裏庭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6689
レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253312

感想・レビュー・書評

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  • 初めは、ドラゴンクエストの音楽が頭の中に流れてきて、ああファンタジー、と思った。
    ファンタジーはあんまり…と思いながら読み進めていくうちに、これはただの冒険物語ではないと気付いた。

    奥深い。
    象徴的に表された心の闇や、傷。
    そして、それは自分だけでなく母や祖母からずっと続いてきたもの。きちんと向き合わず鎧をつけて、ずっとうやむやにされてきたものたち。それを無神経に手軽に「癒」してくれる人々を「癒し市場」と揶揄する爽快さ。

    大学時代「児童文学」という授業でこの本が紹介されていたのを思い出した。そう、これは児童文学なのだ。
    この奥行きを、主人公と共に冒険しながら子どもながらになんとなく感じることにとても意味があるのだと思う。難しいことを噛み砕いて、誰にでもわかるような形で伝えることができる人が能力のある人。梨木香歩さんは素敵な作家さんだと思った。

    ――――――――
    鎧をまとってまで、あなたが守ろうとしていたものは何かしら。傷つく前の、無垢なあなた?でも、そうやって鎧にエネルギーをとられていたら、鎧の内側のあなたは永久に変わらないわ。

    確かに、あなたの今までの生活や心持ちとは相容れない異質のものが、傷つけるのよね、あなたを。でも、それはその異質なものを取り入れてなお生きようとするときの、あなた自身の変化への準備ともいえるんじゃないかしら、『傷つき』って。 p.279

  • 愛されてない訳では無いけれど
    大人の都合で愛を注がれてない少女が
    今は空き家となった洋館
    バーンズ家の秘密の裏庭に
    迷い込むファンタジー

    「傷を恐れてはいけない」
    「傷に支配されてはいけない」
    「傷を大切に育んでいく」

    たしかに辛い事を
    バネにして強くなる事も出来れば
    辛い事に負けてしまう事もあります
    そして時に傷跡は勲章にもなる

    子供が読むようなファンタジーの様であって
    大人か読むべき作品だなと思いました

    もっと言いたい事ありますが
    百聞は一見にしかず。。。

    照美ちゃんと共に
    自分を見付ける旅に出よう❗️

  • 初めてちゃんと読んだファンタジーだと思う。
    夢が詰め込まれてて、冒険のワクワクがあって、とてもあたたかい。だいすき。

  • 今でも強く記憶に残っているのは、ジョージと銀の腕の部分。そこかよ、という感じだけど。

  • 家庭もひとつの庭。
    照美や母のさっちゃん、祖母のたえさん、バーンズ家の人々、その関係者。
    それぞれに其々のお話があります。
    バーンズ屋敷の裏庭での、時をめぐる物語。
    ジャパニーズファンタジーです。

  • 例えるなら、ある植物の成長を早送りで見ている感覚。

  • 2015.2.24 pm14:57車校なう

  • 文章と世界観はあいかわらず好き。ただ一度読んだだけではわからないかな。もう一度読みたくなる作品

  • 鏡の中に入った後のシーン、故意に詳しく書いてないんだろうけど、途中、理解できないところもあり、もう一回かな。でもこの人の書く世界感は好きだ。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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