沼地のある森を抜けて (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1943
レビュー : 231
  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101253398

感想・レビュー・書評

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  • 梨木香歩さんの小説世界には、不思議がたくさん
    入っていて面白くて好きですが、
    コレは不思議過ぎる…
    「ぬかどこ」?と幻のような村?
    文章からのイメージを頭に描こうと思っても
    「エ?」みたいな…謎過ぎる。

    どう言う事かは読み進んでから…と思って
    進む程に、「まじかー」と口にしそうになる。
    ファンタジーにも程が有る…
    予想外過ぎて、うおー、です。

    これ、映画とかに出来ないだろうなー…
    見てみたいけどー…何か、出来ないだろーなー。

  • 日常と非日常、科学と詩的ロマンが、分離しながらも溶け合おうとするような、奇妙で危ういバランスの世界観。序盤からもう只事じゃない。
    菌類のミクロの宇宙を久美たちと覗くうちに、一個の生命体としてここにあることの「不思議さ」に向かって目が開かれていく......。心にガツンとインパクトを食らわせてくれる、どでかい質量を抱えた物語でした。

  • 「西の魔女が死んだ」のような、ほんの少し影があるやわらかな森の中のような話を予想して読み始めたけれど、内容はもっと、濃いものであった。個体としての境界や性別、生殖について。わたしに響くものがあった。これから何度も読むことになるように思う。

  • 壮大な物語だった・・・
    生と死。
    それも細胞レベルでの生と死、形を変えながらも永遠とめぐっていく命がテーマなのかなと思いました。
    途中で入ってくる『かつて風に靡く白銀の草原があったシマの話』。
    最初は正直、良く分からないしこれいるのかな?と思っていたのですが最終章を読んで、何となく繋がったような気がしました。
    それまでは本編とサイドストーリーという感じだったのが、最後の最後にしてきれいに合わさったという感じ。
    うまく言葉にできないですが、パズルの最後のピースがパッチっとはまった時の喜びとも快感ともつかないような感覚を覚えました。

    そして、登場人物の人が主人公に問う、「自分って、しっかり、これが自分って、確信できる?」のセリフ。
    個性とは、自分とは何なのか。
    考えさせられるものがありました。

    最初の1日で1章・2章を読んで、えっ?!ホラー?と思い、読みすすめようかどうしようかと思ったのですが、しっかり最後まで読んで良かったと思います。

  • 前半は好き。後半はあんまり共感できない。なぜそうなる。

  • 有り得ない設定にビックリしてドンドン読み進めてしまいました。

    最後は、やらしさがないのになんだか官能的かつ神秘的でした。

    フリオの子どもはどうなるんだろう…
    それだけ、なんだか取り残されたような気持ちです。

  • 印象的でした

  • 途中放棄。あまりファンタジーは得意ではないことがわかった。

  • 第16回(2006年) 紫式部文学賞、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞大賞受賞。
    梨木香歩さん初めて読みました。『西の魔女が死んだ』『裏庭』で児童文学系の受賞してるんで子供向けファンタジーかと思ってましたが、途中からの剛速球にびっくり。

  • 短編がつながり一つの話。最初の「フリオは私にこれを言いたくて出てきたのかな」という言葉からもう戦慄が始まる。あり得そうなファンタジーに呻く。しかしやはり梨木さんは難しいことを言葉だけではなく流れで悟らせるような文章が上手い。終盤は一気読み。ファンタスティック。タイトルが全てを語る。

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著者プロフィール

梨木 香歩(なしき かほ)
1959年、鹿児島県生まれの小説家、児童文学作家、絵本作家。
『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。映画化もされたこの受賞作が最も著名な代表作となる。
ほかに新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞、『渡りの足跡』で読売文学賞随筆・紀行部門をそれぞれ受賞。
受賞作以外の代表作として、『家守綺譚』、『沼地のある森を抜けて』、『ぐるりのこと』などがある。

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