裏庭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6688
レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253312

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーってこういうことかと教えてもらった作品。てるみー。

  • ファンタジー作品.しかし,悪者が出てきて倒すとかではない.
    現実世界の常識とは異なる,裏庭の常識は照美にとって「なぜそうなるのかよくわからないもの」であるが,その「よくわからないもの」をありのまま受け入れることで道を開いていく.受け入れる過程で照美は成長していく.

    この作品には,あまりに多くのテーマが入っているため,時折見失ってしまった感がある.
    自分が感じたことをひとつ見つけて,そこに,河合隼雄さんの解説やここのレビューを読むことで,「なるほど!!」と視野が広がったように思えるのが楽しい.

  • スナッフかっこいい

  • 前に読んだのはいつだったか忘れたけど、全然覚えてなかったから、ほとんど初めて読んだと言ってもいいかも。
    ちょっと今の私にはしっくりこないところもあったんだけど、基本的にすばらしいファンタジーだと思う。読めば読むほど、深い。

  • 2012.05.02. 4月くらいから、また少しずつ読んでいました。テルミィのシーンよりも、現実社会の大人たちの心の動きの方が、気になるみたいです。 

    2011.04.25. 疲れてきたので、読んだ。やはし、年2回は読んでるナ。銀の手ののびやかさ。お父さんのシーンが、やはり泣ける。年々、じんとくるシーンや気になるキャラクターが変わるね。今は、テナシ=銀の手がいいなぁ。★5つ

    2010.09.12. また読む。テル・ミィが狂気に捕らえられてスナッフを殺めてしまうのは、必要なことだったんだと思う。抱きしめてもらうことの大切さを思う。私は、すんなりと抱きしめられる人になりたい、と思う。★5つ

    2010.04.09. 東京行きの電車で読み始め、また裏庭の世界に。片割れの純が、ずっといないけど大切なキイになってると思う。★5つ

    2009.12.24. 何度読んでも、やっぱりいいです。裏庭の世界と、現実の世界との切り替わるところもいい。お父さんがさ、「純よう」と泣くシーンに、今回特にじーんときた。★5つ

    2009.06.11. 守って、助けて、と思った時に手に取っているのかも。自分を包む繭を紡ぎたい時に。殻に入ってしまいたい時に。時間をかけて少しずつ、最後まで読んだら、またちょっとだけ現実に顔を出せる。★5つ

    2008.08.28. 何度も読む。何度読んでも、新しいし懐かしい。梨木さんの作品の中で1番好き。裏庭の中には、たくさんの私がひそひそと隠れていて、ときどきパッと目の前に顔を出す。キャラクター的には銀の手が好き。裏庭での話より、用心深く子ども時代に戻って話し言葉を時々変える現実世界の話が好きだ。これからも、何度も読むんだろうな。★5つ

    2006.01. 照美という1人の少女の心の世界、自分探しの旅。最後には、テル・ミィと一緒に自分の“裏庭”に潜り込んでしまう。心が疲れてしまった時、何度でも読み返し心の原点に帰ってくる。★5つ

    2005.5.25. いったい何回テル・ミィと旅をしただろう。この人は、本当にうまい!呼称も合わせて変えて…。すごく、好き。テル・ミィ、スナッフ、テナシ…。ラスト、”銀の手”が新たなストーリーを予感させる。★5つ

  • 照美
    tell me
    そういう言葉遊びにまずやられる
    裏にあるのは意外と社会的なテーマだったりして
    御伽噺っぽいのに。
    この作家のそういうところが好き

  • バーンズ屋敷は幽霊が出るという噂のある古い邸宅。その裏庭は、近所の子ども達の格好の遊び場でした。
    かって住んでいた外国人の一家は、別な意味の「裏庭」を管理する家系というのか…屋敷の中の古い鏡が異世界への入り口になっていたのでした。
    照美は両親が共働きで忙しく、面倒を見ていた双子の弟・純を失った後、さらに孤独になります。ある日、鏡の中に入り込み…
    そこで見かけた女性、実は…
    構成のしっかりした作品です。
    母娘の愛情がなかなか通い合わない様子などは辛口。
    少女が自分自身と向き合い、周りの人の心も知る、心理学の裏付けをうかがわせる内容。

  • 梨木香歩さんの物語に触れた最初の作品です。
    扉を開けて入っていくのは異世界。バーンズ屋敷の描写といい子供の頃のドキドキがつまっています。
    主人公の心の動きに共感が持てて大好きです。

  • 梨木さんの『秘密の花園ノート』がとても良かったので、『裏庭』も期待を持って読み始めた。けれど、裏庭が開かれる47ページ以降、話の展開についていけず、またカタカナ名やフォントにも馴染めなかった。
    メッセージが直接的で、メタファーが多すぎ、一つの作品として楽しむことができなかった。
    実験的に書いてみたのかな。

  • 過日実家に寄りましたら、梨木香歩さんの本が山積みになっていた。

    (どこだか)に持って行こうと思ったんだけど、読む? と訊かれたので、反射的に「読む」と答えてしまった。で、6冊ほど借りて来たのである。


    梨木香歩さんは、「西の魔女が死んだ」はいい話だったな。

    さてこの本。

    「西の魔女」はファンタジックな現実譚ではあったが、こちらはコテコテのファンタジーであった。おばあちゃんこそ出て来るけど。

    空き家になっている近所の洋館。その庭は、近所の子供たちが入り込んでは遊ぶ場になっている。そこにあった鏡から、主人公の少女照美は「裏庭」の異世界に渡ってしまう。

    照美はテルミーになり、謎めいた登場人物たちとともに、世界を繋ぎ止めるためのあるものを求めて、その裏庭世界を行脚することになる。

    裏庭というのはかつて裏庭に消えた洋館の家族の、あるいは照美自身の心の裡なのである。で、照美はそこで傷を負い、傷を乗り越えて、家族の絆や自分の行く道を見つけるというお話である。ごく大雑把に言えば。

    少女の成長譚、と言ってしまえばその通りだけど、一個の人間が周辺世界とどう関係していくのかみたいな大きなテーマがなかなか難しいし、イマジネーションの横溢について行けない。これも(トシゆえの^^;)感受性の危機なんだろうか・・・。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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