- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101250557
感想・レビュー・書評
-
恋愛ものの短編集。
「最後の恋」というより…「忘れ得ぬ恋」というイメージかな。
男性作家たちが綴る恋の話。
『正欲』を読んだばかりからの朝井リョウの恋のストーリーは煌めきすぎててちょっと戸惑いすら。笑
クラスで人気者の男子と目立たない控えめな知的女子との心のやり取りを描く『水曜日の階段はきれい』はみなさんがレビューしているとおり、青春が眩しすぎてきゅんしかない。
南国に住む青年と観光にやってきた日本人の女の子との交流を描く『3コデ5ドル』も大好き。
2人の未来はないと思うけれど、こんな恋や思い出は人の人生に彩りを与え豊かにする。
そして、伊坂幸太郎の『僕の舟』。
人生の終盤に思い出す恋とは…
素敵な話だった。
私は最初の3作品がとても好きだった。
けれどみなさんのレビューを読むと「あー!あんまり響かなかったけど、この話をこうとらえて好きだった人がいるんだなー」って感じて。
短編集の魅力とブクログの利点を再確認した本でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
男は、とっておきの恋ほど誰にも見せない。忘れたくない気持ちはきっと、一人で大切にするものと解っているから。7人の作家による恋愛アンソロジー。 人の心ほど、読めない。簡単だったら楽だろうな。 石田 衣良の「イルカの恋」が、私的には、好き。☺
-
男性作家のみで綴られた恋愛アンソロジー
暗めの恋愛話が多い印象。
個人的には越谷オサムさんと朝井リョウさんの話が爽やかで好みでした。
色んな作家さんの作品を読むことができ、恋愛という共通のテーマでも異なるテイストで楽しめました。 -
ずっと積んでおかれた本の1冊ですがすごくよかった。放置してごめんなさいと思いました。
自分は恋愛小説ってあまり好きじゃないなとずっと思っていたのですが、あれ、恋愛ものもいいなと思ったくらい。
朝井リョウさんの『水曜日の南階段はきれい』を読むとまるで自分も10代みたいな気分になってドキドキする。そして気になってならないので『何者』を購入しました。
どれも嫌いな話はなかった。それぞれよかったから。それぞれその作家さんらしさが表現されていて満喫しました。 -
「水曜日の南階段…」が好きかな。
-
男性作家7人の競作アンソロジー。
忘れられない恋の話。
「最後の恋」というテーマにぴったりとは限らないけれど~
いろいろな味を楽しめるという点ではお得感があります。
伊坂幸太郎「僕の舟」
病の床にある夫をもつ妻が、人生を振り返って、初恋の人は誰だったのかと‥
越谷オサム「3コで5ドル」
日本人観光客に恋する男の子。
朝井リョウ「水曜日の南階段はきれい」
高校の卒業を前にして。
最初の恋のような気もするけど、純粋な恋への思いには共感しますね。
印象に残りました。
石田衣良「イルカの恋」
会社を辞めて、カフェに勤めだした女性。
いわくありげな美女が夜はバーをやっている店だった。
暗めの話だけど、濃厚な雰囲気に恋の気分がありました。
橋本紡「桜に小禽」
別れようとしている男女。
これといった理由は明かされないが‥
荻原浩「エンドロールは最後まで」
38歳になって結婚をあきらめた女性が出会った年下の彼。
医者だという彼の言動に、少し矛盾が見えてきたが‥
白石一文「七月の真っ青な空に」
犬猫の里親探しで出会った二人。彼には過去が‥
それぞれの作家さんの個性が出ていて、「‥‥なるほどねえ!」と。
きめの細かさも、どれが粗いというのじゃなく、豆腐だったり、真綿だったり、みたいな手触りや空気感の違いが。
意外に女性目線の話もありました。
そのあたり~微妙に期待と違うような感じもあるんだけど。
これで初めて知った橋本紡さんもよかったので、これから読んでみようと思います。-
こんにちは!
いいですね、このアンソロジー♪
すっごくお得な感じです。
滅多にアンソロジーって読まないので分からないのですが、男性...こんにちは!
いいですね、このアンソロジー♪
すっごくお得な感じです。
滅多にアンソロジーって読まないので分からないのですが、男性だけのアンソロジーって珍しくないですか?
白石さんも入ってるし、是非読んでみたいです!2013/04/01 -
vilureefさん、
こんばんは!
コメント、ありがとうございます☆
このアンソロジー、いいですよ~♪
男性だけのアンソロジー、確かにわ...vilureefさん、
こんばんは!
コメント、ありがとうございます☆
このアンソロジー、いいですよ~♪
男性だけのアンソロジー、確かにわりあい珍しいかも?
読んだことのある作家さんだと、短編でもやはり特色が出ていて‥
なかなか変化に富んだ作風だし~~
面白かったです。
ぜひどうぞ! レビュー楽しみにしております♪2013/04/01
-
-
裏表紙には「男はとっておきの恋ほど誰にも見せない。
本当の恋のクライマックスは、自分の心だけが知っている。忘れられない、忘れたくない気持ちはきっと、ひとりで大切にするものと解っているから」とある。
へぇ、左様ですか。じゃぁ、その大事に仕舞いこんでる恋をちょっと覗かせてもらおうじゃないの。
「僕の舟」伊坂幸太郎
「3コデ5ドル」越谷オサム
「水曜日の南階段は綺麗」朝井リョウ
「イルカの恋」石田衣良
「桜に小禽」橋本紡
「エンドロールは最後まで」萩原浩
「七月の真っ青な空に」白石一文
収録。
「僕の舟」RADWIMPSの「寿限夢」をテーマソングにして読んだ。伊坂さんらしい世界観で微笑ましくも皮肉っぽくもある。
♪水兵リーベ僕の船 名前があるんだけど内緒
流れれるるるるれれよ 身の上に心配ある3乗 4乗♪
「3コデ5ドル」悪くないけど「最後の」恋かな、これ?
「水曜日の南階段は綺麗」朝井リョウさんの作品は初めて読んだ。意外に良かったけど、タイトルがなぁ
「エンドロールは最後まで」一番ひっかかった。良くも悪くも忘れ難いお話。
地味だけど「桜に小禽」はせつなかったなぁ。
たしかに惹かれあっていたのにどこですれ違って行くんだろ。
「七月の真っ青な空に」ねこと吊り橋効果。
ずるい、と思ったのは「イルカの恋」。一番やるせなかった。 -
どれもあまり心に残らなかった。
自分史上最高の恋、にしては物足りないし、イマイチ刺さらなかったように思う。
ノスタルジー、青春、エロティック…様々あるけれど普通の男性作家による短編集。