楽園のカンヴァス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101259611

感想・レビュー・書評

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  • 2020/07/02読了
    #このミス作品31冊目

    作中登場する絵画を調べながら読んだ。
    美術に疎い私が読んでも楽しめた。
    ストーリーも最高に感動的。
    ルソー展示のある隣県の大原美術館に
    行ってこの目で見てみたいと思った。

  • 織絵とティムの17年越しの再会場面はじんわり、クゥー泣ける。夢の7日間があればこそ こんなにも受け入れています。ルソーが2人を出合わせたのね、審判の日の真作ですと最高ですと説明の要らない2人、1番驚いたのがジョゼフ、ヤドヴィガ バイヤーだよ。知識って凄い 歴史上不明な事もこんな風に繋ぎ合わせて小説になるって事。ジュリエットを見てティムがどこかで会ったというのも面白いですね、色々言いたいことあるけど原田マハは凄いって事、絵の素晴らしさを小説で伝えている

  • 久しぶりに最高級に感動。アンリ・ルソーの絵画の真相を2人のルソー研究者(ティム、織絵)が解明する。また、2人に真相を解明を依頼したのが絵画コレクターのバイラー。ルソーの人生の集大成の絵画は悲壮感漂い、ヤドヴィガを「これでもか」という程に美しく描写する。さらに、ルソーの集大成の絵はピカソの青の母子像の絵の上に描いたのか否か未決着だが絵画ロマンを抱く。バイラ―自身もルソーと密接に関係するがバイラーのルソー愛も彼の人生である。ルソーの絵画にまつわる全てが熱く情熱を感じる。今でもその余韻に浸っている。

  • ハラハラドキドキ読み進められた。
    知らない世界を知ったような新鮮な気持ちに。
    ただ最後の方は個人的には微妙。

  • すばらしいアートミステリー。 ネットで絵を調べながら読んだ。絵に対する描写がすばらしく、さらに楽しめた。絵にも小説にも魅入ってしまった。とにかくすばらしかった。

  • 美術の評価はたいてい2だった私でも一気読みしてしまうほどに面白かった。原田マハさんの美術を題材にした作品は初めて読んだが、なるほどこれがマハさんの本業かと納得。決して美術の素人も置き去りにしない話の展開に引き込まれてしまった。

    本作に出てくるルソーやピカソの作品をGoogle検索しながら読み進めて行くと、自分も楽園ワールドに入り込めて面白い。そして読了後の余韻が本当に素晴らしく、幸せ。完全に明らかにならなかった謎もいくつかあるけど、自分の期待を込めてその結論を想像してみる。ティム、オリエ、ジェニファー、みんなが幸せになれますように。

    • ハマーンさん
      こんにちはいいねありがとうございます。
      楽園のカンヴァスおもしろかったですね!
      同じようにスマホで絵画を検索しながら楽しみました。
      山...
      こんにちはいいねありがとうございます。
      楽園のカンヴァスおもしろかったですね!
      同じようにスマホで絵画を検索しながら楽しみました。
      山田五郎さんのユーチューブでもアンリルソーが取り上げれられていて面白かったです。
      2021/07/17
    • クミさん
      ハマーンさん、コメントありがとうございます。美術オンチな私もすっかりマハさんワールドに引き込まれました!山田五郎さんのYoutubeも見てみ...
      ハマーンさん、コメントありがとうございます。美術オンチな私もすっかりマハさんワールドに引き込まれました!山田五郎さんのYoutubeも見てみます。
      2021/07/19
  • 後半止まらなくなって一気に読了! 面白かった。
    名前違いでこんなことまでしちゃう?って、ちょっと外国エンタメ系のノリだなと進めましたが、そこもちゃんとスカッとさせる要素になっていて、よくできているっーと唸りました。
    ゲルニカで湧いた絵画への興味をまた少しアップしてもらいました。この目で確かめたいな。『夢』。『夢をみた』?

  • 原田マハさんの作品の中で1番好きな物語です!何度も読んでしまいます。。
    一つの絵画の中に秘められた物語。。その物語を探し求めてしまうから原田マハさんの作品は読みたくなる。
    読む前と後では、表紙の絵画の見え方が全然違います!絵画にあまり興味がないかも、、という方にもオススメしたい作品です。

  • 第25回山本 周五郎賞受賞作品。美術に造形が深い訳ではないので、読んで面白いかどうか少し不安でしたが、そんなことは杞憂に終わる、今年読んだ中でも上位に入る素敵な作品でした❗

    本書は美術ミステリーであり、歴史小説であり、また時代を超えたラブストーリーでありと、読むと自分もピカソやルソーが生きていた時代に一緒に生きているような感覚にさせてくれる、一冊で何度も楽しめる不思議な作品となっています♫

    本を読むという、至福の時を過ごすことが出来て作者の原田マハさんに感謝です❗この作品を知って、絵画に興味を持った、オススメの作品です♫

  • アンリ・ルソーについて書かれた物語ではあるが、展開の仕方が非常に面白い。原田マハさんの作品は相変わらず「こうだったら面白い」と思わせてくれるストーリー展開。回想シーンや物語の時系列が変わる瞬間が良いタイミングで、サクサクと読み進めれてしまう。アンリ・ルソーや、パブロ・ピカソが描いた作品ももっと見てみたいと思えた作品だった。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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