ゴールデンスランバー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.11
  • (2574)
  • (2727)
  • (1297)
  • (196)
  • (47)
本棚登録 : 22732
レビュー : 1709
  • Amazon.co.jp ・本 (690ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250267

作品紹介・あらすじ

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない-。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ブックオフで見てなんとなく買った小説

    殺人事件を解決する内容だと勝手に思ってたが、全く違う内容だった。

    誰かの感想にも書いてあったが、映画の逃亡者みたいな感じだと自分も思った。

    最終的にいろいろ解決できてないような気もするが、[たいへんよくできました]なんだろうと思う最後だった。

    どんな状況でも信頼してくれる人がいる事が大事と教えてもらったような小説でした。

  • 「早く、1行でも早く続きを読みたい」という想いに駆られながら一冊を読みきったのは久しぶりの体験だったかもしれない。
    首相が衆人環視のなか暗殺され、その犯人に仕立て上げられた主人公・青柳雅春。わけのわからない状況下、あらゆる知恵や勇気を振り絞り、とにかく逃げる、逃げる、逃げる……。
    それまでの人生で出会った人たちに様々な形で逃亡の手助けをしてもらい、最後の最後に痛快な結末を迎えられたのも、その人たちに「真犯人ではない」と心から信じてもらえる何かを、青柳が見せてきたからにほかならない。
    いや、ディテールを語ることや陳腐な常套句を使った褒め言葉はこの作品には不要だ。「とにかく、ひたすら、めちゃくちゃおもしろい」ということでいいのではないかな?

  • 人生の最大の武器は、習慣と信頼だ、
    この台詞に尽きるのかもしれない。

    青柳とまわりの助っ人たちの逃走劇。
    読むうちにスピード感が増して
    終盤はあっという間に読み進めてしまった。

    ハッピーエンドとは言えないはずなのに
    どこかほっこりする終わりだった。
    青柳の本当の姿を知る人たちは
    誰も彼を疑うことはしなかった、
    これは彼の人柄の賜物なんだろう。
    樋口、森田、小野、父親含め
    周りの助っ人たちとの間には
    間違いなく信頼関係があった、
    それが彼の逃げる道を作った。

    出てくる登場人物皆が
    どこか憎めないキャラクターなのと
    軽快なクスりとくる会話がやはり伊坂さん。

  • 言わなくても信じて助けてくれる人たちがいる、それは習慣と信頼、日々人と向き合ってきちんと生きていたからで、毎日を不誠実に生きている私にはとても縁遠いけどこの本は読んでいてぐっとくる場面が多かった。ベタだけど親父の囲み取材、バッテリー交換、は素直に感動した。学生時代の話を挟んでくるんだけどそれがまた思い出話に終わらないちゃんとした伏線になっていて、実に気分が良い。保土ヶ谷とかキルオのように初対面でほいと味方になってくれてなんて御都合主義なところもあったけど、そこまで気にならない。服を交換してくれる若者達はあまりにファンタジーだったけどまあエンターテイメント小説だしこまけえことはいいんだよ。私が苦手とするえん罪で追われる系の話、1~2章の取っ付きにくさもあってなかなか進まないけど途中から俄然面白くなる。登場人物が魅力的。悪い奴は悪い奴、良い奴はちゃんと最後まで良い奴、女性がさばさばしてて強い。ちょっとしか出てこないけど樋口の夫がすごくかっこいい、器の広い良い男。轟社長の息子も男らしくてかっこいい。そして最後の章、わかる人だけわかればいい、その方法が粋で黒幕とか理由とか色々どうでも良くなった。ロックだぜ。

  • 映画を見たので原作読んでみた。
    読んでるうちに俳優さんで物語が再生されてしまったけど、違和感全然無かったし、映画見た上でも楽しめた。
    約500ページの長編なのに、映画はほとんど削られてなかったし。原作も映画も良い。珍しく。

    これは「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか」という発想から生まれた作品、とのこと。
    その目的に違わず、主人公が逃げ続けるエンターテイメント作品になっている。
    逃げる青柳と、心配する樋口、そして二人の過去が紡がれながら進んでいく。
    構成が巧みだなー。


