眠れぬ真珠 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2669
レビュー : 288
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250526

作品紹介・あらすじ

出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく-。孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。愛しあう歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は…。一瞬を永遠に変える恋の奇蹟。熱情と抒情に彩られた、最高の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 会社の同期が誕生日プレゼントにサジェストしてくれた本。最初帯だけ読んだ時は45歳の女性が17下の男の人とと抱き合ってて少しびっくりしたが(なぜこの本を私(22)に勧めたってw)、その同期曰く「主人公の女性がとってもかっこよくてさ」って目を輝かせて言ってて。実際本当に素敵な大人の女性だった。ただ少し孤独だった。そしてこの本自体とても幸せな恋愛の話だったので、当時辛い恋愛をしてた私の癒しだった。

  • 女性視点の描写がリアルと言われてる作品。
    年下男性との恋愛は、愛人やセックス描写で重い小説かと思ったが、読み終えたら爽やかな印象でした。
    人を愛することに正しい方法なんてあるのかな。
    自由に恋愛できるなら一瞬でも全身全霊で恋愛すべき。

  • 大人の女性を主人公にするタイプも得意なのだろうか?
    著者が男性だということを忘れてしまいそうになる。
    銅版版画家の咲世子、45歳。独身で芸術家、仕事もバリバリやっている。それだけでおしゃれ。
    夜の海辺のカフェでアイデアを練ってというスタイルもアーティストっぽいしね〜。
    その上、愛人はいるし17歳年下の彼氏はいるしで夢のような生活。
    その分、独りということを身近に感じてしまうのだろうけれども。
    やることがあれば、独りでもやっていけそう。

  • 細かい感情表現とか、描写がきれいで好き。
    咲世子と同年代くらいになって読んでみたいかなぁ。
    メゾチントの版画の持つ雰囲気も好き。
    終わり方はあまり好きではなかったけれど、17歳下の映像作家の成長を見守りながら、自らも新しい作品世界を完成させた咲世子の人物像がとても魅力的でした。

  • 途中ちょっと重くて一気に読みきれる感じではなかったけど、主人公咲世子の心の描写に共感を感じた。

    • ゆかちさん
      nyancomaruさん
      そうそう。見透かすような感じがありますよね。
      この話は女性の方がずっと年上で、その時は良くても、数年後は男性には...
      nyancomaruさん
      そうそう。見透かすような感じがありますよね。
      この話は女性の方がずっと年上で、その時は良くても、数年後は男性には若い子に目が行くことが多いんじゃないかと思いますよ。
      2012/11/20
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「若い子に目が行くことが」
      う~ん。そうなっちゃうのかなぁ、女性にしてみれば裏切られた気持ちになるでしょうね。最初から一緒にならなかった方が...
      「若い子に目が行くことが」
      う~ん。そうなっちゃうのかなぁ、女性にしてみれば裏切られた気持ちになるでしょうね。最初から一緒にならなかった方が良かったよ思うか、一時でも幸せを堪能したから良かったと思うか?
      後日譚が読みたくなります。
      2012/11/22
    • ゆかちさん
      nyancomaruさん
      相手が若くても若くなくても、恋愛をしていれば相手が他の人を好きになって別れる・・・
      ということは世の中多々あるので...
      nyancomaruさん
      相手が若くても若くなくても、恋愛をしていれば相手が他の人を好きになって別れる・・・
      ということは世の中多々あるので、裏切られたという気持ちは年齢に関係ないかもしれないです。
      むしろ、咲世子くらい女性がずっと年上だと、「あぁ、やっぱり」とい諦めのような気持ちが強く出るんじゃないかなー。
      2012/11/24
  • 咲世子と卓治のセックスシーンで
    とても腹が立ってきた。

    こんなの男の妄想だ!

