくなる作品です。
    読んだ後は心が温かくなる感じ。満足でした。
    自分の大学生活が懐かしくなって、思わず大学時代の友人に連絡しました笑

    春夏秋冬と物語が進んでいって…あ、そういうこと?となるラストもよかったです。
    心が疲れたら読み返したいな。

  • 西嶋!!カッコいいぞ!!でも実在したらめんどくさそうだから俯瞰がちょうどいい。

    麻雀はかるーく手を出した程度なので、基本字牌は切っていたけれど、これから中切りずらくなりそう。西嶋にロンされるし。

  • こんな学生時代があったらよかったなぁ〜なんて思わせてくれた。それぞれがとてもいい仲間で面白かった。

  • 青春映画を見てるように情景が浮かび、楽しくたまにドキドキしながら読めました!
    さすが伊坂幸太郎!面白かったです!
    それぞれのキャラクターにも愛着が湧き、読み終わったあとも続きがあればいいなと思うほどでした。特に西嶋は最高!好きになりました!

  • 原点にして頂点。
    小説の良さを全て詰め込んだ作品だと思う。伊坂幸太郎特有のユーモアのある会話。その中にある鳥居のシリアスな場面。
    西嶋がとにかくいい味を出している!!
    伏線回収といい、青春、恋愛。全てが最高!!

    P110
    今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ。

    P466
    思い出は作るものじゃなくて、勝手に、なるものなんだよ。

    P494
    人間とは、自分とは関係の無い不幸な出来事に、くよくよすることですよ。

    P534
    人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。

  • とてもよかった。これくらい明るい伊坂幸太郎が一番好き。
    私自身麻雀大好きなので、麻雀シーンはとくに理解できなくて困ることはなく、しっかり西嶋のめちゃくちゃなロンにも感動できた。麻雀のルールや役がよくわからなくてもそれなにり楽しめるようになっていると思うが、彼らは大学生の象徴かのように麻雀ばかりやっているのでルールを知っていた方が本書全体を通してわかりやすい気がする。
    伊坂幸太郎はさりげなく異能者を登場人物に配置するのがうまい。そして西嶋を中心とした関係が「アヒルと鴨のコインロッカー」ぽい気がした。

  • 読み始めは言動が理解できなかった西嶋にどハマり。あと1年と数ヶ月で、オアシスを探し求める砂漠生活が始まると考えると、スポーツを通じて私は人間にとって最大の贅沢をしていると感じることができた。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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