西の魔女が死んだ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 33466
レビュー : 4322
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253329

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読んだ。
    これ、今になって気づくけど、外的な刺激に圧倒されやすかったり、
    一般的には気付かれないような、些細なことを感じ取り過ぎたりして疲れてしまう体質の人たちが、地に足をどっしりと付けて、生きていくための指南書として、うってつけなんだ。
    全身がアンテナのような人たちが、どう生きていけばいいか、教えてくれている。

    決して強くなれ、なんて言わない。「シロクマはハワイで生きる必要はない。」
    でも、それでいながら私たちの魂は、痛みだらけのはずの『この世で』成長をしたがっているのだ。

  • タイトルから、
    ずっと子供向けファンタジーだと思い込んでいたので
    読み出してビックリ
    全然ファンタジーじゃありませんでした
    おばあちゃんと孫のあたたかいお話です。

    西の魔女の生活は
    自然や人、持てるものを大切に丁寧に
    決して華やかではないけれど憧れます。
    作るお料理は美味しそうで
    死についての考え方も、とても興味深かったです。
    人は、生きていると生や死について
    考え、とりつかれる時期って何度かあると思います
    そんな時に読みたい一冊です
    心が少しだけ軽くなります

    しかし、後日談は…いらなかったかな。
    意図的にそうしているのかもしれませんが
    なんだか書き方も内容も稚拙で…
    読んでいるこちらが小っ恥ずかしくなり、
    急に児童向けになったような…
    その前のせっかくのお話も色あせてしまいました。

  • 「うれしくて、うれしくて、ここにうずくまって泣きました」
    ーー魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということ。喜びも希望も、もちろん幸せも。

    とても優しい物語でした。つらいことを背負って立つ人の美しさはなぜこんなに心を揺るがすのか。

  • おばあちゃんの言う魔力って「意志の力」なんだなーと。自分で決めて、自分でやりとげる。そうすると運も味方してきて、それが魔法のように見える(後日談『渡りの一日』が良い例)。
    あと、まいは徹底できなかったけど、自分が本当に望んだわけでは無いネガティブな感情に支配されないことを目指す、という教えはサーチ・インサイド・ヨアセルフに通ずるものがあるなーと。
    中学生の頃読んだときは「不登校児が田舎のスローライフで元気になる話」、くらいにしか捉えてなかったけど今読むと<いつか死ぬ人生>を自分の選択をもとに生きていくってことについて考えさせられた。
    歳取ってから本読むと感想変わるの面白いよね

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「命・生き方」で紹介された本。

    Z会5年2月号で紹介されていた本。

  • 仕事やら私生活でボロボロになってたときに読んだ本。
    昔から知ってたけど、読んだことはなかった。

    学校でいじめにあって自分の居場所が無くなってしまった女の子が、魔女と呼ばれる自分のおばあちゃんと暮らしていくなかで、少しずつ元気を取り戻して、成長していく作品。

    感動する台詞や考えさせられるシーンたくさんあったけど、一番好きなシーンは魔女の修行を教えるシーン。
    当たり前のことを言ってるかもしれないけど、特に大人になるとその当たり前ができない。
    本当に大切なことは何かを考えさせてくれる作品。

    小さい頃読んでたら泣いて「感動したな」で終わってたかもしれない。
    大人になって今この作品を読んで感動だけじゃなくて、考えされられることがたくさんあった。
    この作品に今出会えて良かったなって思えた。

  • 2017.8.11-
    この本の存在は、もうずいぶん前から知っていた。まいと同じ年くらいの時に読めていたら、どんなにか良かっただろう。きっと、丁寧な暮らしに憧れ、やりたいこと感じたいことが増えていたと思う。

    「自分でとにかく決めること。決めたことはきちんと最後までやりとおすこと。」

    私の人生を暗に決めようとしていた母親に、何か伝えられたのではないか??
    直接的でない分、余計モヤモヤとしたレールの敷き方がものすごく嫌だった。

    自分で決めたことなら、失敗する権利がある。
    という言葉を聞いたことがある。
    でも金銭的にも自立していない、まだ未熟な頃は、そんな言葉は一蹴されて終わりだった。

    その頃の母親の気持ちが、今ようやく少しわかってしまう自分がいる。でも、違う。わかるけど、行動に起こしてはダメ。

    このおばあちゃんのように、信じること。
    難しいけど、大人も辛抱なんだな。。

    バラとにんにくを交互に植えると、虫がつかずバラの香りもよくなる。セージやミントにつけたお湯を冷まして庭にまくと虫がつきづらい。ラベンダーにさっと水をまいて、シーツを干すと、ほんのりいい香りの中で眠れる。

    こんな知識も教えてくれる魔女の存在は、ありがたくて離れがたいと思うのは、私がもう大人だからだろうか。
    かけがえのない、愛情に満ち溢れたお話だった。

  • とにかくほっこり、感動するお話。有名なだけあって人にもおすすめできるような読みやすさ、おもしろさ。

    幸福、思想、宗教、仕事、etcみんな自分で決めていかなきゃならないこと、その大切さを教わりました。
    自分を信じることがなにより大切ですね。

  • 瑞々しかった!でも自分のことみたいで気恥ずかしかった。娘はこれを確か中1読んで、すごく良かったと言ってた。きっと少女のままに読んだ方が感動があるんだろうな。

    森の中の暮らしに憧れ、八ヶ岳にも思いを馳せる自分としては、このおばあちゃんの暮らしは老後の憧れ。野いちごでジャムを炊くシーンなんて、夢のよう✨✨ 清里にあった映画で使った西の魔女の家にも何度も足を運んだので、イメージができあがりすぎていけなかったw

    魔女として、1人でもいつも自信に満ちて生きて行けたらどんなにいいか。そしてナチュラリスト過ぎないところがまた自然でよかった。

    ラストは、心から泣けました。忘れてたこと思い出してしまう。

  • 死というものを前向きに捉えた素晴らしい作品だと思います。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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