あるキング: 完全版 (新潮文庫)

著者 : 伊坂幸太郎
  • 新潮社 (2015年4月30日発売)
3.12
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  • 本棚登録 :1048
  • レビュー :70
  • Amazon.co.jp ・本 (782ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250281

作品紹介

山田王求。プロ野球チーム「仙醍キングス」を愛してやまない両親に育てられた彼は、超人的才能を生かし野球選手となる。本当の「天才」が現れたとき、人は“それ”をどう受け取るのか――。群像劇の手法で王を描いた雑誌版。シェイクスピアを軸に寓話的色彩を強めた単行本版。伊坂ユーモアたっぷりの文庫版。同じ物語でありながら、異なる読み味の三篇をすべて収録した「完全版」。

あるキング: 完全版 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 伊坂幸太郎ぽくないというレビューもあったが、読み終わった感想は、やはり伊坂幸太郎だった。
    正直おもしろかった。
    野球好きには、たまらないような、嫌気がするような。
    フェアでファウルな小説

  • さすがに三回も読むと、お腹いっぱいって感じ。
    単行本版、雑誌掲載版、文庫本版が入っているとのことだが、これを出せちゃう新潮社もすごいな、と思う。
    そして、この順番も分かりやすかった。

    単行本版を読んだ時は、その癖の強さにビックリしたし、怖さも感じた。
    授業で初めて山月記読んだ時のような感じ・・・だろうか。

    その後の雑誌版はかなーりストレートというか、余分なものというか、気味の悪いものを綺麗に取り去って、すっきりさせた感じ。

    最後の文庫版は、最初の癖の強さをユーモアでうまくカバーしつつ、スマートさも意識したような・・・たしかに、読者に寄り添った感じで、伊坂さんらしい読みやすさだった。そしてかなり分かりやすくなった。

    三度も読んだせいか、王求に親しみが湧いた。
    またシェイクスピアにも挑戦してみたくなった。

  • 3種類のバージョンを収録した何とも贅沢なファンへの贈り物。
    贈り物というより拷問じゃないかと感じる人もいるでしょうね、はい。

  • 単行本版、雑誌版、文庫本版の「あるキング」3部作。それぞれのストーリーに変わりはないが、作家の加筆訂正の跡を追っていくような感覚を楽しめる。調和を乱す者は悪として排他的に攻撃する世間。善を貫き通し生きていくことのままならなさに苛まれながらも小さく微かな救いの手に助けられていく主人公。生きていくことの幸せとか喜びを感じさせられもした。人に捨てられることもあるが、人によって支えられ生かされるということもある。背負わされていた重荷がすっと下ろされたような安堵を感じた。

  • 3種類読めるの。
    名前も変えるんだなあ。

  • 私は雑誌版が一番好きです。

  • 雑誌版、単行本版、文庫版の三編。ストーリーは一緒だが、細かいところで微妙に言い回しが変わっていて、印象が違う。
    フェアにやっている人の足を引っ張るファウルする人達
    とフェアにやっている人を応援する人達。手紙を送りつける男が現実を象徴しているように感じた。自分は応援する方でありたいと思った。

  • 単行本が出たときに読んだ際は正直ピンと来なかったけど、この完全版は面白く読めた。最後の文庫版でfair is foul, and foul is fairがより前面に出るのは必然で、伊坂幸太郎はどの作品もらしさがあるとあらためて思った。これ読むとミュージシャンがリミックスやリマスター、セルフカバーをやる気持ちがわかる。

  • 日本の野球の話。
    『あるキングhardcover』に続き『あるキングmagazine』を読むと、同じストーリーであることに気付く。「?」と思い、二つを比べると若干の違いはあるものの、やはり同じストーリーである。内容もファンタジーっぽい要素があったり、野球小説っぽさもあるのだが、どちらともなく「うーん」ということで、二話目の途中でやめた。三話目の『あるキングpapreback』は読む気すら起きない。
    気になるのはなぜ同じストーリーで三つも収録されているのかというところ。『あとがきに代えて 伊坂幸太郎インタビュー』を読むと謎が解けた。
    それぞれ「単行本版」「雑誌版」「文庫版」とあり、三つがそろったので「完全版」ということのようだ。と謎が解けたところで、三つの同じストーリーを続けて読む気にはならず。

  • 野球の話か。
    なんか、超人的な才能を持った人が活躍するなんて単純な話じゃないんだ。
    しばらく伊坂幸太郎から離れていたけど、やっぱ独特の文章と癖と毒があるなぁ。

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