4TEEN (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.44
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  • (2018)
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本棚登録 : 8463
レビュー : 879
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250519

作品紹介・あらすじ

東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない-。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • H30.5.4 読了。

    ・東京の月島を舞台とした中学2年生の4人の男子が主人公の青春小説。一人一人が可愛らしく、頼りがあり、優しくて。ページをめくるのが楽しみになるようなワクワクした気持ちと自分の子供の頃の忘れたくない思いを思い出させてくれた小説だった。
     続編を早く読みたい。

    ・「たいていの中学生は将来に不安を持っている。。」
    ・「切なくなるほどの恋をしたいなあ。きれいとかきたないとかじゃなく、頭がいいとか悪いとかじゃなく、Hをするとかしないとかじゃなく。その人のことを思うと、自然にあたたかい気もちになったり、心がよじれて眠れなくなる、そんな恋がしたいなあ。」
    ・「誰かが自分を捨てて心から話す言葉には力があるのだとぼくは理解した。」
    ・「自分の1番弱いところをみんなのまえで話せただろ。強いって、ほんとうはそういうことじゃないか。」
    ・「ぼくたちはみんな年を取り、大人になっていくだろう。世のなかにでて、あれこれねじ曲げられて、こうしていることをバカにするときがくるかもしれない。あれは中学生の遊びだった。なにも知らないガキだった。でも、そんなときこそ、今の気もちを思いだそう。変わっていいことがあれば、変わらないほうがいいことだってある。」

  • この物語の4人の少年たちは、人との違いにとても寛容であると感じた。ウェルナー症候群を患うナオトに対しても、行き過ぎたダイエットにハマるルミナに対しても、気味悪がることなく自然に接する彼らの態度は、見習うべき所だと思う。

    中学時代を振り返ってみて、果たして私は彼らのような中学時代を過ごせたか、、、

  • 大好き本がまた一冊増えました。
    私は女性です。
    そして、男性の性、特にティーンの男子の性というものが、
    想像も出来なかったのですが、
    この本を読んで、ティーンの男子はただエッチで、
    バカっぽいのだけではなく、きちんと色々なことを
    考え、経験している。
    14歳なりに、一生懸命。
    私は、この4人が一気に好きになりました。
    石田衣良さんの本が読んだことなく、もしハードルがあるのであれば、できれば拭い去って、読んでみてください。
    あたたかくなる本です。

  • 三度目の読了。
    東京・月島の14歳。中二4人組の一年の物語。難病。不登校。空気を読めない同級生。不倫(!)。DV。花火と死。恋。家庭内暴力。そして小さな旅。
    甘酸っぱくてドロドロもしている中二。「びっくりプレゼント」と、「空色の自転車」が秀逸。
    また、何年かしたらまた読みたい。人にも薦めたい。
    直木賞受賞作。

  • 純粋で生き生きと突っ走っていく中学生4人に少し羨ましさを感じた。
    学生ならではのいろんな出来事に日々向かっていく姿がかつての自分と重なり懐かしみも感じた。

  • 最初の3〜4編には退屈を感じて、このままいくのかなとガッカリな気持ちが滲んできた矢先、大華火の夜にから急展開。いっきに
    最後まで読了。読み終わってみたら、ホロリと涙が出てきていた。中学二年は私にとっても一番輝いていた時期で、感受性と好奇心のガソリンが行動力というエンジンを燃費関係なく回していた素晴らしい年代。よかったです!

