裏庭 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253312

感想・レビュー・書評

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  • 58

  • 昔々、英国人一家の別荘だった広い洋館。。。

    今は住む人もいなく、荒れ果てているが、子供達の公園の様な遊び場。

    三代に渡り、その洋館で起きた出来事が、孤独な照美の心の扉を叩くようにつながった。

    洋館の鏡の向こうの裏庭は、誰でも持っている孤独や恐怖、後悔なのか。

    裏庭に迷い込んで、見付けた大切なもの。

    ちょっと怖くて難しいけど、何か大切なものを思い出させてくれるお話です。

  • 心理学的な要素が物語の背景に含まれていて興味深かった。著者にそういった知識を物語に散りばめようという意図があったのかはわからないけど、そういうものを物語に組み込んで読み手の心に訴えかけることができるのはすごいなと思う。

  • 昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた――教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。

  • 生きていくのは、決して、きれいごとじゃないけど。

    梨木香歩のファンタジー。時代や舞台が飛ぶので、ちょっと読みなれていない人じゃないと難しいかも。でも最後に結び付いたときの快感は素晴らしい。

    優しい、心地よいことばかりでは、生きていけないが、最善の道を摑むためには、結果を得るためには、辛いことや犠牲もあるのだと知る。照美の裏庭での経験は、大きな経験。怒りや後悔、辛さを経験したから、誰かを許すこともできる。

    スナッフは、本文中でもそうなっているけれど、やはりスナフキンのイメージだよね。

  • 自分の裏庭ってどんなのか考えながら夜中に読みました。
    晴れた日に読むより曇りとかあんまり天気の良くない日の夜とかに読むといいと思います。

    近所にバーンズ屋敷があったら私も自分の裏庭まで行かなくても、前庭くらいは見つけられたかもしれないとか思ってしまういい話でした。

  • 傷を、大事に育んでいくことじゃ。
    そこからしか自分というものは生まれはせんぞ…

  • 「西の魔女が死んだ」の作家だから、そんな感じの小説かと思った。第1回児童文学ファンタジー対象にもなっているし。
    しかし分かりにくい。作中の「一つ目の竜」って何かの比喩だろうが何なんだろう?「根の国」、「礼砲」、「地中に住むもの」などが出てくるが、これらをどう理解すればいいのか分からない。
    海辺のカフカ(村上春樹)を読んだ後のような感覚だった。

  • 2014年6月25日読了。
    秘密の裏庭への冒険の旅。
    風景描写が抽象的でわかりにくかった。

  • 哲学、なのかな。
    「傷」というのはなかなか面白い視点だったと思う。
    もっと子供のころに読みたかった。
    読みたびに印象が変わりそう。
    文章だけではイメージしにくいところがあったので挿絵があるともっといいなと思った。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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