タダイマトビラ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101257129

作品紹介・あらすじ

母性に倦んだ母親のもとで育った少女・恵奈は、「カゾクヨナニー」という密やかな行為で、抑えきれない「家族欲」を解消していた。高校に入り、家を逃れて恋人と同棲を始めたが、お互いを家族欲の対象に貶め合う生活は恵奈にはおぞましい。人が帰る所は本当に家族なのだろうか? 「おかえり」の懐かしい声のするドアを求め、人間の想像力の向こう側まで疾走する自分探しの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 母性の欠如した母親のいる家庭。幼児の頃から、家族欲が満たされぬ少女。恋人に、満たされぬ家族欲を求めるが、そこには、家族という形式を模倣するに過ぎない失望をみる。
    ついに、家族欲から、解放された少女は、カゾクというシステム、概念さえ存在しない世界の扉を見いだす。
    その扉の向こうには至福が待つ。家族が待つ家庭というシステム存在前の、最終的な帰着“おかえり”に満ちる。
    突き抜け方に、気合と気概を感じる。

  • ち、ちょ、ちょっと、ま、待って!!!ちょっと、いいから待って!?
    これ、凄いよ!!!!この本!!!なんでこの小説が三島由紀夫賞候補ってだけで受賞逃してるの?その審査員?って・・・みんなバカなの?死ぬの?

    マジでヤバいって、村田沙耶香って天才だと前から分かってたけど、マジで狂ってるって。ホント、天才的に狂ってるって。もう天才だって!!!
    村田沙耶香の芥川賞受賞作『コンビニ人間』だけ読んで
      『「普通」って何だろうなって考えさせられました!面白かったです!』
    とか、普通にコメントしてる場合じゃないんだって!!!!!

    ホントにね、もう、僕の評価ではこの本は☆5とかじゃくてね。違うレベルの評価基準に行っちゃってるのよ。もう。

    この『タダイマトビラ』は村田沙耶香の中長編の第6作目の作品で、僕は『コンビニ人間』『消滅世界』、そして処女作の『授乳』『マウス』『ギンイロノウタ』『星が吸う水』『ハコブネ』と上梓順に読みすすめてきたから、本作は僕にとっては8作目となる村田沙耶香作品なんだけど、僕が受けた衝撃は、今までで間違いなくぶっちぎりで1番だね。

    前作の『ハコブネ』『星が吸う水』が『女性の性(セックス)』にテーマにした作品だったけど、この『タダイマトビラ』は『家族』についてテーマにしているのね。
    もうね『クレイジー沙耶香』が『家族』を描くとこうなってしまうの。
    もう『家族とは何ぞや?』という壮大な人類の歴史の最初まで遡ってしまうような狂気っぷりなのよ。
    例えて言うなら『コンビニ人間』の評価が3狂気(←この『狂気』は僕が使っている、どれだけ小説が『正常に狂っている』かを表す単位ね☆)、セックスが無くなった世界を描いた『消滅世界』が10狂気、思春期の少女の精神世界を描いた『ギンイロノウタ』が15狂気くらいだとしたら、もう、この本書『タダイマトビラ』は2万8000狂気くらいのレベルですよ。
    しかも、最初っからめちゃくちゃ狂ってる訳じゃなくて、いきなり『狂う』の。
    このギャップ感が凄いのよ。

    この小説の主人公は、小学四年生の恵奈。恵奈の父親は家族を放置して、他の女のところへ入り浸り、母親は食事や洗濯などの必要最低限の家事しかしない。弟の啓太はそんな母親を不満に思い、わざと母親にかまってもらおうと引きこもり的な態度をとる。
    両親から正常な愛情を注がれていないと悟った恵奈は、自室の水色のカーテンに『ニナオ』と名前を付け、彼女が「カゾクヨナニー」と呼ぶ『ニナオ』を理想の保護者と見立てて『ニナオ』に抱擁されながら脳内で理想の家族を演じる一人だけの行為にふける。
    恵奈は崩壊したこの家族に早々に見切りをつけ、将来、自分の為だけの『理想の家族』を作るために日々成長していくのだ・・・。

    もう最初の2、3ページを読んだだけで、
      こりゃ・・・、ちょっとヤバいやつだ・・・
    という、そこはかとなく漂う不穏な空気のなか、この小説は始まる。
    最初はスクールカーストに悩む二人の女の子の心の内を描いた『マウス』のような、小学校の女の子同士のたわいのない会話劇が進んでいくんだけど、恵奈が中学生、高校生と成長していくにつれ、彼女の考えが徐々に変わっていく。
    そしてそんな恵奈に大きな影響を与える、一人暮らしをする近所の美しいお姉さんの『渚さん』の生き方もヤバい。
    渚さんは小瓶に入った一匹だけのアリを『アリス』と名付け10年以上飼っている。もちろんアリはそんなに長生きしないので、その一匹が死んだら新しいアリと『取り替え』続けていくのだ。この描写も恐ろしくも美しい。
    恵奈はそんな『アリス』が自分のような気がしてくる。いや、自分だけでなく、人間全体が交換可能な『アリス』なのだと感じていく。