    「人間の最大の武器は習慣と信頼だ」
    っていうのが好き。
    仲間との信頼の糸が見える場面がとても良い。

  • 読み始めると止まらない。
    物語の筋がしっかりしている。その上、筋を支える細かな描写が面白い。
    チョコレートと魚のゲームで別れを決める場面や、歌を口ずさみながらさよならを言う友人の場面。森田屋〜と叫ぶ場面など、物語が筋を決める重要なきっかけが全部なんでもないこと である。
    実際にわたしたちの生活だってそんなもんだなぁなんて思いました。
    僕の人生、よくできました止まりなんだよなぁ、という部分は秀逸なラストシーンにつながるし、主人公のエレベーターのボタンを親指で押す癖も鍵を握る。
    伊坂幸太郎が得意な、登場人物がだんだん出会っていく手法も、出会わせることが目的ではなく、主人公がにげながら人生をつかんでいく大筋にそってそれを支えるように描かれているので、ご都合主義な雰囲気が隠れていて丁度よく楽しめた。
    ラストまで読んで、これはあり得ない話の現実的な結末に落ち着いたなぁと思った。読み終わった時の爽快感はもう少しほしかったけど、これ以上のハッピーエンドは物語の空気を軽くしてしまうような気もして、これがいちばんだったのかなぁなんて思いました。

  • 珍しく、映像が先で原作を読むまで三年位経っていた。当時一緒に観た友人も伊坂フリークで、色々感想を言い合ったものだ。

    大統領暗殺の濡れ衣を着せられたオズワルドのように、首相暗殺の犯人にされ、訳もわからないまま逃げ回る青柳。映画では堺雅人さんが演じていたはず。なるほど二枚目ではあるが、悪意に満ちた犯人にも見えなくはない。(ちなみにカズは劇団ひとりが演じた)

    立ちはだかる大きな陰謀、キーマンたちは消され、追い詰められる青柳。
    ターゲットにされた恐怖と理不尽さに戸惑い、怒りながらも逃げ続ける彼を手助けするかつての仲間たち。

    よくまあこれだけの伏線を全て綺麗に回収出来たなぁ…

    お話としては犠牲者が多くやりきれない気持ちになるけれど、いつか伊坂さんマジックで他の作品に登場する青柳がみたいなぁ。

    • kwosaさん
      「伊坂さんマジックで他の作品に登場する青柳」いいですね。
      映画も面白かったですが、やはり再読してわかる原作の凄さ。
      再読すると第三章は、「若...
      「伊坂さんマジックで他の作品に登場する青柳」いいですね。
      映画も面白かったですが、やはり再読してわかる原作の凄さ。
      再読すると第三章は、「若者たちが、『〜アメリカみたいだ』と嘆いていた」や「森の声も聞こえなかった」という記述から、このノンフィクションライターがおそらく青柳であろうことがわかります。そう考えると青柳は日の当たる世界できちんと生活し、あの事件の真相を白日の下にさらそうとしている、本当の意味で逃げ切ったのだと思われます。
      作中にノーマルENDとは別に真ENDをまぎれこませるとは「伊坂幸太郎すげぇ!!」って思ってしまいます。
      2012/11/11
    • hetarebooksさん
      kwosaさん

      そうそう、「百聞は一見に如かず」と言いますが小説の映画化の場合しばしば逆の、(聞くと読むは違いますが)現象が起こります...
      kwosaさん

      そうそう、「百聞は一見に如かず」と言いますが小説の映画化の場合しばしば逆の、(聞くと読むは違いますが)現象が起こりますよね。

      伊坂さんのように小ワザをたくさん仕込む作家さんは特に。。。

      青柳の実家に届いた「痴漢は死ね」にあやうく泣きそうでした。
      本当に読めば読むほど追いかけたくなる作家さんですよね。
      2012/11/14
    • kwosaさん
      hetarebooksさん
      コメントありがとうございます。
      いやあ、僕もまさか「痴漢は死ね」なんて言葉で目頭が熱くなるとは思いませんでした。...
      hetarebooksさん
      コメントありがとうございます。
      いやあ、僕もまさか「痴漢は死ね」なんて言葉で目頭が熱くなるとは思いませんでした。
      伊坂作品を読み慣れてくると、ついつい「これが伏線かな」なんてひねくれた読者になりがちなんですが、いつもさらに上をいき楽しませてもらっています。
      エンタテインメント性たっぷりでありながら、人間の心の機微も感じさせる稀有な作家さんですよね。
      同時代に「伊坂幸太郎」を読める幸せをあらためて噛み締めています。
      2012/11/15
  • 解説でも書いていたが、伏線を回収し尽くさない今までとは違うやり方だったと思う。それはエンターテイメントとしてリアル感があり、より緊迫感が伝わってきたと思う。