    でも、妙にその感度や仕草、反応がリアルで
    あてはまっていることが多いかった。

    このシーンに関わらず、
    きっと男にここまで女を理解されていることが悔しくて
    私は腹がたったんだと思う。

    小池真理子さんも解説で
    小説家は誰しも「異性の眼」を持っていると言っていた。

    それから咲世子は
    私の憧れる姿なんだと思う。

    女1人で自分を少し贅沢させられるほどの
    稼ぎを得ることができる。
    犬1匹と住み、もちろん仕事はしないといけないが
    他は自由にすることができる。

    こんな45歳独身女性はさみしいのだろうか。
    私はまだ分からないが、
    咲世子は美しいパールの女であり、
    私が彼女に強く惹かれるのは確かだ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「こんなの男の妄想だ!」
      だって男は、妄想が糧ですからねぇ~

      それより、ダイヤも真珠も綺麗な光を反射して存在感をアピールするけど、そうじゃ...
      「こんなの男の妄想だ!」
      だって男は、妄想が糧ですからねぇ~

      それより、ダイヤも真珠も綺麗な光を反射して存在感をアピールするけど、そうじゃない石には存在価値を認めていないところが気に入らない(独り言でした)
      2012/10/05
  • 45歳女性と17歳年下の青年との恋。光を外に反射して輝くダイヤモンドのような女性と、光を内に吸収して輝く真珠のような女性。角がなくなり、放つ光は鈍くなっても、芯がしっかりとある、私もそんな風に齢を重ねられたらいいな。光を利用した黒の描写と白の描写が石田衣良氏ならでは。

  • ラストは好き。。。

    主人公内田咲世子一歩踏み出す話として読みました。独身なのだから誰憚るこコトなく前向きに考えればイイのに。と考えるのは女性の奥床しさが判っていないからかなぁ~
    そして心の細やかな動きに、ちょっと感情移入気味だったかも知れません(更年期障害って、そんなに大変だとは!歳の近い女性を見る目が変ったかな?)。

    ただ、自立して自ら自由を勝ち取った女性だから、享受出来るコトなのかも知れない。それは読んでいる女性は、その辺は充分承知して憧れとしているのでしょう。←男の方が我も我もと思いそうですね。

    「女はね、二種類に分かれるの。ダイヤモンドの女とパールの女。」
    一つ気に入らないのがこのフレーズ、判り易いからでしょうが、パターンを「真珠」と「ダイヤ」の二つにしているコト。道端の「石ころ」もあれば、「大理石」や「黒曜石」がある、そんな風に色々な女性が居る筈でしょう。。。

    • pponさん
      私としてはその前向きになれないところに共感してしまいました(笑)
      でも、あまり男性向きではないように思っていた小説でもていねいに読んでくださ...
      私としてはその前向きになれないところに共感してしまいました(笑)
      でも、あまり男性向きではないように思っていた小説でもていねいに読んでくださっていて、なんだかうれしかったです。(作者でもないのに。笑)
      2012/06/18
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      > poyoyoyonさん
      「その前向きになれないところに共感」
      男から見るのと女性から見るのでは、やっぱり違うんですよね。
      表現者だから見...
      > poyoyoyonさん
      「その前向きになれないところに共感」
      男から見るのと女性から見るのでは、やっぱり違うんですよね。
      表現者だから見えてくるモノがあったんだと思いますが、

      何所にでも居る普通の私は、何所にでも居る普通の女性の、普段見せないチョッとした仕草にドキっとしたりします。なんてね、、、
      2012/06/18
  • 歳をとったから知らず知らずのうちに、大人のふりをしていた。
    ひとりの男性と出会ったことで、少女に戻ろうとする心と大人であろうとする理性。その間で苦しむ姿が印象的。

    歳をとることで大人の恋ができる訳ではない。
    45歳の女性の不器用な恋愛。でもこの不器用さが恋なんだろう。

    自分が45歳になったらまた読みたいな。

    自分はダイヤモンドか真珠か…その時までに考えておこう。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「自分はダイヤモンドか真珠か」
      別にダイヤでも真珠でもない、別の石?riepさんらしい何かで良いと思いますヨ。
      「自分はダイヤモンドか真珠か」
      別にダイヤでも真珠でもない、別の石?riepさんらしい何かで良いと思いますヨ。
      2012/07/09
  • 電車の中で泣いてしまいました。ちょっとエッチな恋愛小説。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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