    やがて、恵奈は高校生になり、大学生の彼氏を作って結婚の約束までし、着々と『理想の家族』を作る準備をしていくのだが、ふと、恵奈はこれが正しい『理想の家族』であるのかに疑問をもってしまう。そして恵奈がとった行動は・・・。

    まさに、ここまで突き詰めるとホラーの一歩手前だ。そして否応なく読者は『クレイジー沙耶香』の狂気の渦に取り込まれていく。

    しかし、この小説を理解するにつれ、『狂気』と思われる恵奈の行動が、
      こちらのほうが実は正しいのではないのか
    と感じてしまうところが不思議なのだ。
      母親とは?父親とは?家族とは?結婚とは?生殖とは?子育てとは?
    村田沙耶香はこの作品を通じて、僕たちがごくごく当たり前であると思っていることに対し
      それって、本当に正しいの?
    という素朴すぎる疑問を鋭いナイフの形にして、僕たちの首筋に突きつけてくる。
    そして、村田沙耶香はある一つの『可能性』としての『回答』を僕たちにしっかりと『明示』してくれるのだ。
    ここが村田沙耶香の凄いところなのだ。

    2万8000以上の狂気レベル(※当人比)に曝されると、もはやそれが『狂気』ではなく『正常』なのだとすら感じてしまう。
    まさに村田沙耶香の文章が僕の精神世界の中で『革命』をひき起こすのだ。

    この今歩いている世界がぐるっと180度反転してしまうような。
    黒い物が白く、白い物が一瞬で黒くなってしまったような、まさに、今まで見てきたものが全く異なったものに見えるように感じてしまうこの体験。

    僕は村田沙耶香作品を読む以外においてこんな現象にぶち当たったことは一度も無い。
    しかも、難解で理解しがたいSFチックで奇々怪々な文章が書いてある訳でもなんでもなく『ごく普通の』というと語弊があるが、非常に分かりやすく、理解しやすい村田沙耶香独特の美しい文体でその世界が構築されていくのだ。

    これが、つまり、この読書体験を読者に与えることができるということが、村田沙耶香を『村田沙耶香』という唯一無二の作家であることを自ら証明しているのだ。

    僕が未読の村田沙耶香作品は『しろいろの街の、その骨の体温の』『殺人出産』『地球星人』『生命式』そして最新作の『変半身』の5作品となった。
    つまり、それは僕が愛する村田沙耶香の作品をまだまだ楽しめるということだ。

    次に彼女は僕にどんな世界を見せてくれるのだろうか。
    もう、次の一冊の1ページをめくるのが待ち遠しくてたまらない・・・。

    • 地球っこさん
      kazzu008さん、おはようございます!
      す、すばらしい!
      とても沙耶香愛に溢れたレビューに感動です!楽しく拝読させていただきました。...
      kazzu008さん、おはようございます!
      す、すばらしい!
      とても沙耶香愛に溢れたレビューに感動です!楽しく拝読させていただきました。

      私はブクログをはじめた5年ほど前に単行本で『しろいろの街の、その骨の体温の』と『マウス』を読みました。
      その頃は、読書体験も未熟だし(当然、今もですが)沙耶香作品に免疫がなくて(笑)とてつもなく戸惑った読後感だったと覚えてます。
      村田沙耶香さんのお名前はよく耳にするようになりましたが、それっきりになっていました。
      とはいえ、中毒性はあるようです。
      kazzu008さんのレビューを目にする度に、なんだかモゾモゾソワソワした心持ちになるのですから。
      私も5年を経て、そろそろ免疫力も高まっている頃かもしれません。どんな読後感を味わえるか、また挑戦したいと思います。
      ありがとうございました(*^-^*)
      2019/12/10
    • kazzu008さん
      5552さん。こんにちは!
      こちらこそいつも『いいね!』&コメントありがとうございます!

      そう言えば、コメント欄では「はじめまして」...
      5552さん。こんにちは!
      こちらこそいつも『いいね!』&コメントありがとうございます!