  • 後半、引き込まれました。またまた伊坂節ですね~~。クスッとする会話がたまらなく、もう10年前の作品ですが今の時代にピッタリで……今を予想してたような内容。 皆さんのレビュー通り、最後の判子には、うるっときました。どの作品もですが、出てくる人の癖のある台詞、優しさはグッときます。でも、やっぱり殺し屋シリーズには敵わないかな(笑)

  • 首相を暗殺したのが誰なのか、なぜ青柳が犯人にしたてあげられたのか等、真相部分は一切解明されない。
    あくまでも、青柳がこの状況からいかに逃げ延びることが出来るか に焦点を当てて書かれた作品。でも、一切の謎解きがなくてもその逃走の過程が楽しめました。
    最後の「たいへんよくできました」を目にした時は何だかすごく嬉しくなった。

  • 伊坂幸太郎初めて読みました。とっても面白かった!はまってしまう予感です。

    国家的な何かによって、首相暗殺犯に仕立て上げられてしまった青柳雅春の逃亡の物語。
    その過程で人が殺されたり、警察による暴力があったり、決して穏やかではないストーリー展開の中、彼の無実を信じて逃亡を助ける面々が、なんともなんとも飄々としていて、でも暖かいんです。
    最後はじわっと来ました。これは信頼の物語かな。

    登場人物の名前が一貫してフルネームで書かれ、また、短い会話の連続のとき、言葉の長さをきれいに揃えて鍵かっこが一直線に並ぶのは、伊坂さんの特徴なのか…、次の作品で確認します(笑)

  • 面白かった!!
    どうやって終わるのか、気になって一気に読めた。
    この本の前に読んだ「半分、青い」の中で
    「構成力っていうのは天性のもので
    努力して身につくものではない」ってフレーズが
    あったように思うのですが、この作品はまさにその
    「構成力」を見せつけられた気がします。
    いろんな伏線があって、最後にすべてが意味を持つ
    すごいなと思いました。
    伊坂作品はそこそこの冊数を読みましたが
    ハズレがなく、好きな作家は?と聞かれたら
    伊坂幸太郎と言うかなというぐらい好きです。

  • 好きなセリフ。

    ・ネーミングっていうのは、大事なんだよ。名前をつけるとイメージができるし、イメージで、人間は左右されるからさ。

    ・時の人は、時が過ぎれば、ただの人となる。

    ・人間の最大の武器は何だか知ってるか。習慣と信頼だ。

    ・いいか、逃げろよ。無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。人間、生きててなんぼだ。

    ・ああ、あのね、テレビって本当のことしか言わないと思ってたけど、違うんだな、って。

    ・俺はテレビってやつはだいたい、嘘しかつかねえって思ってんだよ。

    ・多数意見や世論、視聴者の興味や好みに沿わない情報は流さない、流せないのがマスコミの性質なのだろう。ただ、マスコミとは、報道とはそういうものなのだ。嘘はつかないが、流す情報の取捨選択はやる。

    最後が切ない。そして、誰も幸せにならない。ひょっとして、自分が気付かないだけで、似たような事件が実際に起こってたりして。。
    長編ということもあるけど、中弛みした。時間軸があっちこっちと動くのも、ちょっと読み辛く感じた。

  • 初めて読んだとき、ザ・エンターテイメントとでも言うべき題材が、伊坂作品には合わないのでは、と思ったのを覚えている。実際「逃亡者」を期待して読んだ結果、面白かったけれどものたらない、というのが正直な感想だった。この作品が好きになったのはたぶん映画のおかげで、どんなストーリーかわかったうえで観て、純粋に伊坂作品として楽しめばよかったのだと気づかされた。学生時代の友人の特別な感じはよくわかるし、それが時空をこえて主人公を救う様子に、自分もあの若かったころにたち戻るような気になれる。

  • ハラハラドキドキが止まらず、一気に読み進めました。
    最高に面白かったです。
    負けないために逃げることの大切さを学びました。

  • 2019.5.10
    人との信頼関係にグッときた所がたくさんありました。中でもお父様!最高に格好良かった。
    ハッピーエンドじゃないのにハッピーエンドに感じさせる作者の筆力よ!
    負けるな世界中のマイノリティ!!

