西の魔女が死んだ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 33617
レビュー : 4331
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253329

感想・レビュー・書評

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  • 自立したいけどできていない子供たち,大人たち,そもそも自立しなければいけないことに疑問をもっている人たちにぜひ読んでもらいたい書籍です.
    悩んでいるときに的確にアドバイスをくれたり,励ましてくれたりする人(←この物語に登場するおばあちゃん)が身近にいればいいですが,最近はそういう人に恵まれない人が多いと思います(3世代同居ってうちも少ないし,学校の先生も踏み込んだ指導ができる環境にない).またそういう人を求める気持ちも少なくなっているんじゃないかと思います.人生をうまく生きるにはそういう案内役が必要だと思います.
    こういう状況ですからせめて書籍でそういう体験をするのがいいのかなと思っています.たくさんの方に読んでもらいたい一冊です.

  • タイトルを聞いた時
    怖い話なのかと思ったけど
    全然そんなことなく
    とても、暖かいお話でした。

    おばあちゃんが素敵。
    白熊が北極に住んでも
    誰も文句なんか言わないわ
    みたいなセリフが好きです。

  • おばあちゃんのような生活がしたい。 人間としての基本を思い出したい。
    すっきりとしているのに、温かい気持ちになった。 もう、まいは大丈夫なんだなって。 おばあちゃんからのメッセージが素敵すぎた。

  • 幸せに生きるためのエッセンスが散りばめられた,そんな小説.
    日々の生活に押しつぶされそうになった時,この本を読むと,まいと一緒に田舎暮らしのスローライフを追体験でき,癒しと生命力を分けてもらえる.

    【あらすじ】
    まいは中学校の友人関係に馴染めず,登校拒否になる.そこで,ママの提案により,田舎のおばあちゃんの元で心身を休ませる.

    【感想】
    抵抗なく入ってくる田舎の情景描写,
    度々出てくる,おばあちゃんの生活の知恵,
    そして「自主自律」をテーマにした「魔女修行」.
    まいを通じて,私も幸せに生きる方法の一片を学ばせてもらった.

    まいが障害にぶつかった時に出てくるおばあちゃんの言葉は全てお気に入りになった.例えば,
    まい「人は死んだらどうなるの」
    おばあちゃん「分かりません.実を言うと,死んだことがないので」
    から始まるおばあちゃんの死生観はユーモアと安心感と説得力を持っている.

    「魂は身体を持つことによってしか物事を体験できないし,体験によってしか,魂は成長できないんですよ.」
    受け入れやすいタチなので,私は「よしっ.じゃあいろいろなことを積極的に体験しよう.」と無理してしまうのだが,
    「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって,後ろめたく思う必要はありませんよ.」
    と言う場面もあり,おばあちゃんの言葉は実生活にも役立てられると思うが,使いドコロが難しい.

    結局,正しく使うには「魔女修行」の要である「意思の力,自分で決めたことを最後までやり遂げる力」が必要なのだろうなと感じた.
    まだまだ,たぶん一生,地道な努力を続ける必要があるんだろうな.
    読んでいくうちに元気が出てきた.

    • まろんさん
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      梨木香歩さん、大好きな作家さんです。
      特に、この『西の魔女が死ん...
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      梨木香歩さん、大好きな作家さんです。
      特に、この『西の魔女が死んだ』のおばあちゃんは
      私が尊敬する三大おばあちゃんの一人で、折に触れ、その言葉を思い出します。

      一緒に「魔女修行」を目指す梨木香歩さんファンとして、
      n6utさんの本棚にこれからどんな本が並んでいくのか
      そしてどんな素敵なレビューが綴られるのか、楽しみにお待ちしています。
      これからもどうぞよろしくお願いします(*^_^*)
      2012/09/24
    • n6utさん
      はじめまして.
      n6utです.
      コメントありがとうございます!

      読書感想文が苦手ですが,自己の鍛錬のために始めました.
      そんな中,まろんさ...
      はじめまして.
      n6utです.
      コメントありがとうございます!

      読書感想文が苦手ですが,自己の鍛錬のために始めました.
      そんな中,まろんさんのレビュー,読む視点を参考にさせていただいてます(^^)
      こうやって読めばよかったのか!と大変勉強になります.
      ありがとうございました.これからもよろしくお願いします.