  • 先日夫の友人に私が、石田衣良は好みではないと話したところ、この作品を読んでみなさいと渡された本がこちらです。

    彼の狙い通り(笑)、14歳の青春友情物語にすっかり感動してしまいました。。

    今まで気になっていた幼い文章力も中学生が語る形なので違和感がなく、逆に雰囲気が出てよかったくらい。

    ひとつひとつのエピソードには現実感はないのだけれど、彼らの、子供らしい部分と大人の世界をのぞき込んで背伸びをする部分の揺れなんかにとても共感しました。
    同じような経験はもちろんないけれど、友情が人生のすべてであった時代は誰にでもあったでしょう。

    ただ、4人がちょっといい子過ぎるので、主人公と同世代の子が読むよりも、大人が、大人目線で読んだほうがファンタジーのように美しい作品と感じるかもしれません。

  • いい話を読むと毎回書いてるけど、何でもっと早く読まなかったのだろう。石田衣良さんの直木賞受賞作。

    東京・月島に住む四人の中学二年生、ナオト、ダイ、ジュン、テツローが話の主軸となり、彼らを取り巻く大人や子供、様々な出来事、心の移り変わりを描いた話です。
    月島という土地はもんじゃ焼き屋などが並ぶ昭和の下町と、最近になってからできた高級住宅地、そしてそれらの中間という、3つの層に分かれている。
    4人の少年たちもそれぞれの階層に分かれていて、彼らもそれなりにその差を理解しているけど、それが友情の妨げにならないところにまず絆の深さを感じる。
    一番お金持ちの層に属するナオトは、ウェルナー症候群という、早老症にかかっている。そのナオトの誕生日に、いわゆる「初体験」をさせてやろうと、残りの三人が渋谷で「援交」してくれる女の子を探すという話で幕を開ける。
    このプレゼントに関して、女性の私は全く思いつかない内容で、どうなってしまうのだろうと読み進めました。
    ナオト以外の三人は、ナオトの病気が思った以上に深刻なことをしり、切なくなりつつも余計絆を強くする。しおれて終わらず、これを「始まり」として持ってきたのがいいなと思いました。
    続いて、不登校気味で極端な過食や拒食に走る不安定な同級生のルミナや、ダイに密かに思いを寄せる同性愛者のカズヤが登場。話の語り手であるテツローを筆頭に、4人はひととちょっと違う彼らも受け入れる。
    誰かを受け入れることに関しては、大人より中学生の方が寛容だったりする。
    末期がんで、自分の死に場所を選ぶために脱走した老人を見つけて、彼のささやかな願いを4人は聞く。
    そのあと、この話の中でも最大の事件が起こる。
    月島でも「貧乏な方」の階層に位置するダイの父親が亡くなる。ダイの父親は家族に暴力を振るったりするろくでもない人間で、死んでも全然惜しくないし、身体の大きなダイならいつでも反撃できた。ダイの父の死に積極的にかかわったとされ、ダイは警察に連れていかれる。
    留置されているダイに一生懸命手紙を届けた残りの三人。だけどダイからの返事は届かないまま、ダイは釈放される。
    釈放されたダイは、実は父親の死について思うところがあった。その気持ちを抱えたまま三人と離れ、不良の仲間になろうとする。
    しかしそれを引き留めたのはやはり三人。
    それぞれの機転と勇気でピンチを切り抜け、4人はさらに絆を深くする。
    そして中三になる直前の春休み、4人は自転車で月島から新宿に向かう。
    新宿で大人に交じっていろいろな場所に入り、家出をしてきた少女に出会う。
    家庭環境が良くなく、家出を繰り返し、挙句身ごもってしまった少女。
    彼女に少しカンパをして励まし、4人は彼女と別れる。

    4人の少年と小さな旅、という構図はスタンドバイミーを彷彿とさせます。
    スタンドバイミーのラストで4人は道が別れてしまい、会わなくなってしまうんだけど、この話のラストでは
    「つぎの日にまた会うに決まっている友達にさよならをいうのは、いつだってなかなかたのしいものだ」
    とその後の関係に関して安心するような終わり方になっているのが大きく違うところ。
    少年時代にしかない刹那的なものも綺麗だけど、長く続くものも尊い。

