- 本 ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101250526
感想・レビュー・書評
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45才の版画家の咲世子と28才の素樹の恋愛小説。
「アーティストにとって年を取るということはどういうことか」という問いに対して
「いい面と悪い面がある。いいのは、自分にはできないことが、はっきりわかることかな」
という回答が印象に残った。
若いうちは何者にでもなれる代わりに何者でもない事に焦っていた気がする。年を取ると自分にはできないことが分かる、つまり出来ることも明確になり自分というものが確立されていく。
そういうことを考えながら読み終わりました。本筋とはずれてるけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大人の小説です。
石田衣良さんの作品は本当に心理描写がお上手で、やりきれない感じなどがビシビシ伝わってきました。
男性である著者がどうやったらここまで女性の気持ちを描けるのでしょうか。
そしてこの終わり方、以降の二人はどうなるんだろう。どうなると幸せなんだろう…
全てが肯定できるわけではないですが、the大人の恋愛でした。
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著者、石田衣良さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。
---引用開始
石田 衣良(いしだ いら 1960年3月28日 - )は、日本の小説家。本名は石平庄一(いしだいら・しょういち)いしだいらしょういち。ペンネームの由来は本名「石平(いしだいら)」を分割したもの。
---引用終了
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく-。孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。愛しあう歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は…。一瞬を永遠に変える恋の奇蹟。熱情と抒情に彩られた、最高の恋愛小説。
---引用終了
本作は、「島清恋愛文学賞」受賞作になります。
初めて聞く文学賞になりますので、調べてみました。
以下、ウィキペデイアより、引用です。
---引用開始
島清恋愛文学賞(しませれんあいぶんがくしょう)は、金沢学院大学が主催・運営する、恋愛小説を対象とした日本の文学賞。
---引用終了 -
更年期の女性が主人公ということで読んでみたが、どんな結末になるのか気になって1日で読んでしまった。
途中官能的な表現もあるので電車で読む際はご注意をを。 -
私にとって石田衣良さんの本は心を清めたい時に読みたくなる作家さんです。
これも美しいものに触れたな〜という時間をを送りました。
年上女性と年下男性の歳の差の恋愛って純愛を感じますね。
女性の財力で男を選ばない感じと、男性の若さで女性を分別しない感じが。
女の私としても夢を見させてくれる設定です。笑
逆だったら何だか聞こえが悪じますが。
金ある男性と若かりし女性。
女性にとって男性のセクシーだと思う部分って手と答える方が多いらしいですよ。
男性は、足だとか。
そう何かの短編で読んだのですが石田衣良さんのものだったかもしれないです。
その声がこれにも含まれてるなあと感じました。 -
40代の主人公が年下の男と恋に落ちる。
読みやすいけれど、なんだか少し薄っぺらく感じてしまった。
もっとドロドロした感情が出ていてもよかったかも。
著者プロフィール
石田衣良の作品





