りかさん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 487
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253343

感想・レビュー・書評

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  • りかさんは人形で、持ち主の主人公と
    会話ができるんです。

    人形、というと、苦手な人もいるでしょう。
    ちょっと怖いとか。なんでかなー。
    私は人形は好きで、怪談や恐怖映画などで
    呪いの人形とか、そんな話を聞くのはあまり好きでは無い。
    人形でも、物というものは必ず人の手で作られていて、
    私はどちらかというと作り手として生きている人間なので、
    ものを怖がられると悲しい。

    ものには魂があると思います。たしかに。
    でもそれは呪ったり怖がらせるんじゃなくて、
    持ち主の愛情や感情や、そういったものを
    一緒に過ごして受け入れている…そんな感じに感じる。

    りかさんの見てきた世界や、主人公の純粋さが
    とても優しい物語を作っている気がします。

    もっかい読もう♫

  • 表題作の「りかさん」に加え「ミケルの庭」を収録。

    「りかさん」は不思議な作品だ。
    内容も理解の追い付かないところが多い。
    それでも「おもしろい」。
    人形という身代わりを通して見えてくる世界。
    その世界への、自分でもよくわからない共感。
    何か大切なことを訴えかけてくるような感覚。
    そうした漠然とした「もの」が、「おもしろさ」の減産なのだと思うけれど、うまく言葉にできない。
    とにかく面白かった。

  • 和ファンタジー。りかはりかでも市松人形なのでりかさん。主人公の小娘なんぞより多くの時間を過ごしている。りかさんを通じてあらゆる人形の言葉が理解できるようになって騒動に巻き込まれていく話。

  • 2009年2月9日~9日。
     会社から帰宅途中の電車の中。
     ちょうどアビゲイルの場面だった。
     どうにか落涙を押さえることが出来たが、危なかった。
     アビゲイル……。
     日本、アメリカ、戦争、憎しみ……。
     弱い者はどんどんと踏みにじられていく。
     いや、本当に弱いのはどっちなんだ。

     不思議な話である。
     あの「家守綺譚」とは雰囲気は違うが、あっちとこっちがごく自然に交差する。
     その中に明確に見えてくる「現実」。
     仮にこれが児童文学(そう紹介しているサイトもあった)だとしたら、そんな括り方をされたら勿体ない。
     年齢、性別を超えて、訴えてくるものがある。
     文庫のみに追加収録された「ミケルの庭」も絶品。
     重い、重い、とことん重い、けれど最後は救われる。

  • 『からくりからくさ』の主人公、蓉子の幼少期の物語。出版されたのも『からくりからくさ』の後なので、まずは『からくりからくさ』から読むことを強く勧めます。
    他の方のコメントを見ても、『りかさん』を先に読んでしまうと訳がわからない部分も多いと思います。


    『からくりからくさ』も『りかさん』も、繊細さと壮大さを併せ持った素晴らしい作品です。
    ずっと手元に置いて、ことあるごとに読み返したいと思わせる、人生に寄り添うようなシリーズ。

  • だめだ、途中で断念

  • 対象をどのくらいの年齢に設定してるんだろうなあ、これ。
    あまりに幼稚でまったく入り込めなかった。
    が、最後半あたりは結構「文学」って感じだったし、ターゲットが不明。

  • 最初読み始めたとき、めっちゃおもしろいわこれーと思ったけど
    人形の話が入り込めなくて結果的に普通。
    でも、おばあちゃんと孫の関係とか
    なんか素敵でほっこりした。
    こんなおもしろい題材なのにもうちょっとおもしろくできたやろー!と思う
    どこをどうしたらとか、具体的には分からんけど。笑

  • 梨木さんの作品で初めて読んだ本。
    世界観が好きですっかりはまってしまいました♪

  • 「人間の本当の使命は生きている人間の、強すぎる気持をとんとん整理してあげることにある…あんまり強すぎる思いは、その人の形か輪は乱して、そばにいる気持の薄い人の形に移ることがある。それが人形」

    幼い頃、人形やぬいぐるみと会話できたら良いのになと思ったことがある。興味深かったのは、大人になるにつれ遊ばなくなった人形は、大事にされなくなったのではなく役目が終わったこと、人形は周囲に人がいなくなったら、自然に休むようにできている等、人形の世界が垣間見えたところ。梨木さんの作品はあたたかみがあって好きだ。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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