やがて満ちてくる光の (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2023年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784101253466

作品紹介・あらすじ

作家として、旅行者として、そして生活者として日々を送るなかで、感じ、考えてきたこと――。読書に没頭していた子ども時代。日本や異国を旅して見た忘れがたい風景。物語を創作するうえでの覚悟。鳥や木々など自然と向き合う喜び。未来を危惧する視点と、透徹した死生観。職業として文章を書き始めた初期の頃から近年までの作品を集めた、その時々の著者の思いが鮮やかに立ちのぼるエッセイ集。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、著者の日常や旅、自然との関わりを通じて感じた思索が豊かに描かれています。エッセイは、1998年から2019年までの作品をまとめたもので、鳥や植物、異国の風景など、著者の丁寧な生き方が感じられ...

感想・レビュー・書評

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  • 梨木香歩さんのファンなら必ず手元に置いておきたい本。

    デビューから2019年までに色々なところで発表されたエッセイをまとめたもの。
    鳥のこと、バードストライクのこと、植物のこと、イスタンブールやエストニアのこと、時間・空間の境界のことなど。

    これまで梨木さんがどれだけ丁寧に生きてきたかがよく分かる。
    一つ一つ丁寧に向き合う姿勢が素晴らしい。
    もっと早くに梨木さんの小説に触れ、この本を読んでいたら、自分ももっと丁寧に生きてこれたかも。
    少なくともこれからはもっともっと丁寧に生きてゆこうと思いました。

    いつかお会いしてお話を伺いたい、そんなことが出来たら夢のようですね。

  • 「やがて満ちてくる光の」書評 生活のヒトコマにきらめく叡智|好書好日(2019年09月21日)
    https://book.asahi.com/article/12728381

    読書雑記『やがて満ちてくる光の』|かなかな|note(2019年10月6日)
    https://note.com/kana58kana/n/n7dceb2018fb4

    河田 桟/存在の軌跡を伝える航行灯
    波 2019年8月号
    https://www.shinchosha.co.jp/book/429912/#b_review

    梨木香歩 『やがて満ちてくる光の』 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/125346/

  • 梨木香歩さんがデビューから様々な媒体で書き綴ったエッセイをまとめた一冊。悪くいえば雑多で脈絡がないのだけれど、むしろそうした雑多な感じが梨木さんという個人をより鮮明に浮かび上がらせてくる。作品を介さない、素の梨木香歩が垣間見える感じなのだ。個人的には「家の渡り」が読み応えがあった。

    あとがきで梨木さんも書かれているように、編集者は大変だっただろう。およそ四半世紀にわたり他の媒体に掲載されたものを探し出すのはもちろん、それらすべての媒体から転載の許可を得るのは難儀なことだろうと思う。まあ、おかげで我々読者は労せずに梨木さんのエッセイをまとめて読めるわけである。

  • 1998年から近年までのエッセイをまとめた1冊。小説にも表現されている梨木さんの人間観や生活への眼差し、自然との向き合い方などが凝縮され、心落ち着く読み心地だった。

    個人の中に流れる時間は過去から現在、未来への直線的になっているのではなく、あちこち飛んだり、どんどん変容していくというあたりから人間はきのこのようなものではないかという考えを語られている対談の部分が印象に残った。人間も自然の一部であり、衰えも含めた変容を受け止めるのは、ともすれば視野狭窄的になりがちな人間のあり方に気づかせてくれる。

    梨木さんの小説も久しく読んでいないので、また読んでみたくなった。

  • すき

  • 梨木さんのエッセイを読んでいると、著者が手を差し伸べてくれていて、一緒に森の中を散策している気分になります。ふと気づくと悩みが消えていく感覚。。どこへ行くか分からなくなってしまって立ち止まった時にいつも読む本です。

  • やっぱりこの人の文章はいいな✨

  • いちばん古いものは1998−1999年の新聞のコラム、新しいものは単行本になった2019年のはじめごろに発表されたものまで(つまり平成の中後期20年ほどのあいだ)、さまざまな雑誌や新聞などに頼まれて書いた文章を集めたもの。

  • 初夏がくると梨木さんの文章がことさら読みたくなる。小学生の頃、読書感想文で選んだ「西の魔女が死んだ」。それ以来ずっと季節の移り変わりとともに梨木さんの文章のとりこ。今は積んでしまっているけれども、この作品もいずれ読みたくなる日がくる。

