裏庭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 6688
レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253312

感想・レビュー・書評

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  • 私は、もう、だれの役にも立たなくていいんだ

    誰かに認められ誰かの役に立つことを基準に働くことに疲れた自分に染みた

  • 新潮文庫のフォントは好きなんだけど、裏庭の中での描写が全てメイリオ系のフォントなのが読みずらくて仕方なかった。

  • 不思議な屋敷に隠された秘密と少女の成長の物語。吸い込まれるような透明度を持った物語でした。

  • 児童文学ファンタジー大賞受賞作とは、こういう類いのものなのかと途中から思った。庭を扱う小説に「秘密の花園」があるが、今どきのそれは現代の子に合わせて複雑で超自然でおどろ恐ろしいのに興味があって、複雑で難しい。2017.6.18

  • 「家庭って、家の庭って書くんだよ」

    梨木さんの作品はスラスラと読みやすい。しかしこの作品は読むのに時間を要した。自分の想像力が乏しいゆえに、物語に入り込めなかったからだと思う。
    唯一おもしろいと思ったのは、庭いじりが好きなマーサが「裏庭」をバックヤードではなくガーデンと主張するところである。彼女によると「裏庭」こそが人生の本当の舞台であり、生活の営みの根源であると言う。この作品の舞台が裏庭であり、読んだ人にはなるほどと納得する一文であると思う。

  • 照美という少女がバーンズ屋敷にある大鏡を通って裏庭に行き、冒険し成長する物語です。梨木さんの小説といえば西の魔女が死んだが有名です。この作品は聞いたことがある人や読んだことがある人が多いのではないでしょうか。西の魔女が死んだでは作中に多くの植物が出てきます。この作品でもタイトルが裏庭というくらいですのでたくさんの植物が出てきます。植物の名前がよく出てくるのも梨木さんの作品の魅力の一つです。ストロベリー・キャンドルやユキヤナギ、コデマリ、ヤマブキ、鶏頭、矢車菊(ヤグルマギク)水仙などたくさんの植物が出てきます。この作品の中で私が特に印象に残っているのはストロベリー・キャンドルと水仙です。植物の名前を新しく知ると花屋さんの前を通るのが楽しくなったりします。裏庭を読んでる時期に花屋さんの前を通ったら、鶏頭が店頭に並んであって、あれが鶏頭なんだなって思った記憶があります。西の魔女が死んだに比べてこの作品はファンタジーの色が強く出ています。それもそのはずで、一九九五年第1回児童文学ファンタジー大賞(絵本・児童文学センター主催)の受賞作なんです。裏庭ではムーミンに出てくるスナフキンのような登場人物が出てきたり、一つ目の竜の化石、小さな翼がついた服、キノコのようなスツールなど異世界的なものが数多く登場して、楽しませてくれます。

  • 昔、英国人一家の別荘だった洋館。今では荒れ放題のその洋館の庭は、近所の子供の遊び場だった。
    少女照美は、その庭で辛い記憶があり、そこへ足を向けることはなくなった。
    そんな照美が、ある出来事をきっかけに再び庭へ入り込み、声を聞く。そして照美は不思議な旅に出る。

    梨木香歩さんらしい、自分の思いを心に秘めて苦しむ少女の解放と成長の物語。
    今回は全編ファンタジーな作品に仕上がっている。

    自分に自信が持てず、忙しい親にかまってもらえない孤独を感じる照美。そんな照美をありのままの姿で受け入れてくれる友達の祖父。
    感じやすいがゆえに自分の心を表に出せず、自分の心を扱いきれない。こういう少女を描くのが本当に梨木さんは上手い。自身もそういう少女だったのかもしれない。
    また、そういう少女だったわたしは、すぐに主人公に気持ちが重なる。わたし以外にも、きっとそういう多くの読者を惹きつけるだろう。

    照美のいるファンタジーな世界と、現実世界が交互に描かれる。
    こういうファンタジーな作品は、普段好んで読むことはない。正直に言うと苦手だ。
    普段読まない種類の作品なので、他と比べてではないけれど、梨木さんは面白く仕上げている。「西の魔女が死んだ」も祖母の家での暮らしなどに夢のようなファンタジーな世界を感じたので、こういう作品を書くことが上手い作家さんなのだろう。

    死というテーマを軸にした、家族の繋がり、感情を持つことの自由さ、過去に繋がる現在、日本と繋がる外国など様々に枝分かれし、ファンタジーに相応しいたスケールの大きな作品になっている。
    この作品からも読者は、自分の中に残るシコリと向き合い、これからの自分への生き方を考える手掛かりを見つけられるだろう。

    作品にあった一文が印象に残った。

    鏡を見ると微笑む
    人に対してと同じように自分にも愛想よくしたかった

    頑張って生きてきた自分に、もっと微笑みかけて、よく頑張ってるね、と労ってあげても良かったのだなと感じた。

  • 世界観が好きだった

  • この訳の分からなさはアリスフォロワー。つまり楽しんだもん勝ちである。今回の自分はたぶん負けである。

  • 小6か中1のときにこれを読んだせいで「ムーミン」大好き人間になった。
    読んだ人にはわかってもらえるはず!

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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