新約聖書を知っていますか (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101255217

感想・レビュー・書評

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  • 〈ダビデ王の人柄がそこはかとなく見えて来る。完全無欠の英雄ではなかった。人間らしい血の通う人であった。あやまちを犯し、必死になって悔い改め、少しずつ成長していく〉

    直木賞作家の阿刀田高による、旧約聖書ってこんなかんじだよエッセイ。
    独自の解釈入りまくり。
    全然学問的じゃないっ!

    でも、それでいいのです。分かりやすいもの。
    何よりおもしろい。
    ソロモン、ヤコブ、モーセなど、聞いたことある英雄がなんだか身近に感じられます。

    しかし、理不尽すぎやしませんか、イスラエルの神よ笑
    こんなこと言ったら怒られるのかな。

    シリーズで新約聖書、ギリシャ神話が出てます。次は新約聖書かな。

  • 旧約に比べるとイマイチだった。

  • 「旧約聖書を知っていますか」に続いて読む。信仰でなく、知識として読もうという人にはお勧め。ユーモア交え読みやすい。欧州の歴史をはじめ、芸術に触れるにも根本にキリスト教がある場合も多く、それらに接した時の感じかたも変わってこよう。2014.12.14

  • ご本人はクリスチャンじゃない
    磔刑の後のパウロとペテロの活躍や
    ヨハネの黙示録などにも一章を割いている

    私も無宗教者なんだが、DVDで
    キリスト伝記映画やクオ・ヴァディスを見る予定なので
    復習・予習をかねて

    マタイ読みという言葉があるそうだが
    ※マタイによる福音書だけ読んで、ヨシとする方法
    私も福音書くらいは読まないといけないかな?

    11 登場人物は、旧約のあらすじ代わり
    25 金、乳香、没薬
    26 4福音書、マタイ・ヨハネは弟子と別人、ルカ・マルコはキリスト見ていない、というのが通説

    29 ローマの兵士パンテラが実の父?
    142 心は燃えても肉体は弱い
    167 マリア、磔刑の場にいなかった?

    193 マルコ(60’)マタイ・ルカ(80’)ヨハネ(90’)の順に成立
    194 ルカはパウロに近い立場、医師。完結で筋の通った記述が評価されている

    208 ペテロ、死人を生き返らせる@ヤッファ
    212 映画のクオ・ヴァディス
    230 パウロなくしてキリスト教なし。
       割礼なんかより、信仰・理解が大事

    234 パウロ、律法を守ることと信仰は別
    242 パウロ、未決囚で@ローマ、割と自由だった
    244 論理的な神学に帰納したパウロ

  • 「単独者として神のみ前に立て」はキルケゴルの言葉だったか、いずれにせよ教会が配るパンフレットとは違う種類の信仰告白。ある意味ではこの人、本気でキリスト教を信じていないからこそこういう本をかけるのだけど、逆に本気でキリストを信じるとはどういうことだったか、不意に思う。文章は相変わらず面白い。

  • 解説なのか?エッセイなのか。聖書を読むにはまだ足りないと感じた

  • カソリックの学校に足かけ10年お世話になったが、こういう普通の観点でキリスト教を眺めることはついぞ無かった。
    「信仰を持っていない」という阿刀田さんだが、それ故に「神を求めること」に対する強い気持ちに切り込む真摯な姿勢に胸を打たれた。
    下手な自己啓発セミナーよりこの本読んだ方が信仰について考えられるだろう。

  • 阿刀田氏ご本人が最後に書いているが、知っていますかシリーズの中では珍しく、途中でやめたくなる本。身近に日本人の信者がたくさんいて、引用に十分気をつかわざるを得なかったからだろう。「ギリシャ神話-」みたいに書いてくれればと思うのは読者のわがままか。

  • 新約聖書の解説本。
    相変わらずわかりやすい。
    もっとも、著者の他シリーズに比べるとかなり真面目に書かれており、若干わかりづらい印象もある。
    それでも、古典の勉強おして鉄板でオススメしたいシリーズである。

  • 旧約聖書の方がおもしろかった。
    って、それは阿刀田先生の責任じゃないですね。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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