- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101254210
感想・レビュー・書評
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クリープハイプのある曲の元になった本だと知り読むことに。
10代の終わり、ただただ報われない。
「いつかはきっと報われる。いつでもないいつかを待った。」という歌詞も「前に進め 前に進め」という歌詞も主人公のどん底ながら未来へ期待を寄せたり頑張らなければならないという心情をすごく的確に表していると感じた。 -
夏のじめっとした感じのお話。クリープハイプの「二十九、三十」から気になって。
最後終わり方が、「あぁー...」って何とも言えない...。 -
19歳の時に読みたかった
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クリープハイプの「二十九、三十」が良すぎて、好きすぎて。そのもととなった、小説らしいから読んだ。
ほぉ。曲の歌詞を浮かべながら読んでたんだけど、分かるとこもあったり、尾崎世界観の解釈なんだろうなぁと思うとこもあったり。でも、この小説読んで、あんな曲が書けるなんて、やっぱりすごいね彼の方。
二十歳だからこその輝き。いい意味でも悪い意味でも。その煌めきを今持ってるから、大切にしたい楽しみたいと思う反面、恐れや不安があって。でも、だからこその輝き煌めきなんだろうな、と思う。あーぁ、もう二十歳すぎたよどーしよう。 -
主人公と同じ歳なので読んだ。同い年の男の子って何も考えてないように見えるけど実は色々考えてるのかな。そんなことどうでもいいか。
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どうしようもないやるせ無さと焦燥感に見舞われた。
私は今主人公と似たような年頃だが、すでに自分が主人公の父親のようになってないか心配している状態に虚しくなった。
俯瞰的に見ているようで、実は心が落ち着いておらず、どうしようと慌てふためいている主人公の心情にかなり共感した。人の顔色を見て、つまらない相槌ばかり打って、悲しくなる。
もっと大人になってから読めば、「あの頃は若かったな」と思いながら気楽に読めるようになるのだろうか。
苦虫を潰したような顔をしながら読まずに済むのだろうか。けど、この焦燥感をまだ、忘れたくはないな。 -
収録内容は以下の通り。
本編
川村湊: 解説
一般的な青年の悩みと自立を描いているのかと思い読み始めたが、登場するのはかなり特殊な状況の青年である。現在の一般的な男性が似たような経験をするとしたら、20代になって以降では無かろうか。
主人公の周りの人物たちの無責任さと、そのような人たちに振り回されることの虚しさが表れている。
川村湊の解説は偏っているように感じたため、却って作品世界への理解から遠ざかってしまった。
後日談として、主人公がこれから、周りの人々に右顧左眄しないようになるのを望んでやまない。
装幀は原研哉、装画はかとうゆめこ。