- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101252810
作品紹介・あらすじ
オレ、シンジ、パンクロックにハマッたんだ! ――17歳の少年の脳内に突如、100年前の革命家の魂が棲みついた。関東大震災後に虐殺された伝説のアナーキスト大杉栄だ。パンク少年+アナーキストは閉塞した21世紀ニッポンを疾走する。二人の運命は? アイドル美少女との恋の行方は? 政治と文学、アイドルとパンク、時空を突き抜け元気になる!! 「恋と革命」の痛快パンク青春小説。
感想・レビュー・書評
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文学
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6/9読了。
パンクロック少年の頭のなかに昔のアナーキストが住み着いたというお話し。
場面が現代だったり、昔に戻ったりとわかりづらく、読みにくい。
ただ、無性にセックス・ピストルズが聞きたくなった。 -
おもしろかった。
ファンタジーの体をとっていて、さくさく読めながら日本のアナーキズムについて学べる。
ただ石原慎太郎とか小泉純一郎がアナーキストというのはどうか・・・。
アナーキストといえば忌野清志郎だろ〜。 -
革命家の魂が現代のパンク少年の頭に宿るという、設定を聞いただけでワクワクした。
実在の人物が何人も出てきて、日本の革命の歴史に詳しくなかったが、勉強したくなった。
死ぬように生きて行きたくはないと、痛切に感じた。私は革命も起こせない一般人だけど、私にしかできない、人生の仕事はあるのだと思った。
私は精神が好きだ! -
金子文子の著作 再読したくなった〜
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パンク好きな少年がシド・ヴィシャスの霊を呼ぼうとして、間違って大杉栄が憑依してしまう奇想天外なファンタジーを含んだお話。
文体が非常に軽妙で読みやすく、大杉の難しい思想もさらりと読めた。
そして、実在する人物が次々と登場し、筆者やこの本を刊行した新潮社に敬意を表したい。
じつはうーんと前に瀬戸内寂聴(当初は晴美)著の「美は乱調にあり」を読み、さらに気になったので中央公論社から出版されている「日本の名著46 大杉栄」の「自叙伝」のみを読んだが、さっぱり訳がわからなかったのを覚えている(苦笑)
自叙伝を読む前にこの本が読めたら、もっと理解ができたのではないかと思うと、ちょっと悔しい。
しかしながら逆に今だからわかる面も多々あり、読後痺れるような感動を得られたことが何よりも嬉しかった。