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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784101255262
みんなの感想まとめ
シェイクスピアの魅力をユーモアを交えて解説する本書は、彼の生涯や代表的な戯曲を通じて、シェイクスピアの作品をより深く理解する手助けをします。著者は、シェイクスピア作品に潜む「楽しめない」ところをしっか...
感想・レビュー・書評
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困ったときには阿刀田高、困る前にシェイクスピア、原著読んだつもりで阿刀田高・笑
全体のこと
●シェイクスピアは故郷の文法学校に通っただけなので、後に書く戯曲から「知識」は感じられるが「学問」は評価されないらしい。なんでもラテン語、ギリシャ語はかなり危ういとか。
●ギリシャ古典劇を「運命の悲劇」、シェイクスピアは「性格の悲劇」と言われるのだそうだ。ギリシャ劇では同仕様もない運命に翻弄される。シェイクスピアでは「この主人公でなければこうならなかったよね」というものだ。
●「この設定必要か?」と感じることがある。おそらくシェイクスピアが元ネタから推敲の途中で、そのまま入れちゃったんじゃないか?
●劇団付きの劇作家は、俳優を思い浮かべて「あの人にも出番を」としているうちに、話の本筋とは関係ないことが増えてゆく。それで話がとっ散らかるんじゃないだろうか。
●トルストイはシェイクスピアを読みまくり、調べまくったうえで全否定くらいの大批判をしている。それは言い分はわかる。しかし作家と、劇作家の書き方・見方は違う。
●シェイクスピアの「歴史劇」は、イギリス国家形成時期の戯曲をさす。そのため「シーザー」など外国物は「歴史劇」には含まれない。シェイクスピア歴史物は、時代はあくまでも背景で、人々が争い、裏切り、殺し合うというドラマにする。
●シェイクスピアといえばグローブ座。これは1599年にテムズ河南岸に建てられたけれど「俳優たちにも株を持たせて利益配分」というシステムだった。シェイクスピアも購入したので、彼としては演劇が当たれば自分への配当も増える!ってわけ。
●外国が舞台の物語も多いが、シェイクスピアはその土地を訪れず、街の雰囲気もこだわっていない。ただマクベスのスコットランドだけは荒野の雰囲気が戯曲に合っている。
『人殺しから五十二年』
シェイクスピアの人生をサラッと解説する。52歳の誕生日に死んだのでこの表題だ。
21歳に妻子を故郷に残して自分はロンドンに出た。歴史的に名前が出るのは28歳のときに「俳優で劇作家」としてだ。とにかく奥さんの存在感がないので夫婦仲は冷えていそう。しかしこの当時の女性は娘や寡婦だと地位が低いが、妻だと夫に代わって金銭の権限を行使することもできた。置き去りの奥さんでも一応の生活は保証されていたらしい。
『暗愁のハムレット』
『ハムレット』の舞台元ネタはデンマークの古い伝説アムレトの物語で、シェイクスピアが舞台にしたのはエルシノア城(今では観光地)。しかしシェイクスピアは訪れたことはない。
私もこれを読んで気がついたのですが、『ハムレット』ではクローディアス王がはっきりと兄殺しを告白していたんですね。やたらに隠喩とか使いまくった長台詞なので、はっきり分かってなかったわ。
もしこの告白がなければ「本当に叔父は仇なのか、ハムレットの妄想なのか」という話になるけれど、シェイクスピアは劇後半くらいではっきりさせます。
阿刀田高はボローニアスを小物というけれど、私は劇団四季で見た時にボローニアス役のベテラン俳優・日下武史がとってもとっても素晴らしかったので「ボローニアスのレアティーズとオフィーリアへの忠告は正しい!」って思いましたよ。
そして阿刀田高は本筋以外にもそんな楽しみが色々あるのが演劇鑑賞だ、としてます。
『恋はロミオとジュリエット』
色々な作品に「パスティーシュ」されるロミジュリの物語。パスティーシュとはフランス語で「芸術作品の模索」、日本語でパロディというとコミカルな雰囲気になってしまってる。
元ネタは、イタリア作家による小説を英語の詩に翻訳したもの。
シェイクスピア戯曲の語呂合わせ・言葉遊びに対する翻訳比べとか、に出てくる人たちの「役割」の説明がされています。
『黒いからオセロー』
