オー!ファーザー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8998
レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250274

感想・レビュー・書評

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  • ぼちぼちですかね。
    おもしろいんだけどあまりひねりがなかったような。
    ゴールデンスランバーよりも前の作品だったみたいで。
    なんとなくノリは陽気なギャングのような印象でした。
    いつもの胸おどる読後感にくらべると物足りなかったですね。

  • 伊坂作品の中ではあまりハマれなかった方。
    事件が動き出すのが後半で、大半が登場人物達の日常的なやり取りだったのだが、肝心の登場人物達があまり好きにはなれなかった。
    特にヒロイン(?)が図々しくて始終ウザかった。ほとんど出なかったが、四股かけたお母さんの方が好き。伊坂作品の女性達は変わり者でも好感を持てる人が多いだけに残念。
    同じく、伊坂作品に出てくる家族や親子の描写は非常に好みなことが多いのだが、今回は可もなく不可もなく。4人の父親達はそれぞれ個性的ではあるが、それだけに魅力も分散され、強く惹き付けられることがなかった。
    また、展開や伏線の回収の仕方も少し雑だったように思う。

  • 20150216読了。
    悪くはないけれど、今までの伊坂作品に比べると、今ひとつ。
    4人の父親がいる高校生の出くわす様々な事件が最後には一つになっていくというパターンで、それぞれのキャラもなかなかのくせ者ぞろい、という定番なのだが、バラバラに動きすぎてわかりにくいし、全てが突出していて没個性になっている、そんな印象を受けた。

  • 伊坂エンタメ真骨頂というかんじ。散りばめられた謎のカギを回収していくのが相変わらずスカっとする。
    伊坂作品に慣れちゃって物足りない&「アヒルと鴨のコインロッカー」が大好きでまだそれを超えるほど好きな伊坂作品には出会えてない。

  • 父親が四人いる!?

    そんなぶっとんだ設定の小説面白いはずが・・・

    あった。大いにあった。

    伊坂さんが描く人物の魅力にまたもや引き込まれてしまった。
    4人の父親がそれぞれ理想の父親像。
    そしてみんなが持ってる息子への愛。
    ぜんぶが素敵すぎて。

    「ファミリーレストランって名前がいいよなあ」
    「確かに、そうだよな」と鷹が同意する。
    「ファミリーだからな」悟がうなずいた。
    「そんなにいいかなあ」由起夫は言った。
    「いい名前だよ。うん」葵が言い切った。

    ↑伊坂幸太郎ならではのこういうキレイな文字の羅列を見るとなんか嬉しい。
    テトリスみたいで。

    happy end だし、ふふって笑えるし、
    軽く読める一冊でした。

  • お父さんにするなら悟さんがいいな。

  • これぞ伊坂作品。ゴールデンスランバー以降の作品しか読んだことがなく、スピード感の物足りなさは否めないが、原点を知った感じ。…4人の個性豊かな父親たちのいずれもが息子を強烈に愛し、守る姿が痛快この上ない。何より、4人の夫に愛される母・知代が羨ましいっ!
    映画化されると知り手に取った作品だが、岡田将生の由紀夫ってどぉ? 

  • 授業参観に父親が勢揃いなんて大笑い。
    いいぞ殿様!
    牛蒡男はどうなったんだろう?同ABCも気になるところ。

    そこはかとなくゴールデンスランバーのにおいが。

  • 伊坂さんの本を読むのは、少し久しぶり。やはり、うまい。父親が4人というあり得ない設定のなか、どんどん引き込まれてしまう。

  • 伊坂幸太郎。
    オーデュポンと死神の精度にはまった自分としては毎度内容をちら見せずにはいられない作家。
    しかしながらゴールデンスランバーやゴールドラッシュ、ギャングたちの物語にはどうもまだ手がのびていない。

    そんな私が立ち読みでさらっと適当に斜め読みしたはじめの感想は高校生の話か、もう遠いな、であった。
    一度は貯金貯金と平台においたものの、結局軽妙な会話が気になってかってしまった。

    それほどまでに引き付けられるテンポだった。

    四人の父親という設定がまず突飛なのだが、キャラクターは見事に学者系、体育会系、爽やかモテ系(お水系)、チンピラ系(失礼!ギャンブル系?)にわかれている。
    理系オタクと平凡なサラリーマンが足りないなと思ったが、前者では共同生活が営めまいし、後者は実は由紀夫が担っているのかなとあてはめてみたり。

    普通に平凡に生きたいはずの高校生男子が主人公ではあるが、四人の父親からそれぞれ得意とするところを教え込まれ、望むと望まないとに関わらずそれらの知識や知恵を総動員して巻き込まれた事件を乗りきっていく。

    そう、巻き込まれた、なのだ。
    トラブルメーカーの中学時代の同級生がなにかにつけて、通常の高校生活を営む上では遭遇しないような事件に首を突っ込み、由紀夫に助けを求めるのだ。
    彼の素行(鈍感ぶりお気楽ぶり無責任ぶり無鉄砲ぶり)にはまるで溜め息しか出ないが、巻き込まれてやる由紀夫も由紀夫である。

    もうひとり、トラブルと紙一重の危ない辺りに連れ出すのがギャンブル好きの父親・鷹。
    四人の父親のなかでも行動的で自由人な分登場場面も多く、何だかんだで印象に残る憎めないやつ。
    彼の機転やなんやらで結構その場しのぎは成功している。

    それから、冒頭から登場する由紀夫に言い寄る女子高生、多恵子。
    こんなに図々しい子がいるものかと、彼女が出る度にイライラさせられるのだが、とりあえずラストは彼女の活躍もあっての大団円であることを申し添えねばなるまい。

    事件全体を通していえば、知事戦の後ろ暗いところにちょっとずつ巻き込まれていくような形なのだが、彼らはラスボスとしては登場しないし、富田林さんもそこはかとなくラスボス臭を漂わせているが、最後は何となく煙に巻かれてしまう。

    世の中なんて結局曖昧なグレーなものばかりなのだと思わずにはいられない。
    大人世界の理不尽さを感じた一冊だった。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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