裏庭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6703
レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253312

感想・レビュー・書評

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  • 長男オススメ。
    いやぁ〜、もう、ものすごく良かった。
    村上春樹の「この世の終わりとハードボイルドワンダーランド」を彷彿とさせる作品。
    私は、やたら好きだ。この心象風景的なもの。
    そして、書き留めたいフレーズも沢山。
    「自信をお持ちになってください。大抵の場合、どんな患者さんのそれより、皆さんの傷は、大きく、深く、立派です。にもかかわらず、ご自分の傷は後回しにしても、人々の救済に回ろうとする、皆さんのお心がけは、げに、貴いものと申せましょう。」
    「へっ。自分の傷と真正面から向き合うよりは、似たような他人の傷を品評する方が遥かに楽だもんな。」

  • 昔は英国人一家の別荘だったものの、今では荒れ放題の洋館。そこは近所の子供たちにとって絶好の遊び場となっていた。その庭を久しく避けていた少女・照美はある出来事がきっかけに洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、とある声を聞くが、その声を境に照美は不思議な世界へと迷い込んでしまう。元の世界に戻るために裏の世界で出会った人々と者たちと「竜の骨」を探す旅へと出る。

    テーマは「傷」。裏世界の住人たちは元いた世界の人物たちとリンクし、それぞれが傷を抱えている。旅の道中で各々は試練や葛藤を経て自身の傷と向き合っていく。「傷」は深ければ深いほど時間を掛けて自分自身で向き合うもの、そして自分で解決するもの。それは決して一人で抱え込むという意味でもなく、周囲に素直に吐き出すことで、自身も周囲も救われることがある。

  • いつも孤独を感じ、一人耐えていた幼い少女が、裏庭という不思議な世界に行って、不思議な体験をして、全てをありのままに受け止める覚悟が出来るようになる…。そんなお話。

    もっと壮大なファンタジーもありますが、これはこれで面白かった。

  • 2014 5/10

  • あまり好きではなかった。作品としてはすぐれていると思う。
    西の魔女が死んだ、と似たような感想になってしまった。
    テーマも深いし、よくできてるなあと思う。
    けど、私の読みたいファンタジーではない。

  • そういうジャンルなのかもしれませんが、内容がメルヘンチックというか、現実感が無さすぎて、全く面白くなかったです。早く読み終わりたいと思いながら本を読んだのは初めてかも。

  • ファンタジーでありながら
    とても深い心を描いた物語。
    主人公が自分を思い出す旅は
    過去と向き合う旅でした。
    表面的な癒しではなく
    その本質を教えてくれた一冊。

  • 昔一度挫折した作品。今回は最後まで読みましたが、しっくりはこなかったかな。ファンタジー独特のワクワク感がなかったからかも。
    思うことや感じることがあまりないんだけど、じゃあつまらなかったかといえばそういうわけでもない。テルミィを導くスナッフが始終不気味な存在で良い味出してました。スパイス的な感じで。

  • 日本と外国のお話がミックスされたような、ファンタジー小説。
    家族だからこそすれ違うお互いの想いや、感情の行き違いが手に取ってわかるように描かれています。
    それが最後には絆に代わり、家族みんなが一つ壁を乗り越えたことに、ほっとしました。
    異世界の中の描写も、ドキドキしながら読み進めることができました。
    それぞれキャラクターが魅力的で、話している様子など目の前に浮かぶようです。

    なんだかほっとする一冊です。

  • 読書好きの職場の上司から貸していただいた本第二弾。
    梨木先生は、なにか母親に対して思うところがあるのかなと、『エンジェル~』から続けて読んで思いました。

    個人的には、よくわからなかったなと。
    私の読解力が足りないのもあるのでしょう。
    主人公の目線で描かれているのか、なんなのか。
    いきなり母親が”さっちゃん”と表記されるようになったり、読んでいて少し困惑しました。
    それぞれの登場人物の想いが淡々としすぎていて、誰にも感情移入できなく。
    裏庭での話は、夢のようなものなのかなと思いながらも、その場面をうまく想像することができませんでした。
    少し残念です。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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