ジャイロスコープ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 534
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250304

作品紹介・あらすじ

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。文学的挑戦を孕んだ「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。

感想・レビュー・書評

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  • デビュー15周年を迎えた伊坂幸太郎からの「文庫のおくりもの」。バリエーションに富んだ色んなタイプの作品を集めた短編集。

    「浜田青年ホントスカ」
    1番伊坂さんらしい作品だった。困った事があっても稲垣さんには相談したくない。

    「ギア」
    1番よくわからない作品。「セミンゴって何だ、本当にいるのか…。」同じ世界観で続編があるらしい。読みたくないような、読みたいような。

    「ニ月下旬から三月上旬」
    これもちょっとわからない作品。インタビューを読んでわかったような、やっぱりわからないような。

    「if」
    こういう作品は好き。誰だってあの時をやり直せたらって思う。もしも、をうまく描いた作品。

    「一人では無理がある」
    この作品は素敵やぁ。夢がある。この会社が世界のどこかにあるといいなぁ。12月に読めてよかった。

    「彗星さんたち」
    1番好きな作品。素敵な言葉がいっぱいで心が温かくなった。少しの不思議が入っているのもいい。これ伊坂さんの作品?って思ったけど、働く女性のためのアンソロジーに書いた作品らしい。メリーポピンズのところ好きだな。「スプーンひとさじの砂糖」を見つけながら私も頑張っていきたい。

    「後ろの声がうるさい」
    色んなところで書かれた作品達を伊坂さんが上手くまとめてくれました。色んな人が出てきて楽しかった。

    • 杜のうさこさん
      こちらでもこんばんは~♪

      祝!読了だね。
      またまた好きなツボが似ていて、とっても嬉しい♪

      うん!メリーポピンズのところ、良かっ...
      こちらでもこんばんは~♪

      祝!読了だね。
      またまた好きなツボが似ていて、とっても嬉しい♪

      うん!メリーポピンズのところ、良かったよね!
      サンタさんのお話も大好き♪

      好きな伊坂さんと、よくわからない伊坂さん、よりどりみどり~。
      伊坂さんの思わずふふっと笑ってしまうふざけた会話が好きです。

      今ようやくゴンママ読んでるの。
      すごくいい!
      教えてくれてありがとう(*^-^*)
      2016/01/25
    • koshoujiさん
      けいたんさん、こんにちは。これ面白そうですね。
      地元の仙台では大人気の伊坂さんなのですが、私は彼の作品が苦手なのです。
      でも、これは読ん...
      けいたんさん、こんにちは。これ面白そうですね。
      地元の仙台では大人気の伊坂さんなのですが、私は彼の作品が苦手なのです。
      でも、これは読んでみようかな。
      2016/01/30
    • けいたんさん
      koshoujiさん、こんばんは(^-^)/
      コメントありがとうございます♪

      この本は好きな作品とわからない作品があってオススメ度...
      koshoujiさん、こんばんは(^-^)/
      コメントありがとうございます♪

      この本は好きな作品とわからない作品があってオススメ度はどうなんだろう(笑)

      わかります、伊坂さんの作品苦手という人私の周りにもいますよ。
      そんなkoshoujiさんがこの作品にどんな感想を持つのか楽しみです〜♪

      ただ仙台の方ならもったいない気がします(^-^)
      仙台が舞台の話ありますよね。
      ゴールデンスランバーとかアヒルと鴨〜もそうだったかな。



      2016/01/31
  • いろんな伊坂さんが読めて面白かったです。
    なかでも、
    #一人では無理がある
    優しくて夢があってすごく好き♪
    十二月に入ったころから自分で体重調整をするトナカイ。ツボです。

    #彗星さんたち
    新幹線清掃のお仕事小説。
    彼らが出会った乗客を同僚の人生にあてはめて
    空想するところはわくわく。
    パウエル氏の言葉は、ひとつひとつが教訓。
    「常にベストを尽くせ。見る人は見ている」
    日々家事に追われる身にも、勇気づけられる一言です。

    #後ろの声がうるさい
    最後はほろり。
    つながりのない短編も、こうして回収してくれるとなんか安心します。

    巻末のインタビューも良かったです。
    今まで数多く読んだ伊坂さん作品の中には、残念ながら合わないものもあって、
    このグループ分けを見て納得しました。