      一緒に「魔女修行」,頑張りましょう(^^♪
      2012/09/24
  • 『西の魔女が死んだ』

    すごくミステリアスで
    ちょっとダークで
    ファンタジーなのかと思っていた。

    でも実際は

    すごくハートフルで
    カントリーで
    リアルだった。


    内容はすごく簡単。

    ”生きるということ”

    だと思う。

    すごく前向きで暖かいお話。
    帯にもあったとおり、
    ラストは泣きそうになった。
    悲しくて ではなく、感動して。


    ただ一つ気になったのは、
    主人公のまい(中1)の言葉で、目線で、進められているのに、たまにずれたこと。
    大人っぽすぎたり、
    まいが知り得ない情報が入ってたり。

    私の場合、表現で引っ掛かったら入り込めないからちょっと残念。

  • 名前だけは知ってたのですがなかなか購入する機会がなくw
    この間やっと購入、即読破しました。
    とても読みやすい文章で、するするっと最後まで読めてしまいました^^
    おばあちゃんが素敵すぎて、私も好きになっちゃいましたよ♪
    当たり前のこと、当たり前すぎて私たちが気づかないことを教えてくれます。
    ああ、言葉にできない自分がもどかしい!><

    ラストはほろりときました…わかっていたラストなのに、なんでこんなにあたたかい気持ちにさせてくれるんだろう。
    解説も素敵で、おばあちゃんが語ってるのかと思ってしまいました(笑)
    この方のほかの本も読んでみたいですv

  • 優しい言葉で「生きていく上で大切なこと」が語られる。
    友達や大切な人、未来の子どもに読んで欲しいなぁ、と思う。
    近所の子どもにもさりげなく勧めてみたい。

    「ありがたいことに、生まれつき意志の力が弱くても、少しずつ強くなれますよ。少しずつ、長い時間をかけて、だんだんに強くしていけばね。(中略)最初は何も変わらないように思います。そしてだんだんに疑いの心や、怠け心、あきらめ、投げやりな気持ちが出てきます。それに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。そうして、もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われるころ、ようやく、以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるでしょう。そしてまた、地道な努力を続ける、退屈な日々の連続で、また、ある日突然、今までの自分とはさらに違う違う自分を見つけることになる。それの繰り返しです。」

    「おばあちゃんは、ひとには魂っていうものがあると思っています。人は身体と魂が合わさってできています。魂がどこからやってきたのか、おばあちゃんにもよく分かりません。いろいろな説がありますけど。ただ、身体は生まれてから死ぬまでのお付き合いですけれど、魂のほうはもっと長い旅を続けなければなりません。赤ちゃんとして生まれた新品の身体に宿る、ずっと以前から魂はあり、年をとって使い古したからだから離れた後も、まだ魂は旅を続けなければなりません。死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体からはなれて自由になることだと、おばあちゃんは思っています。きっとどんなにか楽になれてうれしいんじゃないかしら」

    「それに、身体があると楽しいこともいっぱいありますよ。まいはこのラベンダーと陽の光の匂いのするシーツにくるまったとき、幸せだとは思いませんか?寒い冬のさなかの日だまりでひなたぼっこしたり、・・・」

  • 「ありがたいことに、生まれつき意志の力が弱くても、少しずつ強くなれますよ。少しずつ、長い時間をかけて、だんだんに強くしていけばね。生まれつき、体力のあまりない人でも、そうやって体力をつけていくようにね。最初は何も変わらないように思います。そしてだんだんに疑いの心や、怠け心、あきらめ、投げやりな気持ちが出てきます。それに打ち勝って、ただ黙々と続けるのです。そうして、もう永久に何も変わらないんじゃないかと思われるころ、ようやく、以前の自分とは違う自分を発見するような出来事が起こるでしょう。そしてまた、地道な努力を続ける、退屈な日々の連続で、また、ある日突然、今までの自分とはさらに違う違う自分を見つけることになる。それの繰り返しです。」
    という一文が気に入りました。
    手話もそんな感じがします。
    books172

  • 書店の夏休みっぽい感じに平積みされた中から
    まだ読んだことなかったので。

    良かったです。
    分かりやすく素敵な物語。
    こういうのもすごく好き。

    まいの思春期特有の感覚、
    多かれ少なかれ誰でも持っているもので
    近い年齢の時に読めたら
    もっとダイレクトに何かを感じ取ったかもしれないとは思ったけれど
    つい今の私は親の目線で読んで
    それはそれで得るものは多くあった。

    わたしもおばあさんになる頃は田舎でこんな魔女生活したいなー。

  • 本屋さんのお薦めにあったので、購入。

    とてもよかった。これは良かった。個人的にはお薦めです。
    魔女修行とあったので、ファンタジーとか、視えないもの系とか思って読みましたが、全然違った。
    魔女修行をしながら、中学一年生の女の子が自分を取り戻していくまでの姿をえがいた本です。
    これは、中学生くらいの子に読んでほしいなあ。
    児童文学として、いい。すごくいいと思う。

    生きていく上で大切なことが、おばあちゃんとのやり取りの中でたくさん出てきます。
    正しく生きることって何だろう。って考えた。
    自分は主人公よりの気持ちで読んだけど、おばあちゃんの言ってることもよくわかる。
    ダメとわかっていても、人間だもの体はそうは動かない。

    ラスト、どう二人は心を通わせるのか。
    西の魔女が死んだ。

    是非どうぞ。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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