家守綺譚 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 928
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253374

感想・レビュー・書評

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  • ずっと温めていた家守綺譚を読んだ。不思議な小説だが、この空気感は好きである。歳時記を夏目友人帳で包んだような話。いつまでもこういう小説が読み継がれていってほしい。

  • こちらの世界とあちらの世界を行ったり来たり?
    夢なのか現実なのか、河童に狸に人魚まででてくる賑やかな屋敷。
    花や木々が感情をもっているかのようで、この家の守りをするのは大変そうだ。
    物書きのネタには尽きないだろう。

    この不思議な感覚で、高校の教科書で学んだ『夢十夜』を思い出した。
    一節を声に出して読んでみると国語の授業っぽく感じた。

  • この本を手元に置いて、毎夜眠る前に1話ずつ読めば、高堂(主人公の友人)やゴロー(犬)に夢で会えるかも‼(*´∀`)♪と思っていたのに、隣家のおかみさんすら出てこなかった(--;)でも1日の終わりに読むと心地好いな~(*^^*)

  • 日本人の不思議(河童 狸 などなど)が日常の中に溶け込んでいる生活が見られる物語。綿貫はその不思議を当たり前のように受け入れているのが印象的。
    ラストの葡萄で、綿貫があちらの世界をとらず、こちらの世界に戻ってくるシーンがいい。「精神を養わない」と。

  • 学生時代にボート部の活動中、行方不明になった高堂の家を、卒業後家守をする事になった綿貫、自称物書き。とても貧乏で渡りに舟と住む事にしたが、不思議な事が立て続けに起きる家だった。行方不明の高堂さん、河童、薬売りが現れるわ、動じないお隣さんがいるわ、庭のサルスベリに惚れられるわ、犬を飼ったらやたら賢すぎるわで、本来ならもっと驚いていいはずなのに、一番動じない綿貫さん。全て受け入れていきます。読み終えてしまうのがもったいないくらいで、もっと高堂さんとの会話も聞きたいと思います。続編も出ているようですが、評価が微妙なのと、高堂さんがあまり出ないようなので、少しさみしいですね。

  • 隣の世界、とでもいうべき存在がごくごく自然に立ち現れる。
    隣家のおかみさんやお寺の和尚さん、後輩の山内くんまでが”隣人”たちの存在やその習慣を知っていて、当然のように受け入れているのに対し、語り手の綿貫だけがすこぅし戸惑っている、そのアンバランスさがなんだかいい。
    ゴローとサルスベリがいいな。
    最後の「葡萄」はとびぬけて奇異な世界に入り込む。そこから還ってくることで、日常が雨に洗われたように新しく見え、また循環が始まるんだな・・・という感じがした。
    『そうかこいつは葡萄を食べたのだ、と思った。』

  • すごくすきな一冊
    魅力的な登場人物(だけではないけれど)に惹かれるようにしてするすると読んでいたら、最後がとても味わい深かった

    彼方と此方
    選んでしまったひとと、選ばなかったひと

  • 生き物や植物への優しい眼差しを感じる、丹念な文章でした。ちょっと昔の日本の、ちょっと不思議なお話。こんな土地のこんな家に住めたら、世界をもっと広く深く、感じるようになるのかなあ、なんて思いました。読み終えて、じんわり、こう、ゆっくり静かに息を吐いて肩を緩めるうな、そんなお話だったように思います。

  • 河童に竜に桜鬼…そして今は亡き友。
    主人公の周りに集まってくるのは、人ならぬものばかり。でも、百年前の日本ならこんな日常もありえたのかもしれないと思える不思議な世界観のお話です。

  • 綿貫さんの動じなさったら…見習いたい。
    真夜中に何かの気配で目が覚めて、枕もとに見知らぬ着物の女がこっち向いて座ってるの見て、なんだろう知り合いかな?って普通思えないわ。
    そのうち女がぼんやり透き通って消えちゃったの見て、なんだったんだろう?しょうがない寝るかって普通思えないわ。
    私もこう在りたい。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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