最後の恋 MEN’S つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2012年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784101250557

みんなの感想まとめ

恋愛をテーマにした短編集で、多様な視点から描かれる物語が魅力です。男性作家たちによる作品は、忘れられない恋の思い出や心の交流を繊細に表現しており、特に青春の煌めきや切なさが印象的です。作品ごとに異なる...

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛ものの短編集。
    「最後の恋」というより…「忘れ得ぬ恋」というイメージかな。
    男性作家たちが綴る恋の話。

    『正欲』を読んだばかりからの朝井リョウの恋のストーリーは煌めきすぎててちょっと戸惑いすら。笑
    クラスで人気者の男子と目立たない控えめな知的女子との心のやり取りを描く『水曜日の階段はきれい』はみなさんがレビューしているとおり、青春が眩しすぎてきゅんしかない。

    南国に住む青年と観光にやってきた日本人の女の子との交流を描く『3コデ5ドル』も大好き。
    2人の未来はないと思うけれど、こんな恋や思い出は人の人生に彩りを与え豊かにする。

    そして、伊坂幸太郎の『僕の舟』。
    人生の終盤に思い出す恋とは…
    素敵な話だった。

    私は最初の3作品がとても好きだった。
    けれどみなさんのレビューを読むと「あー!あんまり響かなかったけど、この話をこうとらえて好きだった人がいるんだなー」って感じて。
    短編集の魅力とブクログの利点を再確認した本でした。

  • 男性作家の大御所7人が同じベクトルで最高の恋・最後の恋を読者に伝える。中でも朝井リョウさんの「水曜日の南階段はきれい」がお気に入り。自分の考えや想いを他人に伝えられない高校生の夕子。一方、バンドのボーカルの同級生の神谷はM大学に合格を目指し、そこでバンドでデビューしたい!と公言し大胆にも感情表出する。M大学受験のために夕子が神谷に英作文を教え、見事神谷が合格する。卒業アルバムを神谷に渡すことで「好き」という感情を決死の覚悟で表出する夕子、でもその方法はラブレター。高校時代の切なく、ほろ苦い恋愛だった。
    伊5、越5、朝⑤、石4、橋4、荻5、白4

  • 大好きな石田衣良さんが「いるかの恋」。
    しかも、ちょっと・・・・な お話。
    この中では朝井リョウさんの「水曜日の南階段はきれい」が好きです。
    それぞれの作風がでていて、面白い企画だと思います。。

  • 男は、とっておきの恋ほど誰にも見せない。忘れたくない気持ちはきっと、一人で大切にするものと解っているから。7人の作家による恋愛アンソロジー。 人の心ほど、読めない。簡単だったら楽だろうな。 石田 衣良の「イルカの恋」が、私的には、好き。☺  

  • 男性作家のみで綴られた恋愛アンソロジー

    暗めの恋愛話が多い印象。
    個人的には越谷オサムさんと朝井リョウさんの話が爽やかで好みでした。
    色んな作家さんの作品を読むことができ、恋愛という共通のテーマでも異なるテイストで楽しめました。

  • ずっと積んでおかれた本の1冊ですがすごくよかった。放置してごめんなさいと思いました。
    自分は恋愛小説ってあまり好きじゃないなとずっと思っていたのですが、あれ、恋愛ものもいいなと思ったくらい。
    朝井リョウさんの『水曜日の南階段はきれい』を読むとまるで自分も10代みたいな気分になってドキドキする。そして気になってならないので『何者』を購入しました。
    どれも嫌いな話はなかった。それぞれよかったから。それぞれその作家さんらしさが表現されていて満喫しました。

  • 「水曜日の南階段…」が好きかな。

  • 男性作家7人の競作アンソロジー。
    忘れられない恋の話。
    「最後の恋」というテーマにぴったりとは限らないけれど~
    いろいろな味を楽しめるという点ではお得感があります。

    伊坂幸太郎「僕の舟」
    病の床にある夫をもつ妻が、人生を振り返って、初恋の人は誰だったのかと‥

    越谷オサム「3コで5ドル」
    日本人観光客に恋する男の子。

    朝井リョウ「水曜日の南階段はきれい」
    高校の卒業を前にして。
    最初の恋のような気もするけど、純粋な恋への思いには共感しますね。
    印象に残りました。

    石田衣良「イルカの恋」
    会社を辞めて、カフェに勤めだした女性。
    いわくありげな美女が夜はバーをやっている店だった。
    暗めの話だけど、濃厚な雰囲気に恋の気分がありました。

