4TEEN (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 8462
レビュー : 879
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250519

感想・レビュー・書評

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  • H30.5.4 読了。

    ・東京の月島を舞台とした中学2年生の4人の男子が主人公の青春小説。一人一人が可愛らしく、頼りがあり、優しくて。ページをめくるのが楽しみになるようなワクワクした気持ちと自分の子供の頃の忘れたくない思いを思い出させてくれた小説だった。
     続編を早く読みたい。

    ・「たいていの中学生は将来に不安を持っている。。」
    ・「切なくなるほどの恋をしたいなあ。きれいとかきたないとかじゃなく、頭がいいとか悪いとかじゃなく、Hをするとかしないとかじゃなく。その人のことを思うと、自然にあたたかい気もちになったり、心がよじれて眠れなくなる、そんな恋がしたいなあ。」
    ・「誰かが自分を捨てて心から話す言葉には力があるのだとぼくは理解した。」
    ・「自分の1番弱いところをみんなのまえで話せただろ。強いって、ほんとうはそういうことじゃないか。」
    ・「ぼくたちはみんな年を取り、大人になっていくだろう。世のなかにでて、あれこれねじ曲げられて、こうしていることをバカにするときがくるかもしれない。あれは中学生の遊びだった。なにも知らないガキだった。でも、そんなときこそ、今の気もちを思いだそう。変わっていいことがあれば、変わらないほうがいいことだってある。」

  • 大好き本がまた一冊増えました。
    私は女性です。
    そして、男性の性、特にティーンの男子の性というものが、
    想像も出来なかったのですが、
    この本を読んで、ティーンの男子はただエッチで、
    バカっぽいのだけではなく、きちんと色々なことを
    考え、経験している。
    14歳なりに、一生懸命。
    私は、この4人が一気に好きになりました。
    石田衣良さんの本が読んだことなく、もしハードルがあるのであれば、できれば拭い去って、読んでみてください。
    あたたかくなる本です。

  • 三度目の読了。
    東京・月島の14歳。中二4人組の一年の物語。難病。不登校。空気を読めない同級生。不倫(!)。DV。花火と死。恋。家庭内暴力。そして小さな旅。
    甘酸っぱくてドロドロもしている中二。「びっくりプレゼント」と、「空色の自転車」が秀逸。
    また、何年かしたらまた読みたい。人にも薦めたい。
    直木賞受賞作。

  • 先日夫の友人に私が、石田衣良は好みではないと話したところ、この作品を読んでみなさいと渡された本がこちらです。

    彼の狙い通り(笑)、14歳の青春友情物語にすっかり感動してしまいました。。

    今まで気になっていた幼い文章力も中学生が語る形なので違和感がなく、逆に雰囲気が出てよかったくらい。

    ひとつひとつのエピソードには現実感はないのだけれど、彼らの、子供らしい部分と大人の世界をのぞき込んで背伸びをする部分の揺れなんかにとても共感しました。
    同じような経験はもちろんないけれど、友情が人生のすべてであった時代は誰にでもあったでしょう。

    ただ、4人がちょっといい子過ぎるので、主人公と同世代の子が読むよりも、大人が、大人目線で読んだほうがファンタジーのように美しい作品と感じるかもしれません。

  • 友情の強さがすごい(^o^)/

    友達のためにここまでできる14歳は!
    同じ年とは思えない

  • 私の好きな雰囲気の小説でした。
    文章も読みやすくて、すらすら読むことができました。

    私が14歳じゃなくなってからもうすぐ2年。
    14歳の頃に見えたきらきらした世界を思い出すことができました。

    今の毎日がつまらないわけでもなく、褪せているわけでもないけど、
    やっぱり14歳って何か特別なのかもしれません。

    平凡な毎日こそが一番の幸せだということを改めて教えてくれる小説です。

    続編の6TEENもぜひ読んでみたいです。

  • 登場人物である4人の少年のキャラクターが読み進めているうちに際立っていく。
    作者のあとがきを読んでその理由を知ったが、石田衣良が作家デビュー後の初期の短編だった。
    作者はこの少年と自分の成長が同じタイミングだったようなことを書いていたけど、その通りだと思った。

    ダイの話は思わず涙ぐんでしまいました。
    石田衣良の書く、アダルトではない青春はすごくいい。

  • 青春はすべて美しい。
    それがどんなに霞んでて闇があっても、
    そのとき、その瞬間光るものがある。
    いい作品です!

  • 少年になりたい時に何度も読み返します。

    性別的にも少年には一生なれないんだけど、4teenを読むとなれる気がする。

    本当に好きなの?分からない、分からないけど、ただ他の事が考えられないだけ。

    この言葉が読んでから今まで忘れた事ない唯一の言葉かもしれない。。人を好きになる度考える言葉です。この言葉だけがすべてを知ってる気がする。

    やはりよい。

  • リアリティーがあり、シンパシーがあり、極端な誇張があるわけでもないのに「僕もこうありたい。」と思うところあり。石田衣良の小説を読んでいて感じる安らぎが初期のこの小説から醸し出されていることを知った。
    世の中、ハッタリ頼りでのさばる人が目に付く中、クラスメイトの仲間に対する誠実な友情が、困難な中学二年生を生き抜くのに有効だ、と信じられる小説でした。

著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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