人生について (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 19
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101261522

作品紹介・あらすじ

生きる苦しみと理不尽、そして死の恐怖……人生には解決のつかない難問が横たわっている。稀代のモラリストが怒り・虚栄・孤独・退屈・羞恥・嘘・宿命・教養・苦悩・権力欲といった現代人の問題について冷静な人間観察と鋭い心理洞察に基づいた思索を重ね、自身の体験を交えつつ平易な文章で語る。著者が「最高の作品」と自任する本格的エッセイ集。『人生の深淵について』改題。

感想・レビュー・書評

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  • 人生と密接に結び付く感情や概念を、ドイツ哲学や著者の経験と関連付けて章立てられた一冊。
    中でも「退屈について」は印象的であった。
    カントによれば、時間の長さはいくらでも自分自身によって変えることができ、充実した人生を送ればそれは長く感じ、怠惰に無目的に過ごせばそれは短く感じ、晩年に人生の長さを嘆くという。
    その一方で、退屈を低く評価することなく人生にとって必要な時間だと述べ、むしろ「自ら退屈しない人間は他人を退屈させる(116P)」とキルケゴールから引用している。
    表現が断定的である点、自己責任論的な価値観を有している点に留意して読む必要がある。

  • 4〜5

  • まだ途中だがかなり面白い。
    自分が考えても解らなかった問題のヒントが書かれていて、何かを掴めそうな掴めなさそうな(笑)
    もう少し丹念に読んで考えてみたい。

    追記
    読了。
    結構ガツンと来た一冊だった。
    孤独、退屈、宿命、苦悩の章が特に。
    宿命の章での"自由”の意味を履き違えた人間がいかに残酷で傲慢であるか。
    自分もまたその人間であることへの嫌悪と失望、後悔、反省など色んな感情が行き交った。

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