  • 普通のエッセイ集と違ってちょっと固い感じがしました。

  • デビュー当初からの梨木香歩のエッセイをまとめた1冊。一貫して鋭い感性·知性と第六感に近いながらも堅実さのあるインスピレーションで自らの周囲の世界を観察し、思考を練り込んでエッセイにしている。自然に対しての敬意と畏れを表したものが多いが、社会問題に関してもしっかりとした立場から考えを述べており、エッセイながらも社会学哲学の書に近い様相も見せている。序盤から筆者の思慮深さと確かな感性が見えるため、安心して読み進めることができた。ページ数が多いので(集中力のない)私は日を跨いでしまったが、読了後「読み終わってしまった……」という一抹の寂しさを感じた。

  • 多岐に渡る作者の興味や行動が、見事な文体となって読者に静かに語りかけてくるさまに引き込まれずにおれない。ある時は作者の稀有な体験に同行し大満足、ある時は作者の体験にひたすら羨望が募り、夢見心地となる。今この瞬間にこの体験をしているのは自分だけ、ということが多くの人に起こっていることの感動は生きているからこその不思議さと、ひたすら日々の積み重ねの賜物であることがわかる作品。

  • この人のエッセイは自然派なので、二つの視点で考えるということはなく、まあ偏っているなぁと思います。まあエッセイなので。
    途中出てくる、ある建築家が建てた古い家の話は、全国各地にある「歴史的に価値があるが、維持費がバカ高いので解体しようとした時に、外野が壊すなんて勿体無いと声を上げる」構図で、本当に嫌だった。世にはこういうピンポイントな「きらい」が存在する。

  • とにかくタイトルと表紙が好み
    南米旅行とイギリス旅行に持って行って読んだけど、やっぱりエッセイと旅は相性が良い
    知識がある、ということは、ある景色の解像度を高めることに繋がるんだなと改めて思った

  • 短編のエッセイがいっぱい。

    生活の中での繊細な視点とその言語化。
    自分も通じるところがあり、とても励まされるような感じがした。

    アン・シャーリーの孤独、村岡花子の孤独
    ...心に響いた。
    幼少期のマイナスと思われる出来事、感情もまた自分を形作るものであり、なくてはならないものではないか。
    嫌でたまらなかったことを慈しみ、なにか一歩進んで考えられるような気がした。


    ちょっとした機微にたくさん触れられる一冊。

  • エッセイ集
    結びつけがそれこそ娘らしくかわいい人だな〜て思った
    興味が外へ外へ行く 引っ越し癖もそうだろう やはり根に「春になったらいちごを積みに」の体験があるんだろう 小説の要素となった体験を読めて面白かった

  • ながーくちまちまと読んできた本。ついに読み終わってしまった。
    梨木さんの好きな事とか知りたい事とかをとことん追求する感じとか、社会の色々な問題とかいろんなジャンルのことが書いてあって素直に興味が湧いた。何回も手を止めて調べたりでいい意味で全然進まない本だった。
    全く別のものが突然線になって繋がる感覚、あーそれめっちゃわかるって思ったし、大声では言えないけどどこか似た間隔を持ってるような気がするなと感じた。エッセイの類ってどこか苦手に思ってあんまり読んでなかったけどこれは毎回本を開くのが楽しみでした。

  • 自然が好きな人って、やっぱり小さい頃からも自然が好きだよな…。すごい…。

  • 著者の作家として過ごす中で書かれたエッセイを集めたもの。
    25年ほどの間に描かれたもので時代も初掲載もバラバラ。
    それでも一本筋が通った考え方を持っていらっしゃると感じた。
    読んでいるひとときは、なんだか贅沢な時間だった。

    故M氏の家の話、赤毛のアンの話、「西の魔女が死んだ」に関わる話etc…
    じっくり時間をかけて読みたくなるエッセイだった。

  • 書店で梨木さんのエッセイを見つけたので読んでみた。
    梨木さんの書く文章や表現は美しいなと改めて感じる。書かれている場所や植物を調べたりしながらゆっくり読み進めるのも楽しかった。

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著者プロフィール

作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』(新潮社)、『家守綺譚』(新潮文庫)、『海うそ』(岩波書店)、『椿宿の辺りに』(朝日新聞出版)など。エッセイに『ほんとうのリーダーのみつけかた』(岩波書店)、『炉辺の風おと』(毎日新聞出版)など。児童文学作品に『岸辺のヤービ』(福音館書店)、絵本に『蛇の棲む水たまり』(ブルーシープ)などがある。

「2025年 『森のはずれの美術館の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梨木香歩の作品

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