砂漠 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.00
  • (2073)
  • (2348)
  • (1385)
  • (271)
  • (46)
本棚登録 : 18921
レビュー : 1758
  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250250

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 伊坂幸太郎流の青春小説。
    40を手前にしても、この作品好きだ。
    青春を思い出すから?そういうことでもあるけど、そうでもない。

    麻雀すると、平和のためにピンフをあがろうとする。
    砂漠に雪を降らすことだって余裕で出来ると豪語する。
    そんな見た目もイマイチで変なことばかり言っている西嶋こそが本当の主人公。

    西嶋は<陣内>のお世話になっている過去がある。
    そう、彼は弟子なわけだ。

    そういうわけで、「チルドレン」「サブマリン」が好きな人にお勧めしておこう。
    伊坂幸太郎が好きな人はもちろんだけど、
    中でも軽い感じのほうが好きな人に受けると思う。

    軽いけど、深い。

    パンク・ネタ多数。
    クラッシュ、ラモーンズ、そしてTHE ROOSTERS。
    セドリックは新型じゃないと駄目なんですよ。

  • 自分の中では一番面白かった。

  • 長男からの超超お薦め本として読了。
    なんだか眠くて眠くて、読むのに時間がかかりましたが
    面白かったです。さすがです、伊坂氏。
    さずがです、仙台。(行ったことないけれど)

    大学生達5人、それぞれに尖がったキャラクター。
    なかでも西嶋は突出している。
    「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」
    そうだ、彼ならできるだろう。
    そういう人は生きづらい。
    でも、彼は出会う、
    「俺は恵まれないことには慣れていますけどね、
    大学に入って、友達に恵まれましたよ」と言うべき友達に。

    面白かった、
    やっぱり伊坂さん、好きだな。

    出会う場所はいろいろだろうけれど、
    大学生の年齢で出合う仲間は格別だろう。
    格別であってほしい。
    はめをはずすのも若さの特権。
    腕を失くさない程度にしてほしいけれど。

    「人間にとって、最大の贅沢は、人間関係における贅沢のこと」
    いい言葉です。

    おそらく長男は、なんとなく、気持ちとか年齢とか
    仲間とかそういうことを小説とだぶらせたと思われる。

    彼の大学生活が贅沢な大学生活であればそれは素晴らしいこと。

    母は友人関係においてはとても贅沢と胸を張れるぞ!

  • 西嶋は目の前の人を全力で助ける。他は見て見ぬフリをする。矛盾しているが、矛盾してはいけない法律はない。

    みんな正解を欲しがっている。せめてヒントを。

    人間にとって最高の贅沢は、人間関係における贅沢である。

    広く浅く「オレたちって友達だよな」的な人間関係、莞爾のような人間関係を築くことが勝ちのように見える大学生活で、こじんまりとだがお互いの違いを認め合う深い関係を築く。贅沢な人間関係が描かれている。
    「こんなこともあったなぁ」と昔観た映画と同じ程度の感覚で思い返すくらいになり、僕たちはばらばらになる。
    なんてことはまるでない、はずだ。

    膨大に時間が余る大学生ならではの、損得関係なく「おもしろそう」による行動。無駄なようで、ずっと心に残ってしまうような日々。

  • 大好きな本。
    とにかく西嶋が素晴らしい。
    小太りな男、西嶋。砂漠に雪を降らしてくれそうな男、西嶋。ロック。
    オレンジデイズに並ぶ、大学の青春物語だと思う。(並べちゃダメか

  • 学生生活というオアシスから社会という砂漠に放り出された時人はどうやって生きていくか、、
    たいていの人は砂漠での生き方を周りから学んで、なんとなく周りに合わせて生活していく。
    しかし、砂漠にだって雪をふらせることができると信じている青年は疑うことなく自分を信じている。
    そういう人は周りから見たらおかしな人に見えるだろう。笑われることもあるけど実はそんな人がカッコよく見えるて、みんなそういう風に本当は生きていきたいのかもしれない。

  • 大学で出会った5人の男女。
    それぞれ個性は強いが、互いに理解し、認め合っている。
    そのメンバーで麻雀だとか恋愛だとか事件だとか…
    色々とあるけれど、微笑ましく、羨ましく…
    そして彼らの素直さ、若さに、更に惹き込まれていく。
    これを読むと間違いなく戻りたくなるでしょう、あの頃へ。

    2017.4.9

  • 麻雀はわからないんですけどね。
    そこはすっ飛ばし気味で。
    いや~なんといっても西嶋キャラが強烈。
    ほのぼの、ほんわか。
    東北の灯、というのかな。いい感じの物語でした。
    恋にドキドキとかそういうのじゃないんです。でも、そこをあえて書かないという小説で、そこも味がありました。
    大人になる前の日々の出来事は、とても味のあるもの。
    砂漠に雪が降る……ように。奇跡的な出来事がつまっているのかも……。しれない。

  • 共感する人が誰もいないけど笑、自分が大学生の頃こんなに青臭くはないな、と思いつつ惹かれて読んでしまった。2回くらい読んだけど、読む年齢によって惹かれるところが違った気がする。

  • 笑って、ドキドキして、しんみりして
    あぁ、青春て、いいなぁ。
    と、読み終えた。

    主人公を囲む、グループのメンバー、
    一人一人が、とても愛すべきキャラクターで。
    会ったことがなくても、会ったことのあるような
    そんな親しさを感じられる。

    うまくいくときも、いかないときも、
    ユーモアあるやりとり。
    悲惨な事件、事故もあった。
    けれど、だからこそ、友情のありがたさも
    しみじみと感じられて。

    折々にはさまれる、サン・テクジュペリの
    言葉もよかった。
    特に、最後の
    「人間にとって最大の贅沢は、人間関係における贅沢のことである」
    は、ずっと心に刻み込んでおきたい言葉だ。

    「人間の土地」も再読してみよう。
    きっと、彼らのことを思いだして、
    よりいっそう胸にしみいる気がする。

全1758件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

砂漠 (新潮文庫)のその他の作品

砂漠 単行本 砂漠 伊坂幸太郎
砂漠 (実業之日本社文庫) 文庫 砂漠 (実業之日本社文庫) 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の作品

ツイートする