4TEEN (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8196
レビュー : 869
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250519

作品紹介・あらすじ

東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない-。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • H30.5.4 読了。

    ・東京の月島を舞台とした中学2年生の4人の男子が主人公の青春小説。一人一人が可愛らしく、頼りがあり、優しくて。ページをめくるのが楽しみになるようなワクワクした気持ちと自分の子供の頃の忘れたくない思いを思い出させてくれた小説だった。
     続編を早く読みたい。

    ・「たいていの中学生は将来に不安を持っている。。」
    ・「切なくなるほどの恋をしたいなあ。きれいとかきたないとかじゃなく、頭がいいとか悪いとかじゃなく、Hをするとかしないとかじゃなく。その人のことを思うと、自然にあたたかい気もちになったり、心がよじれて眠れなくなる、そんな恋がしたいなあ。」
    ・「誰かが自分を捨てて心から話す言葉には力があるのだとぼくは理解した。」
    ・「自分の1番弱いところをみんなのまえで話せただろ。強いって、ほんとうはそういうことじゃないか。」
    ・「ぼくたちはみんな年を取り、大人になっていくだろう。世のなかにでて、あれこれねじ曲げられて、こうしていることをバカにするときがくるかもしれない。あれは中学生の遊びだった。なにも知らないガキだった。でも、そんなときこそ、今の気もちを思いだそう。変わっていいことがあれば、変わらないほうがいいことだってある。」

  • この物語の4人の少年たちは、人との違いにとても寛容であると感じた。ウェルナー症候群を患うナオトに対しても、行き過ぎたダイエットにハマるルミナに対しても、気味悪がることなく自然に接する彼らの態度は、見習うべき所だと思う。

    中学時代を振り返ってみて、果たして私は彼らのような中学時代を過ごせたか、、、

  • 三度目の読了。
    東京・月島の14歳。中二4人組の一年の物語。難病。不登校。空気を読めない同級生。不倫(!)。DV。花火と死。恋。家庭内暴力。そして小さな旅。
    甘酸っぱくてドロドロもしている中二。「びっくりプレゼント」と、「空色の自転車」が秀逸。
    また、何年かしたらまた読みたい。人にも薦めたい。
    直木賞受賞作。

  • いい話を読むと毎回書いてるけど、何でもっと早く読まなかったのだろう。石田衣良さんの直木賞受賞作。

    東京・月島に住む四人の中学二年生、ナオト、ダイ、ジュン、テツローが話の主軸となり、彼らを取り巻く大人や子供、様々な出来事、心の移り変わりを描いた話です。
    月島という土地はもんじゃ焼き屋などが並ぶ昭和の下町と、最近になってからできた高級住宅地、そしてそれらの中間という、3つの層に分かれている。
    4人の少年たちもそれぞれの階層に分かれていて、彼らもそれなりにその差を理解しているけど、それが友情の妨げにならないところにまず絆の深さを感じる。
    一番お金持ちの層に属するナオトは、ウェルナー症候群という、早老症にかかっている。そのナオトの誕生日に、いわゆる「初体験」をさせてやろうと、残りの三人が渋谷で「援交」してくれる女の子を探すという話で幕を開ける。
    このプレゼントに関して、女性の私は全く思いつかない内容で、どうなってしまうのだろうと読み進めました。
    ナオト以外の三人は、ナオトの病気が思った以上に深刻なことをしり、切なくなりつつも余計絆を強くする。しおれて終わらず、これを「始まり」として持ってきたのがいいなと思いました。
    続いて、不登校気味で極端な過食や拒食に走る不安定な同級生のルミナや、ダイに密かに思いを寄せる同性愛者のカズヤが登場。話の語り手であるテツローを筆頭に、4人はひととちょっと違う彼らも受け入れる。
    誰かを受け入れることに関しては、大人より中学生の方が寛容だったりする。
    末期がんで、自分の死に場所を選ぶために脱走した老人を見つけて、彼のささやかな願いを4人は聞く。
    そのあと、この話の中でも最大の事件が起こる。
    月島でも「貧乏な方」の階層に位置するダイの父親が亡くなる。ダイの父親は家族に暴力を振るったりするろくでもない人間で、死んでも全然惜しくないし、身体の大きなダイならいつでも反撃できた。ダイの父の死に積極的にかかわったとされ、ダイは警察に連れていかれる。
    留置されているダイに一生懸命手紙を届けた残りの三人。だけどダイからの返事は届かないまま、ダイは釈放される。
    釈放されたダイは、実は父親の死について思うところがあった。その気持ちを抱えたまま三人と離れ、不良の仲間になろうとする。
    しかしそれを引き留めたのはやはり三人。
    それぞれの機転と勇気でピンチを切り抜け、4人はさらに絆を深くする。
    そして中三になる直前の春休み、4人は自転車で月島から新宿に向かう。
    新宿で大人に交じっていろいろな場所に入り、家出をしてきた少女に出会う。
    家庭環境が良くなく、家出を繰り返し、挙句身ごもってしまった少女。
    彼女に少しカンパをして励まし、4人は彼女と別れる。