  • どこかに連載していた物語で、
    それも完結するのに一年以上かかったみたい。

    14歳の4人組のお話。
    濃い出来事がよく起こる。笑
    こんな中学生活、最高に楽しいだろうなーと思った。

    彼らが大きくなったバージョンの小説を書いて欲しいと思う。

    • schumaさん
      6TEENというのが出てます。これも楽しくて面白いですよ。
      6TEENというのが出てます。これも楽しくて面白いですよ。
      2016/11/19
    • Shunさん
      そうなんですね!
      知りませんでした、読んでみます♪
      教えてくださってありがとうございます(*^^*)
      そうなんですね!
      知りませんでした、読んでみます♪
      教えてくださってありがとうございます(*^^*)
      2016/11/19
  • 姜尚中氏がよく言う「無条件に認めてくれる人の存在が生きていく上で大切」とはこのことだとよくわかる本でした。自分のこども達にも是非teenagerのうちから読んでもらいたい本です。個人的に地理的に同じ場所に住んでた分面白さ倍増でした。
    July. 16, 2016

  • これまた会社の同僚からお借りした本。
    中学生の息子さんの為に購入したらしい。

    ジャンルとしては、池袋ウエストゲートパークと同じような感じかな。
    ナオト、ダイ、ジュン、テツローの4人が乗った自転車の速度と共に、お話も軽やかに進んでいく感じ。

    登場人物はこの4人を中心として、短編形式でそれぞれの話に別のキャラクターが登場し、物語が進行していく。

    どの話も気持ちの良い終わり方なので、後味はスッキリ。
    4人の友情もいいのだが、それぞれの持っている正義感も清々しく、読書感想文用に読んでもいいのではないかな?と思った。

  • 第129回直木賞受賞作。
    14歳の少年たちの青春ストーリー。

    私が14の時よりも彼らは大人びているなぁと思う。
    こんなに色々な出来事も起こらなかったし、
    そんなに悩むことも無かったような気がする。

    漫画の連載を読んだことがあったせいか、
    登場人物がその顔で連想される。

  • いくつか印象にのこる話はあったけど、特別おもしろくもなく、感動するわけでもなかったです。サラっと暇つぶし程度にはちょうど良かったですが。
    リバースや美丘は好きなんだけど、作者の書く青春ものは苦手なのかもしれないです。

  • 友情の強さがすごい(^o^)/

    友達のためにここまでできる14歳は!
    同じ年とは思えない

  • 中学生の男の子4人のお話。
    短編のような短くまとまったお話で、さくさく読みました。
    私が14歳の時って、こんなに頭の回転良かったかなあ?笑
    4人それぞれ生活環境も性格も違うけど、だからこそ確かな友情が築けるんだね。
    エッチで重たくて。
    だけど読み終わった後は爽やかな気分になれます。
    『14歳は永遠だ』
    一瞬一瞬が、大人になっても忘れない想い出。

  • 私の好きな雰囲気の小説でした。
    文章も読みやすくて、すらすら読むことができました。

    私が14歳じゃなくなってからもうすぐ2年。
    14歳の頃に見えたきらきらした世界を思い出すことができました。

    今の毎日がつまらないわけでもなく、褪せているわけでもないけど、
    やっぱり14歳って何か特別なのかもしれません。

    平凡な毎日こそが一番の幸せだということを改めて教えてくれる小説です。

    続編の6TEENもぜひ読んでみたいです。

  • 登場人物である4人の少年のキャラクターが読み進めているうちに際立っていく。
    作者のあとがきを読んでその理由を知ったが、石田衣良が作家デビュー後の初期の短編だった。
    作者はこの少年と自分の成長が同じタイミングだったようなことを書いていたけど、その通りだと思った。

    ダイの話は思わず涙ぐんでしまいました。
    石田衣良の書く、アダルトではない青春はすごくいい。

  • 青春はすべて美しい。
    それがどんなに霞んでて闇があっても、
    そのとき、その瞬間光るものがある。
    いい作品です!