オセローの正式な題名は「オセローことベニスにあるムーア人の悲劇」。この時代に白人社会のベニスで生きる黒人の悲劇となっている。そもそも「ムーア人」って漠然とした印象なので、黒人なのかアラビア系なのかもはっきりしてない。
で、オセローは高貴で勇敢で人徳もある。しかしあんな意味のわからん嫉妬に破滅したのは、やっぱりイアーゴーの「ムーア人のくせに」とか、オセローの「自分のようなムーア人が本当に白人淑女に愛されているのか?」という気持ちが根底にあったのだろう。
『まどろむ夏の夜の夢』
解説されてみると結構込み入っているんですね。4つの大枠がある。
・アテネの公爵シーシュース(ギリシャ神話のテセウス)と、アマゾンの女王ヒポリタとの結婚式が行われる。
・この結婚式のために素人劇の準備をする職人たち。
・二人の青年ライサンダーとディミートリアス、二人の娘ヘレナとハーミアの四人の若者の絡み合った恋愛模様。
・郊外の森に住む妖精王オーベロンと女王タイテーニア、妖精たち。
この演劇は「シェイクスピアが、パトロンである大公の依頼で結婚式余興の脚本を書いた」って通説のようです。そのため手向けの言葉なんかもあるし、ワイワイ大騒ぎしてハッピーエンドを迎える。
シェイクスピアのロミジュリ、オセロー、夏の夜で若いカップルの駆け落ち結婚がありますが、この時代「娘は、父の決めた結婚に従わないと閉じ込められる・身一つで追い出される・死刑になる」ので駆け落ちするしかないですね。この『夏の夜』では父親が娘を「法律に従って尼寺行きか死刑にしてほしい」と訴えるので一番厳しい(-_-;)
『ベニスの商人もりだくさん』
シェイクスピアといえばグローブ座。
これは1599年にテムズ河南岸に建てられたけれど「俳優たちにも株を持たせて利益配分」というシステムだった。シェイクスピアも購入したので、彼としては演劇が当たれば自分への配当も増える!ってわけ。
『ジュリアス・シーザーに追悼』
題名はジュリアス・シーザーだが、彼の死後も続くので本当は『マーカス・ブルータス物語』じゃないの?って書いています。
シーザー暗殺の正統性を、シーザーは共和制を保つつもりがあったのか?共和制を排除して王になるつもりだったのか?戯曲ではそのあたりを仄めかしている。
戯曲として見事なのは、シーザー暗殺後のブルータス、アントニアスがローマ市民に呼びかける演説の書き方なんだそうです。
シーザー暗殺後彼らは手を組んだ。ブルータスはシーザーの独裁を止めるためだと理論的に暗殺の正統性を訴えた。市民一旦納得。
その後のアントニアスはシーザーの素晴らしさを悲しそうに語り、遺言があるけど公開できないんだよねと仄めかし、さらに無惨な死体を公開する。感情に訴えたということ。するとローマ市民は愛すべきシーザーを暗殺した者たちを非難するようになった!
原著ではブルータスの演説は散文で、アントニアスの演説は格調高い韻文で書かれているんだそうだ!日本語訳どうやってるんだろう。
『史実の中のヘンリー四世』
シェイクスピアの時代はエリザベス朝で、歴史劇の範囲はそこに至る300年。『ジョン王』『リチャード二世』『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』『ヘンリー六世』『リチャード三世』『ヘンリー八世』
この間のイギリスは、大憲章、イギリス議会成立、十字軍派遣、ウェールズ戦争、百年戦争、黒死病、一揆、宗教問題、薔薇戦争…
盛り沢山だなあ。
しかしシェイクスピアはそのような時代を背景に、人々が争い、裏切り、殺し合うというドラマにする。
阿刀田高は歴史劇は史実が背景にあるので戯曲の不自然さが少ない、歴史物(リア王とか)は史実の歯止めがないから想像力がとっ散らかって矛盾が多いと感じるんだそうだ・笑
ヘンリー四世ってこの章で読むとどうも頼りないですね(-_-;)
戯曲では、ヘンリー四世の跡取り息子のヘンリー(後のヘンリー五世)の、若い頃の放蕩仲間ジョン・フォールスタックのほうが魅力的だ。
このフォールスタック、「シェイクスピア戯曲を越えて生きたのは、『ベニス』のシャイロックと、フォールスタック」といわれるくらいに楽しく無茶苦茶な奴。
騎士なんだが、放蕩家で、酒好き、女好き、おデブで喋りは上手い。しかし詐欺だの盗みだのもやってるので「放蕩」じゃ済まない…(-_-;)
それがヘンリー王子の放蕩の師匠みたいになって演劇を盛り上げる。しかし最後はしっかり罰を受ける。
ここで思い出した!私はオーソン・ウェルズ映画『フォルスタック』を見たことがあるけれど、これって『ヘンリー四世』の中からフォルスタックを中心に創ったものだったのね!