    4人の少年と小さな旅、という構図はスタンドバイミーを彷彿とさせます。
    スタンドバイミーのラストで4人は道が別れてしまい、会わなくなってしまうんだけど、この話のラストでは
    「つぎの日にまた会うに決まっている友達にさよならをいうのは、いつだってなかなかたのしいものだ」
    とその後の関係に関して安心するような終わり方になっているのが大きく違うところ。
    少年時代にしかない刹那的なものも綺麗だけど、長く続くものも尊い。

  • どこかに連載していた物語で、
    それも完結するのに一年以上かかったみたい。

    14歳の4人組のお話。
    濃い出来事がよく起こる。笑
    こんな中学生活、最高に楽しいだろうなーと思った。

    彼らが大きくなったバージョンの小説を書いて欲しいと思う。

    • schumaさん
      6TEENというのが出てます。これも楽しくて面白いですよ。
      6TEENというのが出てます。これも楽しくて面白いですよ。
      2016/11/19
    • Shunさん
      そうなんですね!
      知りませんでした、読んでみます♪
      教えてくださってありがとうございます(*^^*)
      そうなんですね!
      知りませんでした、読んでみます♪
      教えてくださってありがとうございます(*^^*)
      2016/11/19
  • 姜尚中氏がよく言う「無条件に認めてくれる人の存在が生きていく上で大切」とはこのことだとよくわかる本でした。自分のこども達にも是非teenagerのうちから読んでもらいたい本です。個人的に地理的に同じ場所に住んでた分面白さ倍増でした。
    July. 16, 2016

  • これまた会社の同僚からお借りした本。
    中学生の息子さんの為に購入したらしい。

    ジャンルとしては、池袋ウエストゲートパークと同じような感じかな。
    ナオト、ダイ、ジュン、テツローの4人が乗った自転車の速度と共に、お話も軽やかに進んでいく感じ。

    登場人物はこの4人を中心として、短編形式でそれぞれの話に別のキャラクターが登場し、物語が進行していく。

    どの話も気持ちの良い終わり方なので、後味はスッキリ。
    4人の友情もいいのだが、それぞれの持っている正義感も清々しく、読書感想文用に読んでもいいのではないかな?と思った。

  • 第129回直木賞受賞作。
    14歳の少年たちの青春ストーリー。

    私が14の時よりも彼らは大人びているなぁと思う。
    こんなに色々な出来事も起こらなかったし、
    そんなに悩むことも無かったような気がする。

    漫画の連載を読んだことがあったせいか、
    登場人物がその顔で連想される。

  • いくつか印象にのこる話はあったけど、特別おもしろくもなく、感動するわけでもなかったです。サラっと暇つぶし程度にはちょうど良かったですが。
    リバースや美丘は好きなんだけど、作者の書く青春ものは苦手なのかもしれないです。

  • 友情の強さがすごい(^o^)/

    友達のためにここまでできる14歳は!
    同じ年とは思えない

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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