西の魔女が死んだ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 33209
レビュー : 4302
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253329

感想・レビュー・書評

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  • 梨木さんの作品は私が読むのはこれで四冊目ですが、相変わらずの澄んだ清涼な世界観というか空気感で、読んでいてスっとします。

    おばあちゃんとの生活は本当に清々しくて大切な瞬間だったと思います。
    人間やっぱり大人になると綺麗なだけじゃなかなか生きていけないことも多くあると思うけど、こういう時間を過ごしたことがあれば、少しでもその後良い心の支えになるのだろうなと思いました。

    なんだか今の生活に疲れて、気分を清々しくしたいと思ってる大人におすすめです。
    先のことに漠然と悩んでる子にもおすすめかな。

  • 最後の一行で号泣した

  • まいが窮屈な生活から少し離れて、本来の人らしい生き方から生きる力を回復していく過程を、暖かなタッチで書かれています。おばあちゃんとの約束で鳥肌が立ちました。優しいお話です。

  • 一度読んでみようと思っていた小説。タイトル通り「西の魔女」であるおばあちゃんが亡くなり、主人公はおばあちゃんと過ごした日々を回想するという話。思春期の少女の心の移り変わりと成長を見守るおばあちゃんがとっても偉大で尊敬できる人物。しかしこのできた人であるおばあちゃんを母にもつ主人公のお母さんにとっては、おばあちゃんの存在はプレッシャーであったのかもしれない。
    おばあちゃんに生きることや死の概念などを教わる主人公。ゆっくりと流れる温かい時間を感じる物語だった。おばあちゃんの主人公に対する深い愛情がとても優しさを感じる。

  • タイトルが静かに強烈。そう簡単には忘れられないです。
    自分がまだ大人じゃなかった頃に読んだ時より、いろんな言葉がすとんと落ちてきました。多分この作品を最後に読んでから数年の間に、血のつながった人や昔一緒に遊んだ人が何人かいなくなってしまったからかもしれないです。生きることと死ぬこと、そのことを表現することはとても難しい。
    良くも悪くもまいは普通の女の子なんだろうなぁと思います。
    西の魔女から東の魔女に向けたメッセージをまいが見つけるシーンは一番好きです。まいの後ろめたさを隠してしまうようで綺麗すぎる気もしましたが、大切な人がいなくなってしまったことに後悔の念を抱くよりずっと良いと思いました。
    ただ、余韻が強すぎて、アフターストーリーがどうもしっくりきませんでした。ショウコというキャラクターの魅力があんまりわからなかったです。

  • 「アイ•ノウ」
    とても優しい物語。
    心が温かくなる。

  • たくさんのことを学んだおばあちゃんと、最後はわだかまりを抱いたまま別れてしまう。その別れを機会に会いに行くこともなくなり、わだかまりが解消することもない。

    後悔って本当に、先にすることはできなくて、いつでも後からやってくるもの。当たり前なんだけど、意識しないと忘れてしまう。どうして2年間も会いに行かなかったんだろう、いつかまた会えるとぼんやり思っていたから?おばあちゃんを喜ばせるために、おばあちゃんに言われた生き方を実践してきたのに。

    でも、人間の死は、本当は悲しいものだけれど、この作品では、死には先があることを教えてくれる。その分、軽やかになっているのかもしれない。

  • 周りから自分が浮いている、孤立していると感じることほど、息苦しいことはないと思う。

    そんなときは、きっと、人と接することにも、周りを気にする自分にも疲れてしまうと思う。

    でも、自分にとって、居心地の良い場所を見つけると、果たして、ここでゆっくり休んでいてもいいのかと悩んだり、誰かに批難され、咎められるのではないかと不安になったりすることがある。

    だけど、人生も、意志も、幸せも、決めるのは、自分自身。
    責めたり、怒ったり、からかったりする人達のものじゃない。
    この世に一つしかない、自分自身のための人生なのだ。

    生きることに疲れたり、今、いる場所に耐えられなくなったりした時は、楽な気持ちで過ごせる場所や居心地の良い場所に避難したっていいのだ。

    自分がいる場所を後ろめたく思う必要なんてないのだ。

    人が自分自身で決めた居場所を、他の人が批判してはいけないし、文句を言う権利もない。

    世界は広い。どんな人にも、必ず、この世のどこかに、心から安心できる自分の居場所だと思えるところがあるはず。

    その場所で、自分自身で決断すること。決めたことは、納得できるまで、全力でやり抜くことを大切にして、生きていきたいと思った小説でした。

  • おばあちゃんとの穏やかで美しい生活。
    だからこそときおり生じる翳りが色濃く浮き彫りになって、どうしようもない居心地の悪さが伝わってくるのがなまなましくもありました。
    ただ綺麗なだけでないのが梨木さんらしいなあと思います。
    お決まりのおばあちゃんのあの言葉は、短いのにすごく愛情がぎゅっと詰まっていてつい口にしたくなりました。大好きです。

  • こんな生活がしてみたい…

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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