こころの声を聴く―河合隼雄対話集 (新潮文庫)

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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101252230

感想・レビュー・書評

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  • 河合隼雄と作家の対話の中で溢れ出る言葉全てが目からウロコ。漠然とした不安とか納得できないことを明らかしてもらい気持ちがすっきりしました。

    生きている実感が湧かない、というのは個人の問題だけではなく、現実とファンタジーが逆転している社会であることも大きな理由だそうです。色々と納得です。

    人の意識は井戸のようにどこまでも深く、掘れば掘るほどまたその人生に深みが増すとのこと。間違っても下に降りたままではなく浮上することを前提に。

    本を読みながら井戸を少し掘った気分です。

  • ★★★河合隼雄と著名作家な10人との豪華な対話集。谷川俊太郎や白洲正子らとの息の合った対談。早速、「異人たちとの夏」、「遠くの声を探して」を読みたくなった。「免疫の意味論」はだいぶ前に読んだ気がするが再読したい。それにしてもこの対談の頃、河合隼雄は何歳だったのだろう?

  • 凄いラインナップだ。
    対話集なので、割とそれぞれの人が見えるようで、そういう点も面白い。

    【メモ】
    安部公房
    カンガルーノートをとても読んでみたくなった。

    村上春樹
    意識と物語についての話が面白かった。村上さんの物語は日本人向け。

    富岡多恵子
    カキマゼる。芸術のちから

    谷川俊太郎
    老いにともなって、自分を作り変えることの上手下手。
    【お金というものは、本来比べることのできないものを全部並べてしまう。】あ、でもこれはすごいことだな、と目からウロコ。

  • 河合隼雄と色々な分野の文筆家の対談集。分かりやすいけれども高度に知的って魅力的。推敲された文章でないからこそ、対談だからこそ、ある一つのテーマが昇華されたり多彩な分野に伸びたりして、文章にはない面白さがある。自我についてたびたび言及されていたけれど、そんなに考えたことなかったなあ、なんて。
    個人的に興味深かったのは白州正子。今まで読んだことなかったけれど、読んでみようかなと思わされた。

  • かの河合隼雄氏が様々な文豪や著名人との対話を行う本。
    それぞれの人柄が出ており、おもしろい。

    よかった言葉
    ・ネガティブな部分を持っている人の方が安っぽくない

    ・昔はおとこは厨房に入るな!のような決まりがあり、分業がはっきりしていた。今のようにお互い助けあっている場合は自分の世界を作るのが非常に難しくなりそう。

  • 面白い!そしてなぜか癒される対談集でした。優秀な専門家との対談だけに、時々内容についていけないこともありましたが、それぞれの記した、私が未読の書籍にも興味が湧いてきました。こうやって世界を広げてくれる人やモノって本当に大事ですね。いずれも興味深かったけれども白洲正子さん、村上春樹氏との対談がやはり群を抜いて面白かった。でもこうやっていつも分析しながら、あるいは人の想いを被りながら生きるってかなり消耗するんでしょうねえ。お疲れ様です。

  • 村上春樹ノーベル賞残念でした。3人目はだれぞ。

  • 文化庁長官まで務めた、心理学者、心理療法士の河合隼雄さんの対談集。こころを扱う人だからこその聞き上手ぶりが目立ちます。寛大でゆるりとした話しと専門的な話と。読者が自分に置き換えて読んでもいいし、傍聴するように読んでもいい。若い頃にこういうものに触れておくのも良いでしょう。

  • 対談集だから、いろんな人の”こころの声を聴く”ことができる本かと思いきや、これがびっくり、自分の”こころの声を聴く”ことができる本なのだ。
    あるいは、世の中の”こころの声を聴く”こともできるかもしれない。

    多田富雄の免疫の話が面白かった。

  • それぞれの道を、それぞれの思考のもと歩み続けている人達が話す言葉は、
    多様な示唆に富み、簡潔に要所を突き、本当におもしろい。

    考えることの大切さも、自然と教えてくれる。
    顔ぶれだけでなく、そういう意味でも稀少な、素晴らしい対談集。

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著者プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

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