孤蝶の城 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2025年3月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784101254869

作品紹介・あらすじ

カーニバル真子としてクラブや芸能界で活躍する秀男は、モロッコで手術を受け、念願だった「女の体」を手に入れた! 帰国後の凱旋ショーは大成功をおさめるが、気まぐれな世間の注目を集め続けることは難しい。歌手デビューや地方回り、話題づくりのための結婚などあの手この手で奮闘するが、その先に待っていたのは⁉ 出会い、別れ、新たな始まり――。読んだ人の運命を変える圧倒的な物語。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、性転換を経て芸能界で奮闘する主人公の苦悩と成長です。主人公の秀男は、モロッコで手術を受け、念願の女性の体を手に入れた後、華やかな芸能界での成功を目指しますが、世間の注目を集め続けることは容易...

感想・レビュー・書評

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  • 桜木紫乃『孤蝶の城』新潮文庫。

    『緋の河』の続編。カルーセル麻紀をモデルにした小説である。主人公の秀男の芸名がカーニバル真子とは良く思い付いたものだ。

    自分は、最近流行りのLGBTQなるものには、どうしても抵抗を感じる昭和世代である。昭和の時代にもゲイとかオカマと呼ばれる人たちが存在したが、今ほど権利や何だと騒ぐことも無く、一般人にその存在を容認しろと強要することは無かった。

    今や一般企業の管理職向け教育などでLGBTQを容認しろと強要してくるものだから呆れてしまう。そういう存在や生き方を嫌うのも自由であるはずだ。そういう今流行りの立派な教育を行う企業もLGBTQの皆様のために多くの種類のトイレや更衣室、制服を用意していないのだから、きっと口先だけの綺麗事なのだろう。

    人それぞれ様々な生き方があろう。それは理解出来るし、様々な生き方がある分、それぞれが大小に関わらず悩みを抱え、それでも必死に生きているのも当たり前のことだと思っている。


    主人公の秀男はカーニバル真子という芸名で芸能界で活躍する中、モロッコで陰茎切除と造膣手術を受け、念願の女の体を手に入れる。しかし、手術後の苦しみは並大抵のことではなかった。

    帰国後の凱旋ショーは大成功を納めるが、世間の注目を集め続けるために秀男は、歌手デビューや地方回り、話題づくりのための結婚などあの手この手で奮闘する。

    出会いと別れを繰り返しながら、必死に芸能界にしがみつく秀男だったが、次第に心と体のバランスが崩れ始める。

    本体価格950円
    ★★★

  • 桜木さんの文庫の新刊。前作は読んでなくても大丈夫。ただ、表現が若干キツイので、覚悟して購入を。カルーセル麻紀さんをモデルに、性転換して芸能界で生きる苦悩と家族愛。最後まで冴えるミステリーも見事。

  • 文庫で再読しました。

    お昼休みに読んでいて

    鞄を置いた後に
    読み続け


    仕事で疲れて帰ってきたのに
    読了後
    何故か力が湧いてきた。
    格好良い。。

  • 良かった。いかなる時もパワー全開で賑やかに駆け抜けていくカーニバル真子。ともすれば下品になりそうな言動も、真子の活きのよさと気っ風の良さの方が勝っていてカラッとしていた。真子が週刊誌の編集長のところに殴り込みに行った時の描写とか面白すぎる。最後がまた良くて。マネージャーとのやりとりのところは泣けてしまった。ちょっと前には朝日新聞でカルーセルさんの連載もあった。その後この本を読むことでお話をより楽しむことができた。桜木さんが作り出す真子の描写全てに実在するカルーセルさんの魂が宿っていてすばらしい物語だった。

  • カーニバル真子、とても強く美しい人のお話
    そしてそのモデルとなったのはカルーセル麻紀さん
    フィクションではあるらしいがこの方ならこれくらい、いやもっとドラマティックだったのでは?とも思う…カルーセル麻紀さんを知らない世代の人にも読んでもらいたいな、と感じました

  • カルーセル麻妃さんがモデルの小説。
    性転換手術のため、海外へ渡るところから物語はスタートする。全く情報が入ってこないその手術。術後の長引く体調不良には当たり前だが体にはとても負担がかかるのだと思い知る。どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションだろう?登場人物をこの人かな?と実在する人物に当てはめながら読むのは楽しかった。巴さんって大地喜和子さんことですよね?

  • カルーセル麻紀をモデルとした「緋の河」の続編。
    フランスで性転換手術を受け、術後の痛みに苦しむところから物語は始まる。
    芸能界と夜の世界で名声を得、しかしそれを維持するために走り続ける真子。元男性という以外何も持たない自分に人知れず焦りを抱えて、次々に弾を繰り出す。
    安住とは程遠い人生の、まだ真っ只中を切り取ったゆえに、読み進めるほどに疲弊していくようだった。

  • 緋の河から一気に読んだ。
    美しい鎧を纏い生きる真子。
    偽りの姿だとしても、その力強い生き方に
    惹かれてしまった。

  • とにかく長かった。
    読み応えがあるという意味合いとはちょっと違
    う。

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著者プロフィール

一九六五年釧路市生まれ。
裁判所職員を経て、二〇〇二年『雪虫』で第82回オール読物新人賞受賞。
著書に『風葬』(文藝春秋)、『氷平原』(文藝春秋)、『凍原』(小学館)、『恋肌』(角川書店)がある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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