撓田村事件: iの遠近法的倒錯 (新潮文庫 お 66-1)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (729ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101264516

感想・レビュー・書評

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  • 故郷のあたりが舞台である一点で手に取った。作者は聞いたこともない名前。方言が何となく関西弁によりすぎな気もするが、大体は合格。解説にあるような「童貞小説」であるとか横溝正史へのオマージュであるなどは読んでいてまったくわからなかった。しかし、ハラハラと一気に読める。怖さよりも謎が先に立つ。始めと終わりはいい感じに循環していると思う。

    > 岡山県の山間の集落・撓田。東京から転
    > 校してきた中学生が惨殺され、連続猟奇
    > 殺人事件の幕が上がる。犠牲者は皆、土
    > 地の権力者・朝霧家の関係者。遺体の下
    > 半身は、噛み千切られたような傷を残し
    > て失われていた。惨劇は、三十年前に撓
    > 田を震撼させた忌まわしい出来事の再来
    > か、あるいは朝霧家への復讐なのか?。
    > 鬼才・小川勝己が横溝正史へのオマージ
    > ュをこめて放つミステリの雄編。

  • 2008/09/01読了
    青春+ミステリー?なんかどっちも半端だったような気がしなくもない。

  • 閉ざされた村で次々と起こる猟奇殺人…!
    という題材が好きなので楽しんで読めました。前半は。

    後半のお家騒動は人間関係がもつれすぎ。
    誰が何だかわからないまま終わってしまいました。
    前半と後半、別の話にすれば良かったのに。

  • 5月27日読了。山間の集落で転校まもない中学生が惨殺される…。

  • いつになったら本題に入るんだー?と思いつつも、冒頭の主人公の“中坊ライフ”は案外読まされてしまった。男性読者の方がより身にしみたりすんのかな?解説の「童貞小説」というキャッチフレーズには、なるほどと思ったです。この位の年齢の子って、ここまで色々妄想してるもんなのかな。<br>横溝正史は、私かなり好きなので色々ニヤニヤしながら読みました。ここはあの作品だなあ、とか思いながら読むのは結構楽しかったです。読んでる間はかなり物語の世界にのめり込んでましたが、読後感が少々薄味な感じも…。<br>●ここからネタバレ●ややこしい親子関係とか引っ張り出してきてるけれど、ここまでゴチャゴチャしてなくてもいいんじゃないかと思ったり、思わなかったり。それに意味はあるんだけど、どうも説得力がイマイチというか。種明かしされても「ふぅ〜ん」で終わってしまう。あと結構気になるネタが放置されてるのもちょっとなあ。まあ想像はできるけれど。将晴が佳史を嫌っていた理由とか、智明の祖父が寺沢に調査を依頼するに至った理由とか。ちゃんと登場人物たちにしゃべらせて欲しかったです。全体を通して物凄く細かい描写がされてる作品だから余計に気になってしまいました。

  • 中学生の一人称文体に乗れないし、事件もなかなか始まらないし…で怠い。猟奇ミステリー風だけど、期待に反して、あっさり、さらりとした印象。

  • 重い...なかなか先に進まない 楽しくない 結構沈む 気分が落ちている時には読まない方がいい

  • 2月10日購入。16日読了。面白かったです。最後に次々と謎のピースが埋まっていく推理小説を久しぶりに読みました。

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