https://eiga.com/movie/42976/
『騎士とウィンザーの陽気な女房たち』
フォルスタックが大人気になり、エリザベス一世からも要望があったのでフォルスタックを主人公としたドタバタ恋愛劇を創った。
大騒ぎ、すれ違い、言葉遊び、性的セリフの飛び交う一作です。
シェイクスピア戯曲の舞台・時代は広範囲だが、シェイクスピア自身はその土地を訪れていない。そのため戯曲からは街の匂いがしない。土地は舞台として人間ドラマを書きたかったんだ。
『悪の楽しみリチャード三世』
リチャード三世は言葉が上手い。相手をたらしこんだり、扇動したり、噂を流したりする。言っている内容は相当無茶苦茶だ。しかし「通常の人間心理を越えたスーパーロジック」を堂々と演説して自分の有利に指せるので「こいつただの悪党じゃない…」という魅力にもなっている。
阿刀田高はリチャード三世による二人の甥殺しは後世のでっち上げを疑い、むしろ「善玉」ヘンリー七世のほうが怪しいよね…つぶやいています。
『花とマクベスの丘』
シェイクスピア戯曲ではいろいろな土地が舞台となるがシェイクスピアはその土地の雰囲気は気にしていない。だがマクベスのスコットランド荒野は雰囲気が現れているそうだ。
阿刀田高もスコットランドの古城の当たりを訪れて、三本の枯れたアザミを見つけた場所を「シェイクスピアだって本場を訪れていないんだ。だから日本人の私がここをマクベスが三人の魔女と出会った場所ときめたっていい!だってぴったりなんだもん!」としたって。
阿刀田高の感性がいいなあ。
『リア王は乱れる』
ヨーロッパではシェイクスピア最高傑作扱いもされるリア王。
リア王と三人の娘と、グロスター伯と二人の息子の、二つの親子の愛憎劇が物語の中心となる。
トルストイはシェイクスピアをケチョンケチョンに批判しているんだそうだ。そのためには何種類もの言語で、あまり有名でない戯曲も読んだうえで、シェイクスピア戯曲とそれを高評価する人たちを貶しまくる。
…言いたいことはわかります。話は矛盾してるし性格は破綻してるし、セリフは全員仰々しいし。
しかし阿刀田高は「作家の書き方と、劇作家の書き方は違うんだよね」ってしています。
なるほどーー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表題に反してこの手の本にありがちな贔屓の引倒しではなく、かなりしつこいほどにちょっと「楽しめない」ところをきちんと指摘して話を進めるところに共感する。最後にはダメ押しとばかりにトルストイによるシェイクスピア批判が紹介され、その論に理があるところも押さえつつ、されど劇と小説の違いにおいて、やはりシェイクスピア劇を劇としてその目で見て感じるべきだと受け取った。
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誕生日と命日は同じ4月23日。
欧米の大衆娯楽演劇の原点、ハリウッドで最も売れている脚本家、世界で一番有名な作家。
その名もシェイクスピアである。
本書では、彼の生涯と30を超える彼の戯曲の中から11を選んで紹介している
名前は聞いたことあるけど読んだことは…。そんな人にも楽しんでもらえるよう、ユーモアを交えつつシェイクスピアの魅力を解説している
阿刀田さんの小説家ならではの着目と批評精神が本書の奥行きと面白さを生み出していて、ああこんなに面白いものなのか!と素直に思わせてくれる
著書を読むのはこれが始めてだけど、すごい人だ…
個人的に印象に残ったのは「オセロー」と「ウィンザーの陽気な女房たち」
「オセロー」は主人公が黒人。
決して差別問題がモチーフではなく
肌の黒さというものが醸し出すどうしようもない心理的葛藤を描いているところに面白さがある、と。
なるほど、これがシェイクスピアの凄さなのか…と腑に落ちた。
「ウィンザーの陽気な女房たち」は唯一オペラの舞台で見たことがあって、
本をちらりと読んでみたけど、むむ、入り込めない、、
やはり戯曲はあくまでテキストに過ぎず、舞台になって初めて生き生きと動き出すのでは…?とも思ってしまう
とはいえ活字の世界に分け入らない理由にはならないので、いつか原作の良さもわかるようになりたい -
シェイクスピアの有名どころの話を簡潔に解説してあり、大まかなストーリをつかむのにいい。
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いや〜阿刀田さんの『〜を楽しむために』と『〜を知っていますか』シリーズはどれもコストパフォーマンス高すぎます。めちゃくちゃおもしろいし、ためになるし、言うこと無し。