    読者が求めているであろう「伏線とその回収」「変わった登場人物」「楽しい会話」
    ああ、確かに。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      杜のうさこさ〜ん、とても心配したよ( ˃ ⌑ ˂ഃ )
      杜のうさこさんがいないと寂しいわぁ。
      体調が悪か...
      こんばんは(^-^)/

      杜のうさこさ〜ん、とても心配したよ( ˃ ⌑ ˂ഃ )
      杜のうさこさんがいないと寂しいわぁ。
      体調が悪かったとはまた心配。無理しないでね。

      そうブクログ私も不具合と思って何度も再起動したよ(〃∀〃)ゞ
      リニューアルだったんだね、また慣れるまで時間かかりそう。

      「ジャイロスコープ」ありがとう(^-^)/
      よくわかんない伊坂さん読みたいわ!
      とても楽しみ♪

      でも、ちょっと待ってね。
      私図書館の「ナオミとカナコ」の順番が回ってきてね。来週の土曜日に取りに行くの。
      来週からは「ナオミとカナコ」に命かけないと2週間で読み終わらないわ〜
      すごく分厚いよね。

      杜のうさこさんも読んでいるんだね!
      ネタばれになっているので、読み終わってからお邪魔します。
      読み終えることができるかなぁ。ドキドキ。

      では、コメントありがとう♪またね〜
      2015/11/28
    • けいたんさん
      こんにちは(^-^)/

      「ジャイロスコープ」にコメントありがとう♪

      この本を読んでいる時ちょうど図書館の本がバタバタきて年末年...
      こんにちは(^-^)/

      「ジャイロスコープ」にコメントありがとう♪

      この本を読んでいる時ちょうど図書館の本がバタバタきて年末年始にも入って大変だったんだ。
      そんな時この本にクリスマスの話があるって杜のうさこさんが教えてくれて嬉しかった(*≧艸≦)
      浜田青年を読んで次にすぐその作品を読みました!
      私、その季節に読むの好きなので。
      今年のクリスマスはいつもよりドキドキしたよ♪

      好きなツボがまたまた一緒で嬉しいヽ(*´∀`)人(´∀`*)ノ
      メリーポピンズは頑張ろうって気持ちにさせてくれるよね!
      相変わらずのんびりだけど(笑)
      2016/01/26
    • 杜のうさこさん
      けいたんさん、こんばんは~♪

      そうか、この前この本のお話したときは『ナオミとカナコ』の時だったんだね~。
      今、ドラマやってるよね。
      ...
      けいたんさん、こんばんは~♪

      そうか、この前この本のお話したときは『ナオミとカナコ』の時だったんだね~。
      今、ドラマやってるよね。
      一応録ってるんだけど、面白いといいな♪

      うん、わかる!
      ”願わくば~”じゃないけど、その季節に読みたいよね~。
      そうだ!積読山を季節っぽく分けておくのも手かも(#^^#)
      また、整理しちゃう?(笑)

      のんびり屋同志、積読山の標高を少しでも低くできるようにがんばろうね(*^-^*)
      2016/01/26
  • 短編集、心躍る伊坂ワールド!

    雑誌やアンソロジー掲載で読めてないものばかりだったので、とても嬉しかったです。

    「一人では無理がある」
    「彗星さんたち」
    「後ろの声がうるさい」
    がお気に入りです。
    特に書き下ろしの「後ろの声がうるさい」は短編集のエンディングのような感じのお話でとてもほっこりしました。
    「一人では無理がある」のような辛い現実に対する優しいシステム、舞台設定が好きです。「鉄板」て…!笑

    「ギア」はセミンゴ怖すぎる…。スパムメールが実話だったら…発想がさすがです。「ブギ」、「ギブ」読んでみたいー!

    いろいろな伊坂さんがつまった一冊!