  • うん、面白い。

    中学生日記より遥かに面白くて、
    リアルで、刺激的で、せつない。

    最後はしっかり感動できます。
    青春モノのお手本みたいな作品。

    てかこの作者、気持ちが若いんだろーね。
    IWGPといい、若者の描写がうまい。


    ノスタルジーにひたりたい時、
    かるーく読書を楽しみたい時にぜひ。

  • 読書【4TEEN】読了。月島中学に通う普通の4人組の普通の青春ストーリー連鎖短編。色々な出来事や悩みをストレートに受け止めてしまう年頃。最終章のテツローのセリフだけはその時代を振り返った大人の感覚だと思う。彼らの成長した姿も見てみたい。

  • 4人の14歳の“マセガキ”達が、日々の世界の中で少しずつ成長して行く話。
    友情、恋、性、暴力、病気、死。
    それぞれのテーマにまっすぐに向き合っていく少年達。
    性描写など、あまり伏せずに、「はいっ」って当たり前に読者に投げかけてくる辺りが、ちょっと苦手だったりもするけど、それがこの作品の重要な役目だったりもする。
    フィクションなんだから、きれいにまとめればいいのにって思うけど、
    “キレイゴト”をヌかさない辺りが、石田衣良のニクいところだ。
    といいつつも、全編通してきれいにまとまってるし、フィクションだからこそ避けてきたところをしっかりと見つめたこの作品は、とっても衝撃的で、良かった。
    高校生の頃に、国語の先生が薦めてくれた作品。
    そのとき読んどけばよかったなー。

  • 忘れていた過去の自分が少しだけ近くにいる。そんな気になれた。


    内容(「BOOK」データベースより)
    東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない―。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。

  • 少年になりたい時に何度も読み返します。

    性別的にも少年には一生なれないんだけど、4teenを読むとなれる気がする。

    本当に好きなの?分からない、分からないけど、ただ他の事が考えられないだけ。

    この言葉が読んでから今まで忘れた事ない唯一の言葉かもしれない。。人を好きになる度考える言葉です。この言葉だけがすべてを知ってる気がする。

    やはりよい。

  • 最初、村上龍の『69』のような感じかと思ったが主人公達がもう少し若い。

    中学生は色々悩むかもしれないが主人公達の悩みは深い。しかし彼等の軽さとノリの良さが深く思い悩みの重力を解き放ってくれる。

    ナオト、ダイ、ジュン、テツローこんな友達がいれば輝かしい青春時代を送れると思います。
    本当に良い奴らだと思う。

    成長した彼等に会ってみたい。

    びっくりプレゼント 貰ったら嬉しい!

  • リアリティーがあり、シンパシーがあり、極端な誇張があるわけでもないのに「僕もこうありたい。」と思うところあり。石田衣良の小説を読んでいて感じる安らぎが初期のこの小説から醸し出されていることを知った。
    世の中、ハッタリ頼りでのさばる人が目に付く中、クラスメイトの仲間に対する誠実な友情が、困難な中学二年生を生き抜くのに有効だ、と信じられる小説でした。

  • 都会の中学生の話。
    拒食症の女の子と付き合ったり、アラサーと不倫したり、お父さんを殺してしまったり、ストリップみにいっちゃったり、ゲイですと教室で宣言しちゃう子がいたり、、、とんでもない中学生だよ。ありえん。わたしが中学生の頃は田舎だったのもあるけれどこんなんどれも経験してないよ。物語だし別にいいんだけれど、あまりにもあり得なさすぎる。ナオトくんみたいな子を受け入れられる中学生って10000人に1人くらいの割合だと思う。


    4人とも本当にいいやつで、こんな子どもたちが増えるといいなと思った。

  • 読み終わった時、きっと4人が好きになる。ハッピーエンドもSEXもなにも始まらない物語。だけど、未来が見える物語。

  • 青春って、14歳って、、、きっとみんなこんな感じなんだろう。
    万人にノスタルジーを感じさせる。これって中々できる事じゃない。

  • 昔、映画を観て、良かった記憶があり、小説を読んでみたが、やはり良かった。こんな友だちが欲しかった。

  • ナオト、ダイ、ジュン、テツローの4人の中二男子を主人公に据えたスタンド・バイ・ミー的青春小説。 ―― https://bookmeter.com/reviews/68430379

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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