このシリーズ読むと、必ずそこで紹介されている話をもっと知りたくなるし、その舞台となっている地に行きたくなるし、ちょっと教養を得た(気に)なるし(笑)
入門書的な趣もあるんだけど、結構深いところまで言及してたり。阿刀田さん自身の解釈や四方山話も楽しいし、何度も読み返したくなりますね。そしてまた、その価値が十二分にあります(*´ー`)
例に漏れず、シェイクスピアが読みたくなりましたし(笑)
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シェイクスピア。あまりに有名な劇作家。だが、その出生からして謎の人物だったとは……。「ベニスの商人」やその他の作品も、実際に作者がその地を訪れた訳ではないらしい。シェイクスピアの作品は戯曲であり、それが舞台で様々な演出で上演されることで生かされるのであり、読書の対象には向かないものというのも目から鱗だった。また、イングランドがフランス王国のノルマンディー公に征服されたことや、にもかかわらず仏語ではなく英語が保存されたことを不思議に思った。まあ、本作とは関係のないことだけど……
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お勉強になりました。
戯曲とは相性が悪く、喰わず嫌いなところがあったが、シェクスピィアの時代を超えた凄さも少し分かったし、人間洞察の深さもわかった。
取り敢えず、文庫で読めるだけ読むかな。訳者を誰にするか悩むところ。 -
シェイクスピア作品は名作揃いでありますが、読むときにはあらかじめある程度の知識が必要です。 そこでおすすめなのが今回紹介する阿刀田高氏の『シェイクスピアを楽しむために』という本です。 この本を読めば早くシェイクスピア作品を読みたくなりうずうずしてきます。それほどシェイクスピアの作品を魅力たっぷりにお話ししてくれます。 私自身もこの本にとても助けられました。 ぜひシェイクスピアを読む前にこの本を読んでみてください。物語の楽しみが何倍にもなること請け合いです。
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手にとった直接的なきっかけは、クリスティの「春にして君を離れ」を読んだからだけど、古くからの積読でした。
わりと最近、「ベストセラーのあらすじなんか読むのは愚の骨頂」的なエッセイを読んだ気がするのですが、(たぶん岡崎武志の「読書の腕前」だと思う)、そんなむつかしく考えなくたっていいんじゃないかなーと思う。
大人になってから何作かシェイクスピアを読んでみた。オセローとかハムレットとか。
あとはガラスの仮面(!?)のお蔭で「夏の夜の夢」も、オケをやっていたので「ロメオとジュリエット」もメインスト―リはかなり正確に頭に入っていると思う。
でも正直上っ面しか分からなかった。
そんな人が再度シェイクスピアにきちんと興味を持つためには、こういう入門書が必要だと思う。
イギリス人の常識である「シェイクスピア」を改めて読んでみようと思った一冊でした。
そして、豊かな知識を持ちながら初心者のところまで降りてきて興味を湧き立たせる阿刀田氏の筆力に脱帽です。(2010.2.5) -
シェイクスピア-1564~1616(ひとごろしイロイロと覚えます。謀略・発狂・嫉妬・情死、作品の登場人物は、考えられる限り様々な理由でこの世を去ります)。誕生日と命日は同じ4月23日。欧米の大衆娯楽演劇の原点、ハリウッドで最も売れている脚本家、世界で一番有名な作家です。名前は知っているけど、作品も大体見当がつくけど…、という方のための“アトーダ式"解説本。
(2000年)
— 目次 —
第1話 人殺しから五十二年
第2話 暗愁のハムレット
第3話 恋はロミオとジュリエット
第4話 黒いからオセロー
第5話 まどろむ夏の夜の夢
第6話 ベニスの商人もりだくさん
第7話 ジュリアス・シーザーに追悼
第8話 史実の中のヘンリー四世
第9話 騎士とウィンザーの陽気な女房たち
第10話 悪の楽しみリチャード三世
第11話 花とマクベスの丘
第12話 リア王は乱れる -
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おおまかなあらすじの理解はできた。
ただ登場人物が交錯してすっと入ってこない部分もあった。 -
オリビア・ハッセー主演『ロミオとジュリエット』を観た勢いで再読す。
ロミオはジュリエットに一目惚れするまで、ロザラインという女性に懸想している。この設定、必要だろうか?