    • 杜のうさこさん
      yamatamiさん、はじめまして。杜のうさこです。

      先日はフォローと花丸をありがとうございました。

      この本最近読み終わったんで...
      yamatamiさん、はじめまして。杜のうさこです。

      先日はフォローと花丸をありがとうございました。

      この本最近読み終わったんですが、
      好きなお話がyamatamiさんと全部一緒なんです!
      サンタさんたちの会社のお話、よかったですよね~♪
      好きなものが似ている。
      それだけでとても嬉しくなります。

      これからもよろしくお願いします!
      2015/11/14
  • こんなに短いのに、やはり騙される。
    伊坂さんの思考とは、ほど遠い所に置き去りにされていた。

    アイデアに富んだ短編集7編。

    「一人では無理がある」「彗星さんたち」が大好き。
    この世に無駄なものはないと信じていても
    面倒なことの連続がどんどん暗い顔にしてしまう。

    この2作を読んで、ちゃんとしようと思いなおします。
    特に「彗星さんたち」の国務長官の言葉に
    かなり励まされましたね。
    (本当に本が出ているみたいですし、読まないと)

    不運つづきだとばかり思っていたのに、
    時が過ぎて気が付いてみると、かえってその方がよかったって思えることもあるものね。
    誰かは見ていてくれる、大丈夫いけるいけると
    少し明るくなった一冊です。

    ひとつ、あっ!と思ったことが…。
    「ギア」に出てきた、敵とたたかいに行くアリの話。
    私も、知ってました!
    以前にアリの本を読んだことがあったので☆
    伊坂さんに1つでも追いついたことが、
    何よりもうれしいです。

    これからも昆虫の本は、チェックしないといけませんね。

  • ななつの短篇集。

    久々の伊坂さん。

    最初の2~3つめあたりを読んでいて
    「このままこの空気の作品が短編で続いてたら
     最後まで読めないかも…」と思いました。苦笑

    たぶん、いま訳分からない理不尽を突き付けられても
    ついていけない!NO!っていう精神状態でした。苦笑
    あほなんです、たぶん。苦笑

    「if」「一人では無理がある」「彗星さんたち」は
    読んだ後、なんか元気になれる、そんな作品たちでした。

    ただただ、何も考えずに言葉をそのまま受け取って、
    最後まで運んでもらいたい、という時にぴったりです。
    ついでに、もし落ち込んでるときだったら、
    読んだら必ず少しだけ元気になりたい、なんて時もぴったりです。笑

    • Sayakaさん
      始めの2話辺りで、私には合わないかも、と思って迷って、読むのやめようか迷い
      pa-yanさんのレビューをみて、読み進むことにしました。
      ...
      始めの2話辺りで、私には合わないかも、と思って迷って、読むのやめようか迷い
      pa-yanさんのレビューをみて、読み進むことにしました。
      後半の話を読まないままにならなくて良かったです。
      ありがとうございました。
      2015/11/18
    • pa-yanさん
      Sayakaさん
      前半は、SFとか仮想現実で
      デビュー当初の伏線回収でドキドキする伊坂さんではないですよね。
      あの理解に苦しむ感じも好...
      Sayakaさん
      前半は、SFとか仮想現実で
      デビュー当初の伏線回収でドキドキする伊坂さんではないですよね。
      あの理解に苦しむ感じも好きなんですが、
      気分じゃないときは
      「あー、なんか疲れる...」ってなっちゃうんですよね。

      後半は伊坂さんの爽やかな読後感とか、
      なんかちょっとわくわくするような気持ちを
      思い起こさせてくれる短編になってます。
      あとがきは私的には不要でしたが。苦笑

      ぜひ、最後まで読んでみてください!
      2015/11/19
  • 文庫本「ジャイロスコープ」をふりかえって
    読者インタビュー

    ー「浜田青年ホントスカ」について述べてください
    読者 これって浜田青年って、絶対、濱田岳を想定して描いているよね。

    ー「ギア」について
    読者 スパムメールって、初期の頃は確かにここに書いているように物語があって、それに乗っかって付き合ったら、なんか壮大な物語に入れるかもしれないという面白さがあったよね。したことないけど。

