ロックンロールミシン (新潮文庫 す 18-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101264318

感想・レビュー・書評

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  • 人は枠に括りたがる。アイツはオレと同じ。アイツはオレと違う。僕と君では世界が違う。私とあなたは同じ匂いがする。

  • 何気ない日常。流される日常。それでいいのか?自分に問われた気がしました。

  • 自分が当初想いを固めていたものが、自分以外の他人と関わると、それを守ることに変わっていく。
    ある意味人間的であり、それは個人的に否定的だ。
    やりたい事があるなら、やりたいようにやればいいんだ。
    どうなろうが、下ったとこにも道はあるんだから。
    やった後に、あの道がよかったと思うなら、戻ればいいんだ。
    でも、あの時、進んでいなければ、戻る道も出来ていないんだ。

  • 20年ほど前に刊行されたことを考えると、作中の僚一の存在は、現在と比べて多少の違いがあるように感じます。

    当時は、半端者でありながら多少の憧れを持たれつつパンクな存在としてまた、エキセントリックな存在として受け入れていられたと思いますが、
    いまの時代は、半端者としてなんの価値も産み出すことのできず、自己嫌悪も自己責任も追わない時代の放浪者みたいな存在になってしまうのではないでしょうか?

    刹那的な青春の断片、とあとがきでありましたがいい意味でも悪い意味でも、それ以上でもそれ以下でもない小説だと思いました。

    タイトルは秀逸です。

  • 私はこういう大人と子どもの狭間で自分の力量もわからず仲間と青春したとかって期間がないからかあまり響かなかった。

  • 図書館で。
    後書きを読んでこれも映画化されたのか、と知りました。漫画や小説が原作の映画って多いんだなぁ…。

    人はそれぞれ違うんだから価値観や考え方は違って当たり前なのに、なんとなく人と比較して自分はこちらよりも優れているとかあそこよりはマシとか考えてしまうのはどうなんだろうと思うけどしちゃうよね、というような感想です。隣の芝生は青く見えるんだろうなぁ。とは言えケンジ君だかケンゴ君はボタンは付けられませんでしたがPCプログラミングは出来るんだしどちらがどう劣っているとか優れているって話でもないと思うのであの面子はどっこいどっこいかな、と。
    仕事終わって朝までクラブで飲んでるとか若いなぁとは思いました。そう言う人生を羨ましいとは思わないけれどもそう言う人生を送る人がいても不思議じゃないな、とは思う。

    そして悪いけれどもリョウイチ君の出展は今後も無理そう。創作活動だって完成のためには妥協とか必要だと思うし。完全に完璧な物なんて作れるわけがないから理想を求める姿はそれなりにひたむきに見えるけれどもなんか子供っぽく見えなくもない。そこが良いとか言ってられるのは若いうちだけだろうな。まあただ好きな物だけを作って食っていければそれはそれに越したこともないんでしょう、彼的には。頑張れ。

    このお話で一番進化したというか現状から一歩踏み出したのはケンゴ君だかの元カノではないかと。影響受けてきちんと地に足を付けた形で踏み出すんだろうなぁ。彼女が一番カッコイイナ、と思いました。

  • 国語力を上げるには本を読むのが一番だと、教師に勧められ読んだ作品。
    明日着ていく服を悩むオシャレさんとネクタイの隠喩と屋上のフリスビーが危ないなあ、という感想くらいしか覚えていない……。

  • 高校の図書室で発見
    タイトルもジャケットもかっこいーと思って読んだ。
    ロックミシンは8ビートきざむような音がするからロックミシンっていうんだよというでたらめ言ってたけど、そこからタイトルのロックンロールミシンがきてると思ったらやっぱかっこいーって思ったw
    かなり薄い本だった記憶が。
    見てないけど映画にもなってたみたいね!

  • タイトルに惹かれて読んだが予想以上に良かった。
    それは服飾に関わってきた人なら誰もが思ったと思う

  • 鈴木清剛さんの書く小説は好きなのです。

    たとえ文章のリズムが肌にあわなくても、人称による視点にブレがあっても、好きなのです。

    表現される以前にあるもの。完成された作品ではなくて、作者の目に映る世界の景色といったものが、(きっと錯覚も多いのだけど)ぼんやりと見えてくることがあって、同世代によるものなのか知らないのですが、とても共感できるのです。

    文章を褒めなかったのは、私のわずかばかりの誠実さのためです。もちろん、個人による感想としてですが、うそはつきたくはなかったのです。

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