  • 伊坂幸太郎の面白さを教えてくれた作品。マンガみたいな非現実性が退屈しなくてちょうどいい。終盤は読むのがやめられなくなるくらい楽しくて、最後は感動しました。どんな状況でも信じてくれて助けてくれる仲間がいる主人公が羨ましいし、カッコよかった。信頼がある人は強い

  • 巨大な陰謀に巻き込まれた主人公が友人や様々な人の手を借りながら繰り広げる逃走劇を描いた作品。

    多くの作品が映画化されている著者ですが、実際作品は今回初めて読みましたが、目まぐるしい展開に惹き込まれて一気に最後まで読んでしまいました。
    二転三転する主人公青柳の状況と元恋人の晴子の心境の変化は物語の核となる部分でその中で学生時代の友人や逃亡中に出会う人々などの手助けを受ける展開はハラハラさせられたり、安堵したりと読み応えがありました。
    登場人物にも特徴があり、ドライバー時代の元同僚
    の岩崎や病院で入院している保土ヶ谷、警官の児島などどこか一癖ありながらも良い人柄を感じることのできる個性を感じれたことも好感を持てました。

    また、巻末にある著者のインタビューから描写を丁寧に描いているところは映画さながらに映像が浮かびますます作品に入っていけるポイントだと感じました。
    時折入る、ビートルズの楽曲が物語が動く時のアクセントになっていることも好感を持てました。

    読んでいてスリルを感じられ惹き込まれる内容で読み応えのありました。
    そして、ラストも良くて続編も期待したくなる作品でした。

  • あっというまに読んでしまうほど、展開が早くて面白かった。さまざまな視点から物語が進んで行き、伏線の回収が見事だった。

  • 面白かった。   
    傑作だ。 これは傑作と言って良いと思う。     
    「物語の風呂敷は、畳む過程が一番つまらない」とは著者の言葉らしいけれど、まぁ一般論としちゃあ一理あるっちゃあ一理あるんだろうけれど、作品ごとにみてみれば、結局それぞれになるんだろうし、つまらないかどうかは別にして、物語の風呂敷を畳む過程が好きな人もいる。 そう、私だ。         

    ところでこの作品、今や青柳雅春が犯人だと信じている人は一人もいないだろう、という状況に至った過程が描かれてないのだけれど、とても気になるのでありました。

  • 伊坂作品、初チャレンジ。
    映画がとても面白かったので、小説を読みたくなりました。
    あらすじを知っているせいか、入り込むまで少し時間がかかりましたが、入り込んだらあっという間でした。全て読み終わった今、事件よりも最初の部分をもう一度読みたくなる本。

  • ゴールデンスランバーの出だし「Once there was a way to get back homeward 」に大学時代のことを思い出しながら、学生サークルのメンバーたちに真実を伝えるためにも、冤罪から絶対逃げ切ろうという青柳の逃亡劇が描かれている。
    仙台のパレードで当時の金田首相が殺害された。様々な証言や証拠(状況証拠しかなかったのであるが)から、青柳が実行犯として報道された。
    しかし、青柳は犯行をしておらず、知人たち(学生時代のサークルメンバー)が次々に事件に巻き込まれていく。なぜ自分に濡れ衣が着せられたのか分からないまま、元宅配ドライバーの青柳は養った土地勘を用いて逃亡し続ける。事件から3日目の朝、詰みの状態になりつつあった青柳は、殺されずに自らの無実を主張するため、公園のマンホールから飛び出て、予告したため駆けつけた報道陣のカメラめがけて、訴える計画を立てた。しかし、計画の雲行きが怪しくなったため、マンホールの中に戻り逃走し、整形することで、別の人物として生活していくことを決意したのであった。
    なお、事件から20年が経過して、暗殺については、副首相であった海老沢が手を回していたという説、アメリカが絡んでいた説、愛人が絡んでいた説など様々な説が語られているが、事の真実は判明していない。すなわち、真実は何らかの巨大な組織によって闇に葬られたのであった。