    橋本紡「桜に小禽」
    別れようとしている男女。
    これといった理由は明かされないが‥

    荻原浩「エンドロールは最後まで」
    38歳になって結婚をあきらめた女性が出会った年下の彼。
    医者だという彼の言動に、少し矛盾が見えてきたが‥

    白石一文「七月の真っ青な空に」
    犬猫の里親探しで出会った二人。彼には過去が‥

    それぞれの作家さんの個性が出ていて、「‥‥なるほどねえ!」と。
    きめの細かさも、どれが粗いというのじゃなく、豆腐だったり、真綿だったり、みたいな手触りや空気感の違いが。
    意外に女性目線の話もありました。
    そのあたり~微妙に期待と違うような感じもあるんだけど。
    これで初めて知った橋本紡さんもよかったので、これから読んでみようと思います。

    • vilureefさん
      こんにちは!

      いいですね、このアンソロジー♪
      すっごくお得な感じです。
      滅多にアンソロジーって読まないので分からないのですが、男性...
      こんにちは!

      いいですね、このアンソロジー♪
      すっごくお得な感じです。
      滅多にアンソロジーって読まないので分からないのですが、男性だけのアンソロジーって珍しくないですか?

      白石さんも入ってるし、是非読んでみたいです!
      2013/04/01
    • sanaさん
      vilureefさん、
      こんばんは!
      コメント、ありがとうございます☆

      このアンソロジー、いいですよ~♪
      男性だけのアンソロジー、確かにわ...
      vilureefさん、
      こんばんは!
      コメント、ありがとうございます☆

      このアンソロジー、いいですよ~♪
      男性だけのアンソロジー、確かにわりあい珍しいかも?
      読んだことのある作家さんだと、短編でもやはり特色が出ていて‥
      なかなか変化に富んだ作風だし~~
      面白かったです。
      ぜひどうぞ! レビュー楽しみにしております♪
      2013/04/01
  • 裏表紙には「男はとっておきの恋ほど誰にも見せない。
    本当の恋のクライマックスは、自分の心だけが知っている。忘れられない、忘れたくない気持ちはきっと、ひとりで大切にするものと解っているから」とある。

    へぇ、左様ですか。じゃぁ、その大事に仕舞いこんでる恋をちょっと覗かせてもらおうじゃないの。


    「僕の舟」伊坂幸太郎
    「3コデ5ドル」越谷オサム
    「水曜日の南階段は綺麗」朝井リョウ
    「イルカの恋」石田衣良
    「桜に小禽」橋本紡
    「エンドロールは最後まで」萩原浩
    「七月の真っ青な空に」白石一文
    収録。

    「僕の舟」RADWIMPSの「寿限夢」をテーマソングにして読んだ。伊坂さんらしい世界観で微笑ましくも皮肉っぽくもある。

    ♪水兵リーベ僕の船 名前があるんだけど内緒
    流れれるるるるれれよ 身の上に心配ある3乗 4乗♪

    「3コデ5ドル」悪くないけど「最後の」恋かな、これ?
    「水曜日の南階段は綺麗」朝井リョウさんの作品は初めて読んだ。意外に良かったけど、タイトルがなぁ
    「エンドロールは最後まで」一番ひっかかった。良くも悪くも忘れ難いお話。
    地味だけど「桜に小禽」はせつなかったなぁ。
    たしかに惹かれあっていたのにどこですれ違って行くんだろ。

    「七月の真っ青な空に」ねこと吊り橋効果。
    ずるい、と思ったのは「イルカの恋」。一番やるせなかった。

  • 10年ぐらい前に一度読んで、その時に水曜日の南階段はきれいを読んで好きだなぁと思って再読。
    やっぱり好きだなぁと再認。

    わたしもゆうこさんの熱い想いに惹かれてしまうし、これって忘れられない恋だよなぁ。

  • どれもあまり心に残らなかった。
    自分史上最高の恋、にしては物足りないし、イマイチ刺さらなかったように思う。

    ノスタルジー、青春、エロティック…様々あるけれど普通の男性作家による短編集。

  • テーマ縛りのアンソロジーでこれだけ各作家のカラーが出てるとは。
    豪華すぎる。
    朝井リョウ氏目当てで手に取った本だが、1編もハズレがなかった。
    ひとつ文句をつけるとしたら作品の並び順かな。
    伊坂氏の作品はいろんな意味でインパクトが大きいので、
    これをトップに持ってくると、そのあとが危険(爆)。