    ー「二月下旬から三月上旬」について
    読者 どの時代のどの日も、「戦前」で、「増税前」だ。ーという記述がまるで「今の時代」に被るようだね。

    ー「if」について
    読者 「A」と「B」の関係って、前作「二月下旬から」と同じ叙述トリックだよね。そういえば、「砂漠」でも使っていたっけ。

    ー「一人では無理がある」について
    読者 くそ。あとがきを見ていたのに、だいたいの話の構成は分かっていたのに、最後の文節までオチが分からんかった。

    ー「彗星さんたち」について
    読者 この短編書くのに、わざわざ直に新幹線清掃の会社に取材に行ったらしい。不思議な話は、あるにはあるが、珍しく直球お仕事小説になっていた。

    ー「後ろの声がうるさい」について
    読者 伊坂幸太郎らしく短編集の受け皿として書き下ろしで短編を書いたらしい。全ての短編を俎上に乗せながら、尚且つ新しいほっこりするエピソードを入れている、この優しさこそが伊坂幸太郎なのである。

    ー「十五年を振り返って 伊坂幸太郎インタビュー」について
    読者 最初は、あとがきの代わりに編集者が付け足したインタビューだと思った。でもこれって、絶対、伊坂本人の書き下ろしだよね。このサービス精神こそが、伊坂幸太郎なのである。

    2015年10月11日読了

  • 「彗星さん」が好き。
    こうだったら面白い、を日常で掬い取ることができて共有できる人がいるのは幸せなこと。今回はたとえ話だったけど、本当に電車でたどる人生の物語を伊坂さんで読んでみたい。

  • 好きなセリフ。

    ・誰だってそうだ。みんな自分の命が、人生が心配で、一番大事に決まってる。どんな事故や事件が起きても、人が真っ先に思うのは、「それって私に関係するかしら」だ。

    ・誰の話が正しいのかは定かではないですよ。何が真実かは分からないというか、それぞれの真実があるというか。

    ・サインをもらいたいものだと考えたところで、自分はそこまで佐藤三条子のファンではないことを思い出す。なのにサインが欲しくなる心理は何であるのか。誰かに自慢するためなのだろうか。この世の中に、サインを見せびらかす相手が一人もいなかったとして、私は佐藤三条子のサインを欲しがるだろうか。いや、いらない。

    「if」は面白かった。「ギア」は伊坂作品っぽくないけど、こんなのもアリかと僕は思います。世界観は好きです。「後ろの声がうるさい」でそれまでの話をきっちりと締めてるのが伊坂さんらしいです。

  • 伊坂さんが過去に発表した短編を集めたもの。
    サンタクロースの話が面白かった。

  • 今までは連作短編集の皮を被った長編小説ばかりだったが、本作はそれぞれが完全に独立した短編になっている著者初の短編集である。それぞれのストーリーはミステリであったり、SFであったり、人情モノであったりとジャンルはバラバラであるものの、趣向を凝らした仕掛けが随所に施されており、一本一本の完成度は非常に高い。特筆すべきは独特なシチュエーションによる語り口と、それと相反する小市民的な日常性の妙であり、この感覚を両立できるのが著者の類まれな才覚の一つだろう。個人的に一番面白かったのは「彗星さんたち」で、新幹線の車両が小説の構成にダイレクトに繋がっており、そこに一人の人生が連続してつめ込まれている「かもしれない」という突飛で飛躍したアイディアが非常に魅力的である。この「かもしれない」の塩梅が非常によく、「まさか」と一笑に付す可能性を残しているため、その余韻が素晴らしかった。また主人公がシングルマザーというのもよく、夫に対する緩やかな失望や人生の諦観、一人娘の成長を見守るというささやかな希望がほんの短いセンテンスの中に詰め込まれている。生活臭を出しつつも、最大公約数の幸せや苦労を描ける筆致はまさに現代のO・ヘンリーであろう。他にも軽妙洒脱なタイトルセンスとミステリ的な小話である「浜田青年ホントスカ」や、著者「らしくない」SF短編である「ギア」。文学的な趣と、著者特有の構成による時系列トリックが仕込まれた「二月下旬から三月上旬」。バスジャックというワンアイデアを即興で綴った掌編小説「if」。とある奇妙な職業の小さな奇跡「一人では無理がある」。前述の「彗星さんたち」全ての短編の受け皿となるエピローグめいた短編「後ろの声がうるさい」など、すっとぼけたタイトルがどれも魅力的な珠玉の短編集である。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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