阿刀田高の見解は「消し残しのような気がしてならない。つまり元本にロザラインがいたものだから翻案のとき充分に考慮を払わずに、つい残してしまった」
納得である。
第5話『夏の夜の夢』のダイジェストを読んでいて思う。職人たちによる婚礼の座興は、行き違いによる悲劇で『ロミオ〜』と似ている。いっそ『ロミオ〜』そのままにしてしまう趣向もありではないか。
イギリスはもとより、『ハムレット』の舞台とされるデンマークの古城を訪ねる紀行文も読めて、お得である。
ただ『リチャード三世』など歴史劇のダイジェストは、時代背景と人間関係が錯綜していて難しかった。 -
やはりそうだったか!
「あの」シェークスピアを面白く思えない自分の理解力・感覚に劣等感を抱き続けていた。
シェークスピアは、本で読むのではなくて演劇として観なければ本当の良さが分からないのですね。
トルストイのシェークスピア評は、まさに「よく言ってくれた!」の一言。トルストイだからこそ言える内容だろうが、それを敢えて取り上げた(行き着いた)著者にも感心。
どの作品でも良いので是非ともシェークスピア劇を観に行きたいと思う。
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リア王、なんだかひどい話だなーと思って読んでたらトルストイがボコボコに酷評してたというエピソードが紹介されててニッコリした。
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シェイクスピアの代表的な戯曲11篇を解説した、シェイクスピア入門書。シェイクスピアの頃の時代背景やイングランド、スコットランドの歴史を交えた解説が面白い。
実は、ロミオとジュリエット、ジュリアス・シーザー、リア王の3篇以外、ストーリーを知らなかったので、本書を読んでよかった。
何れも陰謀、暗殺、情事などが入り交じったドロドロとした内容で、その面白さは文章を読んだだけでは分からない。舞台を見ないと感動は得られないんだな、ということがよく分かった。 -
シェイクスピアの入門書であり、内容は11の戯曲の紹介、考察である。
時代背景や戯曲と小説の違い、作品の評価等々、初心者にも理解しやすく内容はとても充実していて、楽しめる。
特に、現代の日本人である我々には理解しがたいシーンや場面展開についての解説、フォローは白眉。
観劇の機会ははなかなかないので、映画化されているものを観ることで、よりシェイクスピアの作品を楽しみたい。 -
このシリーズは相変わらず読み易くてよい。誘われる。
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芝居の筋書きもまとまって読みやすかったが、それ以上に周辺解説が面白かった。フォールスタッフを気に入ったエリザベス女王から、その恋物語を作るよう依頼されたり、トルストイがシェイクスピアを真っ向から否定する大論文を書いていたりなどなど。イギリス史も含めていろいろ勉強になる。紹介されてる中ではウィンザーの陽気な女房たちが好き。まんまとフォールスタッフのキャラにハマったわけだ。
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おさらいになります。
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シェークスピアの本編は読むのはたるいし、あらすじ集も読むのも飽きると思った自分に、作品概要と小話を混ぜて随筆しているこの本は向いていた。読みやすく、文体も心地よく最後まで楽しく読むことができた。
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