    僕の舟(伊坂幸太郎)
    設定から結末から他の作品とは一線を画していて、
    ラブストーリーという枠に収まりきらない感じがした。
    若干うまくいき過ぎ感は漂ったものの、
    そんな細かいことはどうでもいいくらい面白く読めた。
    若林夫妻が50年前から可愛らしすぎる。黒澤もいい奴すぎる(笑)。

    3コデ5ドル(越谷オサム)
    日本語で書いてあるのに実際に喋ってるのは英語だと判らせる力技と
    読者は全部判ってるのに言葉が通じてないもどかしさが伝わってくる空気感は
    越谷オサム氏の真骨頂を見た思いがした。
    ジョンのユリへの思いが成就するといいな。

    水曜日の南階段はきれい(朝井リョウ)
    夕子さんの早口の理由、金曜日の窓掃除の理由、
    夕子さんが書いた赤文字を見て勇気づけられる光太郎、
    そういうひとつひとつが可愛くて眩しくてキュンキュンした。
    受験の激励がメールで届くとか…イマドキだなぁ(爆)。

    イルカの恋(石田衣良)
    この話が『最後の恋』というテーマにいちばん沿っていたのではないか。
    いろんな意味で痛い話だった。そして美しい話だった。

    桜に小禽(橋本紡)
    良い意味で淡々と日常が描かれている。
    正確にいうと引越しの日だから日常ではないんだけど(爆)。
    この話に出てくる人たちにとっては恋愛感情は普通にそこにある気持ちなんだろうな、
    という気がした。

    エンドロールは最後まで(荻原浩)
    牛丼屋とアフリカ料理屋での遣り取りの微笑ましさから
    後半一気にひっくり返るのが面白い。
    結局、裕二はダメ男なのかどうなのか謎のまま終わった感じ。
    最後にアフリカ行きを迫る千帆の男前っぷりには痺れた。

    七月の真っ青な空に(白石一文)
    初めて読んだ作家さん。上手く言えないけどじんわりとした読後感。
    蓮と徳永はそれぞれに辛い目に遭い過ぎてるので
    読み終わった瞬間からふたりの行く末を祈らずにはいられなかった。
    白石氏の本を今まで読んでなかったのはもったいなかった。
    他の本も読みたいと思う。

  • 朝井リョウと伊坂幸太郎の恋愛中心の短編は初めて読んだ気がしたが、とても良かった。終わってしまった恋や進行形、行きずりのようなものもあったがどれもバッドエンドではなく、人生が終わった時に淡い思い出として残りそうなもので、読んでいて心地よかった。

  • 男性作家7名がの書いた『最後の恋』をテーマにした短編7作。女性が書いたものより、しっくり来るような気がするのは同じ男性だからかな。
    必ずしもハッピーエンドではない、恋物語。
    「わかるか、あゆみちゃん。本物の恋なんて、かわいいものでも、素敵なものでもない。写真に撮って、きれいでしょうと雑誌にのせるようなものでもない。獰猛で、危険で、不意打ちで、できることなら生涯近づかないほうがいいようなものだ」石田衣良『イルカの恋』より。
    「探すのをやめた時、見つかることもよくある話で」萩原浩『エンドロールは最後まで』…※井上陽水『夢の中へ』からの引用

  • 「僕の舟」伊坂幸太郎
    私も若林絵美の年齢になったら、秘密の恋の話を誰かに打ち明けたくなるかもしれない。
    と思わせるお話でした。探偵まで雇って調べるのはかなりの執念ですが。
    それだけ平和な人生を送ってきたということは、主人公は幸せなひとだと思うのです。

    「3コデ5ドル」越谷オサム
    言葉がわからなくても気持ちは通じるけど、やっぱり分かり合うには言葉も必要!というお話。

    「水曜日の南階段はきれい」朝井リョウ
    この話を読んで、あまりの爽やかさと青春の煌めきに悶絶してしまった!
    もう戻れない時代、自分が体験したくてもできなかった青春を突き付けられると人は自己嫌悪に陥るものです。
    読後はジブリのアニメ「耳をすませば」を見た後に感じるものとほぼ一致して、
    心はスッキリしていてその後のもう戻れないのよ!という現実に死にそうになりました。