    伏線回収が見事である。本書は700ページ近くあるが、登場する人物・回想に無駄はない。著者の特徴に、時系列が何度も入れ替わる(回想シーンが登場する)ことが挙げられるが、展開されている時系列と過去の出来事が繋がった時の高揚感は、伊坂ワールドとして読者を魅了するであろう。
    評者としては、かつて助けたアイドルが登場するシーンとエレベーターから降りた時に樋口晴子の子どもが青柳にスタンプを押すシーンの伏線回収に吃驚仰天した。
    花火職人の轟社長(ロッキー)が「もしかすると自分が見てる今、別のところで昔の友人が同じものを眺めてるかもしれねえな、なんて思うと愉快じゃねえか?たぶんな、そん時は相手も同じこと考えてんじゃねえかな。俺はそう思うよ。」と言う場面があるが(264ページ)、この発言は、それぞれの登場人物が青柳の無実を思っていることのメルクマールとして捉えることもできよう。そして、青柳がマンホールへ逆戻りする逃走の合図となったのもやはり打ち上げ花火であった。数をあげると限りがないが、叙述されている様々な出来事が青柳の逃亡劇に見事に収斂されるのは、きれいに伏線を畳む著者の技術の高さを示している。
    また、本書は、無実の者が生きるために整形までするという不条理な話を描いているが、それに勝る感動があるため、悲観的な気分にはならずに済むであろう。

  • 後半一気に読みました。
    少しずつ話が繋がる快感が気持ち良く、最後の回収は見事。
    真相は藪の中でもやっとすることがわかっているにもかかわらず、ラストの爽快感がすごい。

  • 現実味の無いストーリーに加え展開やキャラクターに大分無理がある所もありましたが…

    それでも、もしかしたらこんな事もあるのかも知れないと思わせる文章能力で最後まで楽しむ事が出来ました。

    現実世界でもしも自分が同じような目に合ったとしたら、どれだけの人が自分を無実だと心から信じ危険と承知で手助けしてくれるだろうかと考えてしまいました。

    そんな人が何人いるだろうかと…

    過去の仲間達、両親、初めて合った人でさえも助けたい信じたいと思わせる…
    青柳雅春のこれまでの生き方・人柄(人徳)だろうなぁと思った。

    すべてを捨て自分が自分だと名乗り出る事の出来ない彼のこれからの生活を考えると、絶望的で救われない状況に思えるけれど

    彼が生きている事を信じ心から幸せを願っている人がいる。彼にとって唯一の救いだと思った。

    所どころに散りばめられた物が繋がっていくラストにはぐっときました。

    ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆.。.:

    緊張感ある内容なのに、クスッと笑える場面やキャラクターがいるのが良いですね。

  • 映画が面白かったので、原作も読んでみる事に。
    巨人のような巨大すぎる実体の分からない権力に立ち向かうすべのない私達がすることは「逃げる」という手段しかないのかもなぁとただの端にも棒にもひっかからない一国民としては思う所がすごく大きい話だった。
    ただ、本当に自分が「信頼」する人々の言葉がどれだけ大きいのだろうかとか、また考えさせられた。
    特にお父さんの言葉には感動したなぁ。
    大きな謎は残るがそれが物語の本題ではないことはわかるので、もやっとしたところは残っても、これが今現実にあったとしてできることだったんだと思う。

  • 初めての伊坂幸太郎の小説だったが面白かった。700ページ近くと分量も多かったがかなり飲み込まれてサクサク読めた。読後感も思ってなかった展開で胸が熱くなった。ビートルズの描写がくどいかと予想したがそんなことなくいいスパイスになってたと思う。解説によるとこの小説から趣向を変えてみたらしいのでこれより前の作品も読んでいこうと思う。

  • 最後の章、雅晴が整形後に、お世話になった人のところを回るシーンが感動的だった。物語に救いがあって良かった。

  • 一言で言えば悲劇なのに読後なぜか心がぽかぽかしている
    ビートルズの曲がいい味出してた

  • 首相暗殺事件の無実の犯人にされた、青柳雅春。 自分がもしこのような状況に陥ったらどのような行動に出るのだろうと考えながら、楽しく最後まで読めた。 青柳雅春のこれからの新しい人生が素晴らしいものになれば良いな。

  • 読んだ方に質問です!青柳さんの偽物にされた人はアイドルに痴漢したひとですか?それとも全くの別人ですか?
    .............................................................................

    結局黒幕はなんだったんだーーーととても気になりますが、作者さんも考えていた訳では無いんでしょうね‪w
    しかしそのおかげで私達も主人公の青柳さんと同じドキドキ感や理不尽さを感じることが出来たかなと思います。

    最初に書かれている伏線をどんどん回収していく感じが気持ちよかったですし、青柳さんがどのようにして窮地を脱するのかハラハラしながら読みました。

全1709件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

ゴールデンスランバー (新潮文庫)のその他の作品

ゴールデンスランバー Kindle版 ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎
ゴールデンスランバー ハードカバー ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の作品

ゴールデンスランバー (新潮文庫)に関連する談話室の質問

ゴールデンスランバー (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする