オー!ファーザー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.82
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本棚登録 : 9059
レビュー : 757
  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250274

作品紹介・あらすじ

一人息子に四人の父親!? 由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれて、高校生が遭遇するは、事件、事件、事件――。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

感想・レビュー・書評

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  • なんかとても好きな感じだった。
    4人のお父さんはどれもキャラが立っている。
    最後の伏線回収はまさに伊坂ワールド。
    4人ともしっかり由紀夫のお父さんだなと感じました。

  • 父親が4人という斬新な設定がまず面白い。
    4人の個性あふれる父親と、息子・由紀夫の関係性も良く、あんなかっこいいお父さんたちがいて、由紀夫はさぞ幸せであろうと思った。
    終盤にかけての伏線回収が非常に面白く、最後まで読むのをやめられなかった。

  • 2012/4/21 ありえない設定が面白い。ユーモア溢れる伊坂ワールドをまた堪能させていただきました★4

  • 伊坂作品には珍しく暴力がない。
    ハッピー。電線でシャーってやりたい。

  • 由紀夫=加賀。
    多恵子=横山。

    しっくりくるわー。
    ハロヲタだけわかれば良いよ。

  • 好きなセリフ。

    ・負けを許容できない奴らってのは、品がねえよ。

    ・喧嘩の相手を伸すと、結局、怒りを買う。飄々と逃げるのが一番だ。

    ・元気付けるには、相手のいいところを誉めてやるなが一番だ。

    ・情報量で人の優劣は決まらない。それよりもっと大事なのは、勘のほうじゃないか。

    ・信用を失うと大変だ。それくらいは想像できるだろ。信用はどの店でも売っていない。

    最後の方は怒涛の伏線回収。父親が4人という設定の為か、感情移入が出来なかった。兄弟って設定じゃなくて、やっぱり父親って方が良かったのかな?

  • 父親が4人いるという風変わりな設定からは想像もつかないほど、読後はほっこりして暖かい気持ちになった。4人の個性的な父親たちは、長所も短所も様々で、息子の由紀夫は、けむたがりながらも愛情を人一倍受けている。息子のために、4人が力を合わせて団結したところは、父親たちがスーパーヒーローに思えてしまった。そして、やっぱり母は偉大だ。

  • 高校3年生の一人息子、由紀夫には4人の父親がいる。

    父親からの干渉が鬱陶しく感じる年頃にも関わらず、個性的な父親“達”に囲まれるという少し特殊な生活を送っている由紀夫。気さくに話しかけてくれる女友達や「殿様」というあだ名を持つ友人にも囲まれながら、騒々しくも平穏な日々を過ごしていた。しかしながら、彼を取り巻く日常は徐々に不穏な背景を持つ事件に侵食されていく。



    とにかく、父親×4なので、彼らの考えや言い分も様々あり、個性も性格もバラバラで、父から子に教えてあげられることも×4、何か議論になると父親からの意見が×4、叱られる時も×4、褒められる時も×4と、一般的な家庭に生まれたならば1人に対して1人の父親。という当たり前の構造に、4倍の熱量が加わってきて愉快な化学反応を起こしている。

    作品の設定が設定なだけに、コメディ感が強くて、クスッと笑える場面が所々にあって面白かった。子は父親の姿を見ながら成長していくと言うけれど、由紀夫は一体どんな風に成長していくんだろう。成人になっても相変わらず、影からはこっそりと沢山の父親が見守っていそう。側から見たらシュールだけど、大切に育てられていることの証だと思う。



    個人的に、最後まで由紀夫と血の繋がりがある父親が4人のうち誰だったのかが語られないのがよかった。実は4人のうちの誰でもないのかもしれない、(奥さんの方にもまだまだ秘密がありそうで…笑)

    これからも、騒がしくて暖かいこの一家の雰囲気が続いて欲しい。

  • 4股かけられた相手と結婚する男たちってあまりにも非現実的でその心理状態も全く理解出来ないけど、4人の父親がそれぞれ個性的で魅力的だったのでそんな無茶な設定も気にならずに楽しめた。
    伊坂作品らしいテンポの良さと終盤に向けて散りばめられた伏線を次々と回収していく心地よさがよかった。

  • うーん。
    なんか良さげな雰囲気なんだけど
    よく考えるとおかしくて
    ファンタジー要素が強い印象
    追い討ちをかけたのは
    そのまま映画版も見てしまったから…

  • 伊坂幸太郎だな~!!!!

  • 由紀夫には、父親が四人いる。
    それは母の知代が妊娠した時、四股をかけていて、誰が父親がわからなかったから。
    そして、四人が四人とも、知代と『自分の息子』と離れることを考えなかったから。
    ギャンブル魔の鷹、知的で博学の悟、格闘技とバスケの得意な教師の勲、元ホストで女好きの葵。
    そんな由紀夫のピンチには、四人の頼もしい⁈父親たちが、寄ってたかって駆けつける!


    いつもながら、とぼけた会話、ちょっとした事件、思い出話などがばらまかれ、それ関係あったの⁈というエピソードまで総動員して、大団円。
    あんまり時間をかけて読むと、小ネタを忘れて楽しみが減っちゃうかも。

    いや〜、しかし知代さんが無事に帰ってよかった。
    もしかして、もうひとり彼氏ができても、それは由紀夫の父親じゃないから、『家族』にはなれないもんね。

  • 何がいいのかな?
    ただの糞ストーリーやんな⁈
    31/1/20

  • 久しぶりに伊坂幸太郎さんの本を手に取る。4人の父親それぞれのキャラが立っていて楽しい。伊坂さんのキャラクターには、設定じゃなくてそのキャラそれぞれの哲学があるから好きだ。

    主人公に4人の父親がいる、しかも同じ家にみんなで同居している、という設定からしてありえないのだが、そこは軽妙にスルーされる。主人公に近しい登場人物ほど苗字が出てこないことからも、それはこの世界のやさしさなのだと思う。

    ところで、この作品の主人公は由紀夫で、その友達の名前は鱒二である。後者は井伏鱒二からかな? と思っていたが、なかなか作中でそのことが言及されないので、はて…と思っていたところ、いかにも頭のあまり良くなさそうな、軽薄そうな若者が「井伏鱒二と同じかよ?」と言ったので、にこにこしてしまった。
    ポイントは、教養なんてとてもなさそうな若者がそう言ったことで、つまり私は作者(伊坂さん)がこんな軽薄そうな若者でさえ、愛着を持って描いているのだということを感じてにこにこしたのだ。なかなか彼も悪くないでしょ? と暗に伊坂さんが思っているようで。

    作中、主人公の由紀夫は、4人の父親のうち、もっとも信頼できそうでしっかりと落ち着いている悟に「由紀夫、おまえは、今まで十何年か生きてきて、友人でも教師でもいいから、この人は優れている、と思える人間に会ったか」と訊かれている。そして、それに由紀夫は「あまりいない」と答えている。

    「だろうな。俺もそうだ。ほとんどいない。自分自身を含めて、いい人間なんてのには出会ったことがない」

    悟がこう思っているということを、彼らの会話から私たちは知るわけである。(おそらく)由紀夫の母親にべた惚れであるだろうし、ほかの父親ともそれなりに仲良くやっているだろうし、そして由紀夫のことをとても愛しているであろう悟が、まさに自分の息子にそう言うのを聞くのだ。
    シニカルである。

    私はこの本で、p301のこの箇所が一番好きだ。
    「「それなら、せめて俺だけでも、被害者になるよ」と由紀夫は言った。実際に被害者になるようなことは絶対にない、と高をくくっているからこそできる発言でもあった。」
    この部分と、一番最後の、彼がさりげなくお母さんの重い荷物を持ってあげながらの母息子の会話を読むと、由紀夫君を心底若いなぁと感じてほほえましい。これからもがんばれ~。

    「「元気? わたしの大事な夫たちは」
    そんなの知らねえよ、と由紀夫は答えた。」

  • 伊坂幸太郎を読むのは、久しぶりのことだった。
    彼の作品が面白いのは知っている。
    知っているから先入観も手伝い、それほどには感じないと思っていたのだが、やはり面白かった。

