- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101256825
作品紹介・あらすじ
人を好きになったら、相手にも同じように想い返してほしい。それって、奇跡を望むことなのかな? 些細なことがきっかけですれ違った夫と妻。母の恋人の存在をうたがう女子高生。思春期の頃にひどく傷つけてしまった女の子の記憶に悩む、余命いくばくもない男。由比ヶ浜、鶴岡八幡宮、江ノ電、逗子マリーナ……潮騒の町を舞台に、離れた心と心が再びつながる瞬間を描く、湘南・六つの物語。
感想・レビュー・書評
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夫であれ妻であれ、母と娘、友人、恋人、幼なじみ...
人と人とのお互いの想いや気持ちというのは
どれだけちゃんと伝わっているのものなのでしょうか....
恋人という間柄ではなくても、人を想う気持ちというのは
恋する片思いと似ている?
....というよりは同じなのかもしれません。
湘南・鎌倉を舞台にしたこちらの六つの人の想いは
ちょっとしたすれ違いで心に雨が降り続いても、後にはすっきり晴れ上がり
気が付けば綺麗な虹が広がっている──
連作しながら人と人とを繋ぎ、心と心を繋ぐお話です。
うっかりすると見逃してしまう(読み逃す)ような小さなところが
後に意外なところに繋がっていたりして。
あの二人が繋がっていたなんてね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鎌倉を舞台に6篇の物語。
ちょっとしたすれ違いや思い込みから距離を置いてしまったり、そのままにならず、あるきっかけで解かれたりして。そんな物語。本のタイトル通りなスッキリな物語。 -
ふとしたきっかけで離れた心がよりを戻すハートフルな短編集。表題作に出てくる人があちらこちらに顔見せする様も面白い。私はこれを読んでいてもたってもいられず鎌倉に行ってきました。
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初読みの作家さん。
表題作以降の流れ、とくにあの花の意味と繋がりがすごく良かった。それまで何となく読み進めてしまったので、前半ちょっと読み直してみようかなと思ってる読了直後。
読みやすくて読後感の良いストーリー。
長打力はないけど出塁率の高い1,2番バッター・・・的なイメージがなぜだかいま浮かんできたところ(笑) -
うーん。何というか、「程よい」感じのおはなし。
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私の中では、逗子・葉山は湘南ではないなあ。
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短編集。吉野万理子お得意の湘南周辺が舞台。どれも読後感良し。表題作の「雨のち晴れ、ところにより虹」が印象的だった。ホスピスで幼少期の悪夢に悩まされる主人公、そのアヤとの再会。必死にダイエットしたアヤすごいな、と思った。私がもし初恋の人に出会ったらどうなるだろう。絶対に気付けない自信あるけど(笑)
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高まる湘南旅行欲
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鎌倉を題材にした短編
いい意味でも悪い意味でも、さらっと読める