- 新潮社 (2005年11月27日発売)
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感想 : 997件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784101250519
感想・レビュー・書評
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重松さんや瀬尾さんの正攻法の優しさは、周期的に読みたくなります。4TEENでは、中2の14歳の少年達のちょっとアクロバティックな友情とか思いやりに、心掴まれた感じです。
銀座にも渋谷にも行けるけど、舞台はホームの月島。彼らのホームを自転車で滑走する。確かな都会の少年達の友情がどこか昭和を思わせる。「マジすぎるのはカッコ悪い」そこの一線は譲れない14歳。風俗とか出会い系とか危ない経験も積むのだけれど、少年のような軽やかな文章でそこも青春ストーリーに収めてしまう。「びっくりプレゼント」では早老症の少年を「空色自転車」では、DVの父親を放置して死なせてしまった少年をと、各章主題は重め。そこを作者自身がマジすぎるのはカッコ悪いを貫き、軽快な直木賞。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっと読み続けている『池袋ウェストゲートパーク』と近い、若者達の生態を瑞々しく描いた小説。
主人公達は14歳の中学生4人。早老病と言う難病が冒頭に出てきて面食らうが、他にも拒食症の同級生、酒依存症の父親の死なども出てくる。中学生達の性や異性への目覚めが懐かしくも気恥ずかしくも感じる。エロ本収集、ストリップ小屋への潜入など···
過剰な性表現や歳上女性との不倫関係、父親殺しなども有り、これで直木賞を受賞できたことに驚く。 -
2005年(発出2003年) 329ページ
第129回直木賞受賞作です。
石田衣良さん初読みです。
東京、月島を舞台に、14歳の中学2年生4人組の青春を描いた連作集です。以下の8編が収められています。
・びっくりプレゼント
・月の草
・飛ぶ少年
・十四歳の情事
・大華火の夜に
・ぼくたちがセックスについて話すこと
・空色の自転車
・十五歳への旅
感想は「おもしろかった!」です。
中学生男子の性的なものに対する目線には苦笑いしてしまいますが、それはそれ、若いっていいなあ、とうらやましくなるような等身大の14歳が描かれています。
かと言って、この4人、中にはかなり重い境遇の持ち主もいます。そして、そんな友人のためにいろいろ考えて思いやった行動を起こします。大人になっても忘れられない友情って、こういうことなんだろうな、と感じました。
いつもつるんで遊ぶ仲良し4人組。そこには、金持ちも貧乏も頭の良い悪いも関係ない。
「ぼくが怖いのは、変わることなんだ。みんなが変わってしまって、今日ここにこうして四人でいる時の気持ちを、いつか忘れてしまうことなんだ」
忘れたくない青春の1ページ。10代のみなさんにおすすめしたい(男子向け)
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これは読むタイミングで感じ方が異なるのかも!
と思える内容だった。
中学や高校の時に出会っていたら
また違う思いになるだろうな〜
男子の青春ってこういうものなのかなと
ドキドキしながら読み進めてしまった。 -
H30.5.4 読了。
・東京の月島を舞台とした中学2年生の4人の男子が主人公の青春小説。一人一人が可愛らしく、頼りがあり、優しくて。ページをめくるのが楽しみになるようなワクワクした気持ちと自分の子供の頃の忘れたくない思いを思い出させてくれた小説だった。
続編を早く読みたい。
・「たいていの中学生は将来に不安を持っている。。」
・「切なくなるほどの恋をしたいなあ。きれいとかきたないとかじゃなく、頭がいいとか悪いとかじゃなく、Hをするとかしないとかじゃなく。その人のことを思うと、自然にあたたかい気もちになったり、心がよじれて眠れなくなる、そんな恋がしたいなあ。」
・「誰かが自分を捨てて心から話す言葉には力があるのだとぼくは理解した。」
・「自分の1番弱いところをみんなのまえで話せただろ。強いって、ほんとうはそういうことじゃないか。」
・「ぼくたちはみんな年を取り、大人になっていくだろう。世のなかにでて、あれこれねじ曲げられて、こうしていることをバカにするときがくるかもしれない。あれは中学生の遊びだった。なにも知らないガキだった。でも、そんなときこそ、今の気もちを思いだそう。変わっていいことがあれば、変わらないほうがいいことだってある。」 -
青春の真っ只中!
