闇の黒猫: 北町奉行所朽木組 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101256610

作品紹介・あらすじ

闇の黒猫。水際立った手口で大金を奪い去る盗賊は、いつしかその異名で呼ばれていた――。腕が立ち情にも厚い、定町廻り同心・朽木勘三郎と、彼に心服する岡っ引たちは、商家の盗難騒動、茶問屋跡取り息子失踪事件を鮮やかに解き、いよいよ江戸の闇夜に跋扈する「黒猫」の正体へと迫ってゆく。文芸評論家・縄田一男氏に大器と絶賛された、野口卓、入魂の書き下ろし時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 朽木勘三郎率いる北町奉行所定町廻り同心が事件を解決する物語が3つ.どれも面白かったが、表題作の「闇の黒猫」が秀逸だ.絵師 歌川吉富を仲間に入れて探りを入れるが、留吉という意外な人物を引っ張りこんで、推理を進める手順が素晴らしい.

  • 野口氏、狙いがありそうですが、外しているようです。

  • まさに痛感捕物帳。
    一冊に三部作みたいな形になってるけど、実は続いてるのね。
    という感じでしょうか。
    読んでいくと淡々としていて最初は、おや??と思ってたけど
    急にビックウェーブ来た!
    終わり方が実に綺麗で清々しい気分になれる。
    主人公は北町奉行所の朽木組の面々。
    朽木の旦那=口きかん
    とか、各登場人物が個性的なものはもちろんのこと
    途中でクスッと笑える、まるで落語の世界みたいになるのも不思議。

  • 【本】闇の黒猫 野口卓著 新潮文庫。同著者の”軍鶏侍”に流れる端整さ、情景の美しさから一転、伝法で粋でいなせな江戸っ子を、野口さんが描くと...。やっぱいいなぁ。若者を思いやる中年二人に共感^^。

  • 割と普通

  • 野口卓の立ち位置は少しだけ隆慶一郎に似てると思う、

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著者プロフィール

1944年、徳島市生まれ。さまざまな職業を経験し、ラジオ・ドラマ脚本・戯曲を執筆。1993年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。日本脚本家連盟会員、日本放送作家協会員。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞、同シリーズにより多くの時代小説ファンを獲得。ほかシリーズに「ご隠居さん」「手蹟指南所『薫風堂』」「新・軍鶏侍」「よろず相談屋繁盛記」「めおと相談屋繁盛記」など、単著に『からくり写楽 蔦屋重三郎、最後の賭け』など著書多数。演劇にも造詣が深く、小説、戯曲、芸能、映画、音楽、絵画の多ジャンルでのシェイクスピア派生作品を紹介した著作『シェイクスピアの魔力』がある。

「2022年 『逆転 シェイクスピア四大悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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