      そう言えば、コメント欄では「はじめまして」なんですね。
      5552さんのレビューをずっと前から楽しみに読んでいたので、全く「はじめまして」という感じはしませんでした(笑)。

      5552さんも沙耶香ワールドに取り込まれてしまった方なのですねw。
      そうなんです、村田沙耶香さんの作品は本当に読み心地が特別で中毒性がありますよね。僕はもうこの感じが大好きなんです(笑)。
      《キモチワルクテキモチイイ沙耶香ワールド》って、ナイスネーミングです!いつか僕も使わせていただきたいと思います(笑)。

      『殺人出産』僕は未読なんですが、この作品もかなり『キレてる』と評判ですよね。順番に読んでいきたいと思います。
      改めてコメントありがとうございました。
      これからもよろしくお願いします!
      2019/12/10
    • kazzu008さん
      地球っこさん。こんにちは!
      お褒めのコメントありがとうございます!

      確かに村田沙耶香さんの作品は突然読むと、「この人、頭おかしい・・...
      地球っこさん。こんにちは!
      お褒めのコメントありがとうございます!

      確かに村田沙耶香さんの作品は突然読むと、「この人、頭おかしい・・・」という印象しか持ちませんよね。僕も最初はあの衝撃にやられました(笑)。

      そう言えば『しろいろの街の、その骨の体温の』も『マウス』も女の子がスクールカーストに悩むお話ですよね。『しろいろ』は未読なのですが・・・。
      確かにこの物語は(少なくとも『マウス』は)自分が子供だった頃のこととか、もし女の子のお子さんをお持ちのご両親であれば、かなり、心を締め付けられるような物語だと思いますので、なんとなく、地球っこさんが戸惑われたというのも想像できます。
      そういった話抜きで、村田沙耶香さんの狂気がよく味わえる(笑)のは『消滅世界』とか芥川賞受賞作の『コンビニ人間』なんでしょうね。

      もし地球っこさんがまた村田沙耶香さんの作品を読む機会があれば、地球っこさんのレビューは心して拝読させていただきます。
      改めて、コメントありがとうございました!
      今後ともよろしくお願いします!
      2019/12/10
  • ワンコインでトベる。タダイマトビラの、村田沙耶香のコスパの良さ‥‥

  • 母親がいやいや子育てしてる家庭の
    女の子が主人公
    カゾクヨナニーとは・・・
    著者の独特な世界を堪能できる作品
    まぁでもこういう著者の作品は好みが
    分かれるだろうなとは思いますが
    著者の世界は好きです

  • 2011年の著書

    村田さんの最近の作品を読んでいたが過去に何を書いていたのか知りたく少し古めのものを手にとってみた。

    ……揺るがない!

    親に愛されない子供の家族欲と世の中の家族観を描いていると思って読みすすめたのだがラストは揺るがない村田ワールド。

    この世界の矛盾から逃げるのには細胞に戻ったり原始にもどったり宇宙人になったりするしかないのか?
    途方もない絶望を想像を絶する表現でみせてくる。ついて行くのが精一杯な村田ワールドだけど他の作品も読みたくなるのは不思議。

  • 才能がありすぎというか、やっぱり村田さんの書くお話は良い意味で本当に怖いよな……ぶっ飛んだ設定でも、自分とは違う価値観でも、描写が落ち着いていてお上手だから「あれ?怖い気がするけど、おかしいのはこれを怖いと思うわたしなのかな?」って思っちゃうんだよな………読んでいて心地良い作品ではないけど、どんどん引き込まれてしまう。解説の文章にあった、「異物」を「異物」のまま受け入れられるだろうか、という表現がとてもしっくりきた。村田さんの本は、甘い砂糖でコーティングなんかせず、ぼやかしたりせず、確かに異物なんだけど、決して違う世界だとは思えないんだよなあ。そこがまた怖い。
    わたしにとっては読みたくなるときと読めないときの差が激しい作家さんです。わたしの脳が異物を求めてるときは読みたくなる。本当に本当にすごい人だと思う。いろんなお話を書いていただきたいです。

  • カゾクヨナニーのワードセンス。
    家族は精神的構築のシステム、というような表現の仕方が、一理あるなと感じた。
    クライマックスは、村田沙耶香作品の中でも、群を抜いて具合が悪くなった。(いい意味で)
    恵奈のワンピースでカゾクヨナニーをする浩平のシーンが秀逸だった。

  • 今作で村田作品を読むのは二作目。初めては『生命式』。そこで村田沙耶香の文才、発想力、生々しいけれど共感でき、かつ純粋さを感じる世界観に圧倒された。そんなときに本屋でふと出会った今作。読んでみた。

    凄い。ひたすらに凄い。今まで私は文章を書くことが好きだった。自分で少し小説を書くことだってあった。しかしこの作品を読むと、彼女の圧倒的文才にひれ伏すこととなる。つまり自らの文章をとても稚拙に感じ、同時に彼女が作品を紡ぎ続けるのであれば私は文章を書くことをやめようかとも思えた。ここまで一つのテーマを深掘りして考えること、そして生々しいことも綺麗に表現できることを可能とする人間はいるのだろうか、いや、いない。