    主人公の由紀夫には、四人の父親がいる。
    これだけでも、は? 何を言っているんだと思うのに、四人であることを自然と受け入れさせる筆力。加え、いつもの小気味いいテンポと随所にある、含み笑いを誘う数々の文章がたまらない。
    ニヤニヤしてしまう自分を止められないのが悔しいが、面白いのだから仕方ない。
    内容は、面白く笑えることばかりではない。
    いつものようにハラハラとスリリングでもあるし、時には真剣みを帯びてシリアスでもある。
    なのに、やはりククッと笑わせてくれるのだから、いっき読みだ。
    起きた出来事を考えれば決して笑えるはずなどないのに、心を軽くして読みやすくページを捲らせるのが彼の作品だ。
    私はきっと、まるで麻薬のように(経験したことはないが)また伊坂幸太郎の別の本を、期待を胸に手にするだろう。

  • 父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

    中盤までは日常パートが続きなかなか読み進むことができなかったが、富田林さんが由紀夫の前に立ちはだかってからは私の好きな伊坂ワールドでぐいぐい引き込まれました。



    鱒二のお父様が富田林さんが好きだった野球選手だって知った時には思わず大笑いしてしまい、これぞ伊坂幸太郎!!と一人で拍手喝采でした笑
    この爽快感が堪らない!

    映画のキャストを見ずに読んだので
    私の中で
    悟さんは加瀬亮
    勲さんは魔裟斗を硬派にした感じ
    鷹さんは団時朗さんをもう少し若くした感じ
    葵さんは中村倫也のチャラさを少し無くした感じ
    で読み進めていたので
    読み終わってキャスト見たときの衝撃がすごかった笑

    少し時間をあけてもう一度読もうと思います。

  • 四人の父親と暮らす男子高校生の由紀夫が主人公となる、どたばたファミリー物。母親が再婚した結果の「四人の父親」とかじゃない、一捻りな設定からして伊坂ワールド全開。全員が全員、どこかズレているような雰囲気も相変わらずコミカルだ。小さな事件らしきものを目撃したことが、だんだんと大掛かりな話に巻き込まれていく。ほんの小話に思えていたものが、後から伏線として回収されたりして綺麗にまとまっていくのは読んでいて気持ちが良い(気になったままの部分もあるっちゃあるけど)。ついつい、睡眠時間削られたなぁ。

  • 伊坂幸太郎何気に初めて。
    テンポよく読めた。面白いけど、星5つまではね。
    他のも読んでみようかな。

  • やっぱり伊坂幸太郎はおもしろい。
    四人の父親っていう設定がもうおもしろい。
    DNA鑑定したらわかるのに、あえてしない。
    そこにはもう、血とかそんなの関係なく、みんなが〝由紀夫の父〟でありたい、由紀夫への愛は尊いものだっていうことが伝わってくる。
    普通に考えれば異常だけど、由紀夫が羨ましいとも思う。
    あんな素敵な男性四人も独り占めしてる由紀夫が羨ましい。
    富田林さんこわい、でも意外とアッサリ。だったけど、とっても好きな人(鱒二の父)の息子の頼みならね。アッサリOKもするよね。
    じゃあさっさと鷹あたり鱒二に言ってあげなよとも思った。
    クイズ番組の手旗信号とか、笑えるけど泣ける。
    役に立つときが必ず来る。伊坂作品はこういうの多いかも。こういうのって泣ける。
    寂しさも4倍ってまたもう泣ける。
    笑いあって、ひぇ~っていう恐怖もあって、そんで泣けるっていうのはやっぱり伊坂作品のすごいところですね。

  • 4人の父親を持つゆきおが、様々な事件に巻き込まれ、父親から変わった手法で助けられる一連のストーリー。つまんないわけではないんだけど、続きがあまり気にならず、なかなか読み進められず。半年以上かけてちょこちょこ読み、やっと読み終わった。二回読むことはないなー。多分。。前半戦が長い。後半ゆきおが監禁されてからは続きが気になってくるけど、そこに行き着くまでが長かった

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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