    「イルカの恋」石田衣良
    ひたすらに非現実的で美しいお話でした。
    別世界の恋物語ってこんなですよね・・・。主人公のあゆみがそのまま読者の入れ物として機能しているので、最後のオチが虚しさいっぱいになります。
    何も悪いことをしていないのにかなり悪いことをした気持ちになります。
    子供欲しい発言と最後のセックスは受け付けることができませんでした。

    「桜に小禽」橋本紡
    藤臣氏は阿呆なのかできる子なのか、あと何度か読まないと判断ができません。
    全体的に淡々としている印象を受けるのですが、何度か読んだら人物の印象ががわりと変わるのかも。
    と思いつつ読み返すこともなさそうです。

    「エンドロールは最後まで」萩原浩
    女子の憧れる典型の物語で、私もこんな運命の出会いをしてみたい!と少しだけ思いました。
    実際30も後半になって、そんなイケメンやデキるオトコが声をかけてくることもなく淡々と過ごしていくのですがね。
    打算的にならず、自分の勘を信じて飛び込めば人生は面白い、という教訓を伝えたかったのかな。

    「七月の真っ青な空に」白石一文
    大切なものを失っても生きてる限り、心は傷を癒していて死ぬわけではない。
    主要人物が2人ともかなり傷ついているところから回復していくので読後は悪くなかったです。
    恋愛の要素で食事を共にするのは大事。言い換えれば共にした人とは愛が芽生える、愛も食も生には欠かせないもんな。



    最後の恋、がテーマだからか兎にも角にもちょっと死に過ぎだろうというのが全体の感想です。
    過去の恋人や、今の恋人や、なんだかんだ死に過ぎ!

  • 水曜日の南階段はきれい、イルカの恋、エンドロールは最後まで、が好きだ。
    朝井リョウ、石田衣良、萩原浩、チェックする

  • *男は、とっておきの恋ほど誰にも見せない。本当の恋のクライマックスは、自分の心だけが知っている。忘れられない、忘れたくない気持ちはきっと、ひとりで大切にするものと解っているから―男たちがどこか奥のほうにしまいこんだ「本気の恋」。7人の作家が描き出すのは、女には解らない、ゆえに愛すべき男心。恋人たちの距離を少しずつ、でも確かに近づける究極の恋愛アンソロジー*

    のっけからやられました!水兵リーベ僕の舟。なんて可愛らしいおばあちゃま、そして微笑ましい展開なんでしょう。何度読んでも頬が緩みます。
    対して「イルカの恋」では恋の獰猛さと冷酷さをまざまざと見せつけられ、全く真逆の余韻に浸らせてもらえました。
    全体的に、最後の恋かどうかはともかく、女性版よりもバラエティに富んだ読後感を味わえた気がします。

  • 男性作家たちが描く、恋愛をテーマにした短編アンソロジー。
    正直、こういった短編集はあまり好きじゃない。自分には合わない作風・作家があり、ハズレが多いからだ。しかし、伊坂さんの短編はハズレがない。100%面白い。今回も、伊坂さんの「僕の船」がぶっちぎりに面白かった。おなじみの泥棒黒澤も大活躍。物語的にはそこまで派手じゃないんだけどとにかくわくわくする。そして終盤には、散りばめられた伏線が見事に回収され、鮮やかに展開。

    他の作品は、、、あまり記憶に残らなかった。

  • 久々のオムニバス!普段あまり読まない作家さんも多くいてこれからちょっと幅を広げてみようかなあ。どのお話もよかった。恋してみたいって思ってしまった。特に伊坂幸太郎の僕の船と朝井リョウの水曜日の南階段はきれいがよかった。僕の船の結末と言葉あそびにはあっぱれだ。また、南階段は何者に出てくる光太郎がてできて、こんな過去があったのか、出版社に就職したことに納得した。自分史上最高の恋、そんな題があってる物語たちでした。

  • 20151123
    朝井リョウさんの「何者」に出てくる光太郎の高校時代の短編が載っていると聞いて読みました。「水曜日の南階段はきれい」とても良かったです。感動して泣きそうになっちゃった。こういう男の子なかなかいないと思うけど、だからこそ愛おしくなってしまうよ。
    この高校時代が「何者」に繋がるようになってたのも良かった。光太郎のあたたかさみたいなものをより感じました。
    やっぱり朝井リョウさんの描く高校生は素敵です。あの時の空気とか切なさとか、なんで文字だけであんなに表現できるんだろう。

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