    内容に入っていく。他のレビューに書かれていた「カゾクヨナニー」には驚かなかったしむしろ共感した。私も家族仲がとても悪く、両親はどこか他人行儀だった。どちらかというと今作に出てくる弟のようなタイプだ。しかし恵奈はそうではない。家族欲を満たすオナニーをする。自らでその寂しさを紛らわすのだ。そういう冷静な面を持ちつつ、パスケースに好きな男の子の顔を入れているのはとてもかわいらしいと思えた。途中でパスケースの色が白になるのは伏線なのかなと今気づいた。

    そして時が経ち、浩平のカゾクヨナニーによって目を覚ます。家族のあり方について、原詩古代の世界まで遡り、最初は一つだったと気づく。ずっと現実的な世界を走ってきて、ここでパラレルワールドのような世界に行く。それについていけなくなったが、結局それはエヴァンゲリオンで読んだ「人類補完計画」のように感じた。皆が一つなら傷つくことはないという考え。そうしたら、自分にそれを気づかせてくれた相手、浩平や渚はどうなるのか、などと考えを及ばせるきっかけとなった。

    私は最初、恵奈は瑞希と恋愛関係に及ぶのかなと思った。私が一番気になったのは彼女である。自分に好意を寄せる異性を突っぱね一人でいいと強がりつつ、オープンスペースへ恵奈を誘ったり、渚と恵奈が仲良さそうにしていると嫉妬のような一面を見せる。強がりつつも他者に依存しがちなところに私自身を重ねて読んでいた。終盤恵奈が覚醒してから一気に登場しなくなった。恵奈にとっては不要な人間だったのかもしれない。しかし恵奈に大人な一面を見せ、恵奈に長年寄り添っていたのは紛れもなく瑞希である。疑問だ。

    また、前回読んだ『生命式』でも感じたが、この作者は何でこんなにも性的描写、オナニーなどを、純粋無垢なものだと扱い、表現できるのか。彼女の作品に登場する性的描写は、全くいやらしくないのだ。むしろとても美しく、透き通っている。その書き方が素敵だと、今回も思うことができた。

    村田沙耶香は、天才だ。彼女をこの世に産み落としてくれた親や、彼女を作家にさせた環境、全てに感謝したい。ひたすらに、凄い。

  • 「タダイマトビラ」
    これは難しいことを。


    恵奈の母親は母性に倦んでいた。家のことは作業として淡々とこなすだけ、恵奈と弟の啓太に愛情を注ぐことはない。そんな母親を避けるように父親は意図的に家に居なくなり、啓太は、より母親の愛情を求め、そして、失望していく。そして、恵奈は「カゾクヨナニー」という密やかな行為で、抑えきれない「家族欲」を解消する。


    恵奈は、高校に入り、家を逃れて恋人と同棲を始めたが、お互いを家族欲の対象に貶め合う生活に恵奈は気づいてしまう。この時の恵奈が受けた衝撃はとんでもないものだっただろう。恋人が恵奈に求めていたものは啓太が母に求めていたそれであり、そんな啓太を恵奈は鬱陶しがっていたわけだから。恋人との関係は啓太との関係よりある種濃いのだから、受けたインパクトはとてつもない。


    テーマは家族。人が帰る所は本当に家族であるのかを現実的に幻想的に、そしてホラーチックに書き上げているのは、流石と感じる。ただ単に現実的に書くだけでなく、現実的だからこその怖さがあったり、理想的な家族との乖離を幻想的な手段で終結させたり、一般的な家族がテーマの小説とは違う。蟻を潰す辺りはホラーなんだけど、結局この行為が、家族とは何かに対しての解になっていて、扉に続いていく。ここのくだりは印象的。


    また、個人的には表現の仕方が凄いなと。ニナオとのカゾクヨナニーという表現によって、一気に「ああ、これは普通の家族ものじゃないな」と。オナニーという性欲解消を家族に対する欲の解消という観点で表現し直すのは凄い。


    村田沙耶香とは、王道になりがちなテーマを変わり種にしちゃうな、と改めて感じた一冊。

  • 家族に満たされない恵奈は、自分の脳を騙すことで家族から愛情を受けていると自分に言い聞かせる。その行為がカゾクヨナニー。とびらの向こうはこれだったのか。
    義務でこなしてきた母親は、なぜ子供を愛しているフリだけでもしなかったのか。たとえ嘘はつきたくないとしても。親子だから嘘はつけなかったということか。
    子供を愛したかった親と、
    愛されたかった子、
    親子関係のやりかたがわからない親子、きっとどこにでもいると思う。

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著者プロフィール

村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生れ。玉川大学文学部卒業。2003年『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。その他の作品に『殺人出産』、『消滅世界』、『地球星人』、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。

「2021年 『変半身(かわりみ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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