4TEEN (新潮文庫)

著者 : 石田衣良

• 新潮社 (2005年11月26日発売)

感想・レビュー・書評

[葡萄森兄夫さんの感想 · 2015年11月14日]

１４歳の少年4人の物語。
読みながら、キングのあの作品が重なった。

　風、空の表情、隅田川と運河の水辺…、
月島の風景描写が優しく、美しい。

　ただ、１４歳の彼達、男気ありすぎ、自身の内面に自覚的すぎ、 こんなにカッコイイ中学生居るかな…、と思ってしまった。

　でも、それってまさに最終章にあった、
「（中学生を）バカにするときがくるかもしれない。あれは中学生の遊びだった。 なにも知らないガキだった。」
　と歳月を経て後、その時の自分を忘れてしまう大人…、僕は１４歳の時の自分を忘れてしまったのか…と考えてしまった。

　自転車旅行…。
そういえば僕も中学のとき、隣の県との県境を目指して、３人組で無謀な自転車の旅に出たことがあったっけ。（小説の彼らほど用意周到ではなかったので、道程半ばにも届かず、４０km足らずのところで挫折して引き返したのであった…。）

　いま中学生のコ達が、読んだらいい。
４人の少年達から、中学生なりのカッコよさを感じられたら素敵だと思う。

[puripurinさんの感想 · 2015年11月2日]

誰にでもある

[ayaponさんの感想 · 2015年10月14日]

直木賞受賞作。等身大の14歳の中学生たちの物語。大人から見たらばかばかしく思えることでもそのときの彼らには青春の忘れられない1ページになるんだ。『６TEEN』も読んでみようと思う。

[HIGASHIさんの感想 · 2015年10月9日]

直木賞受賞作。
ＴＨＥ青春って感じ。みんないい奴ばかりで、惚れてまうやろー！
月島が舞台ってのもいい。都会的な空気がとても爽やかに感じた。

[masamzoさんの感想 · 2015年9月22日]

嗚呼、青春だねぇ。自分が中学生の頃の、ウルルとした、純情な心を思い出して共感。

[1991north0118さんの感想 · 2015年7月30日]

中学生って感じ（笑）
現代の中学生の周りにはいろんなことが取り巻いてるよね。なんか納得。
エロいのもちょっとあったけど（笑）

[miholantaさんの感想 · 2015年7月9日]

石田衣良、とっつきにくそうでいつも読むと読めてしまう。『娼年』しかり。とても気に入ったし。これもよかったよ。微妙なお年頃の男の子たち、こんな仲間がいれば何も怖いものはないね。

ダラス日本語学校バザー ¢10

[ponchan5さんの感想 · 2015年7月7日]

うん、良い感じです。

確かに映画の二番煎じ的な見方もあるけど、男の子が誰しも通るような感情よく描けてると思います。

静と動、生と死の対比も素晴らしく読後も爽やかな感動に満足です！

[yama509さんの感想 · 2015年6月15日]

読み切りの話が何話か入っている。どれも１４歳の自分とリンクするような情景が浮かんできて、懐かしい感じだった。俺の１４歳はこんなにドラマチックではないんだけど、石田衣良の文書が誰でも共感できるシーンを描き出しているんだと思う。続けて2回読んじゃった。6TEEN も楽しみ！

[anri0912さんの感想 · 2015年6月6日]

まさにスタンドバイミー。
私が中学生の時は何を考えていたかなぁ。
沢山モヤモヤして沢山尖っていたなぁ。

決してつまらなかった訳ではないのですが、
私にはどうもしっくりこなかった。
狙いすぎと言うか。

空色の自転車にはグッときてしまいました。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『４ＴＥＥＮ　フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」