中学2年生のお話。
あの頃の一瞬で過ぎ去った青春時代を
物語の中から感じられて
あの頃に戻りたいとすら思わせてくれました。
誰もが経験する14歳。
みんなの14歳が素敵であれ☆ミ -
ダルそうだったり、ちょっと背伸びしている中学生男子も内面では深い想いがあるんだよねー。と思い出させてくれる一冊。全てのストーリーが心に何かを残してくれます。
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仲良し男子中学生4人組の連作短編集。
男子中学生ならではの友情がテーマである。
まさに青春=性春な時代である。
ナオト、女子高生好きの特別疾患がある。
ジュン、ブロンド髪好きのお勉強ができる秀才
ダイ、元巨乳好きの心優しいおデブ
テツロー、一人称僕、清純派好きのごくスタンダードな中学生
一番好きな章は空色の自転車であった。
ダイがみんなに迷惑をかけない様に、いつもの仲良しグループを離れ不良グループに接近する。
だが仲間たちがダイを連れ戻す。不良との闘いも辞さない。その姿は友情の為に戦場に向かうサムライの様である。
こんな仲間なら中学生時代の青春も謳歌でき生涯の宝である。
数十年後の自分に中学生時代の甘酸っぱい恥ずかしい思い出が蘇えった。 -
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最初の3〜4編には退屈を感じて、このままいくのかなとガッカリな気持ちが滲んできた矢先、大華火の夜にから急展開。いっきに最後まで読了。読み終わってみたら、ホロリと涙が出てきていた。中学二年は私にとっても一番輝いていた時期で、感受性と好奇心のガソリンが行動力というエンジンを燃費関係なく回していた素晴らしい年代。よかったです!
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新年1冊目はこれでスタートしました。それに相応しい、今の世では希少な「希望」が感じられる作品です。青くて不器用で真っ直ぐでかっこ悪いところも全て良いです。
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これまた会社の同僚からお借りした本。
中学生の息子さんの為に購入したらしい。
ジャンルとしては、池袋ウエストゲートパークと同じような感じかな。
ナオト、ダイ、ジュン、テツローの4人が乗った自転車の速度と共に、お話も軽やかに進んでいく感じ。
登場人物はこの4人を中心として、短編形式でそれぞれの話に別のキャラクターが登場し、物語が進行していく。
どの話も気持ちの良い終わり方なので、後味はスッキリ。
4人の友情もいいのだが、それぞれの持っている正義感も清々しく、読書感想文用に読んでもいいのではないかな?と思った。 -
今の若者って大人だよなと思う。
あの頃って、もっとヒリヒリしてたし不器用に生きてたなぁと。
20年前の14才の4人の物語。真正面から自分の人生にぶつかっていく様が、読んでいて懐かしい。
どんな大人になったのかな?続編があったら是非読みたいです! -
東京の下町・月島を舞台に、14歳4人組男子中学生の瑞々しい青春。友情や恋愛から病気やジェンダーの問題まで、重くなり過ぎポップに描かれています。
登場人物たちの青臭い考えや悩み、おっさんからみるとちょっとうらやましいぞ。 -
東京湾に浮かぶ浚渫地「月島」を舞台に、中学2年の同級生4人組(ナオト、ダイ、ジュン、テツロー) が、友情・愛・性・暴力・病気・死 との出会いを精一杯受けとめて成長してゆく、〝すべてが眩しく、すべてが切ない〟14歳の青春を爽快に描いた直木賞受賞の短編八編。 ・・・ 遥か彼方に過ぎ去りし青春時代と、東京の街々を懐かしく思いださせてくれる青春スト-リ-に爽やかさを堪能。
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衣良さん作品が好きで読んでみた。
14歳の青春が眩しかった。
初期の作品ということもあって、タッチも結構今よりは違うな、と感じたが、こういうタッチもできる方なのか!と新たな一面だった。
映画にもなってたのですね、次作も読んでみようと思います。
私も一番14歳の頃の記憶が眩しかった気がする。
いい意味で、力が入りすぎてない作品で、疾走感が心地よかった。 -
純粋で生き生きと突っ走っていく中学生4人に少し羨ましさを感じた。
学生ならではのいろんな出来事に日々向かっていく姿がかつての自分と重なり懐かしみも感じた。 -
先日夫の友人に私が、石田衣良は好みではないと話したところ、この作品を読んでみなさいと渡された本がこちらです。
彼の狙い通り(笑)、14歳の青春友情物語にすっかり感動してしまいました。。
今まで気になっていた幼い文章力も中学生が語る形なので違和感がなく、逆に雰囲気が出てよかったくらい。
ひとつひとつのエピソードには現実感はないのだけれど、彼らの、子供らしい部分と大人の世界をのぞき込んで背伸びをする部分の揺れなんかにとても共感しました。
同じような経験はもちろんないけれど、友情が人生のすべてであった時代は誰にでもあったでしょう。
ただ、4人がちょっといい子過ぎるので、主人公と同世代の子が読むよりも、大人が、大人目線で読んだほうがファンタジーのように美しい作品と感じるかもしれません。
著者プロフィール
石田衣良の作品
