夜のミッキー・マウス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101266220

感想・レビュー・書評

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  • 光は
    私の視野を明るく開いてはくれるが、
    それは
    自分だけの為に、ではない。

    すべての生き物の為に。
    世界は発色し、眩しく輝く。

    だから、
    ミッキーマウスは微笑んでいるのか。
    みんなが見ているから。
    楽しく踊らなくちゃ。
    可笑しそうに笑わなくちゃ。

    花や音楽は、そんな生き物がきっと好きだ。

    だから、
    光無き所での、ミッキーの姿など想像も出来なかった。
    誰も見ていない、
    暗き場所で眠るミッキー。

    笑わなくていい真実のネズミ。

    谷川さんが描く永遠のミッキーの姿につい、
    本心なんかを重ね合わせてみたりする。

    • 円軌道の外さん

      いつもたくさんのお気に入りポチとコメント
      ありがとうございます!


      光あるところに生きているものたちの
      決して知られてはいけ...

      いつもたくさんのお気に入りポチとコメント
      ありがとうございます!


      光あるところに生きているものたちの
      決して知られてはいけない真実や、

      虚像を演じぬくための苦悩など
      人間の影や負の部分に
      自分はなぜか惹かれる性質なので(笑)、
      この詩集
      是非とも読んでみたいって思いました(^O^)


      悪をなぎ倒す特撮ヒーローにも、
      クラスでどんなに明るく振る舞っている優等生にも、
      オフィスでいつも
      凛と構えた頼りがいのある上司にだって、
      本当は誰にも言えない痛みや苦悩があるわけで、

      そこに気づく感性って
      持っていたいなぁ〜って思うんですよね。

      そういう痛みを感じとれる(汲み取れる)
      MOTOさんの文章には
      本当に惹かれたし、
      すごく共感したレビューでした(>_<)


      2013/08/22
    • MOTOさん
      円軌道の外さんへ

      こちらこそ、たくさんのはなまるとコメントをありがとうございます♪
      円軌道の外さんのレビューも
      つい、
      (ふむふむ~)と、...
      円軌道の外さんへ

      こちらこそ、たくさんのはなまるとコメントをありがとうございます♪
      円軌道の外さんのレビューも
      つい、
      (ふむふむ~)と、返したくなる言葉を連ねておられるので、
      どれもこれもにコメント書き込みたくなってしまう、この手を制御するのが大変です。(^^;

      暗いトコ、誰だってやですよね。
      虫だって、たとえ、そこに死が待っていようとも、
      光の中へと突進していくくらいですから。

      でも、明るさのなかでの不自然さに時々疲れた時は、
      本来の姿に戻っていい「闇」を思います。
      谷川さんは
      言葉を選ばないとこがスゴイです。
      あれは、沸いてくる最初の思いを掬っている、としか思えない「とりたて」を是非、新鮮なうちに♪
      2013/08/23
  • この詩集は、完全に大人向けのものですね。
    子供向けの詩はありません。

    「あのひとが来て」
    という詩が一番好きでした。
    そう思って読んでいたら、谷川さんの文庫版のあとがきによると、「あのひとが来て」は一篇の詩の題名から出世して、立派な詩画集の題名になり、CDもついているそうです。

    漫画家のしりあがり寿さんが解説で、「詩はそれを読んだ人をほんの少しかもしれないが確実に変える。人生をまるごと変えるようなスゴイ詩もあるかもしれないけど、そうでなくても、ちょっとだけ変える。」
    とおっしゃっているのが、よくわかりました。

  • 本当に良い詩ばかりだがすこし人生の悲観、暗さが目立つの詩が多めなのが否めない。個人的には明るい詩が多い詩集の方が好き。

  • 正直、詩について詳しくないしよく分からない。だがなんか良いのは分かる。

  • 結構暗めな詩も書くんだなあという印象。『夜のミッキー・マウス』『無口』『有機物としてのフェミニスト』好き。

  • 詩は昔から苦手だ。だから読書の幅を広げるために読んでみた。ミッキーマウスと書いてあるし、少しは親しみやすいかと。結果、よく分からない。理解できなかった。エロチックな単語とかが出てきたのは分かったが…。市の楽しみ方って何だろう。どうやって楽しめばいいのだろう。

  • ディズニーキャラクターがタイトルにあるからわくわくするような詩集かと思えば、夜のイメージがすごく陰鬱でした。五行のラストの詩が響いたなー。何度も読み返しました。

  • 何気なく目に映りゆく存在でも、この詩人というものによって、生まれ変わるような気がする。
    書きたくて書いたり、何かが伝えたくて書くのではなく、そんな風にみえてしまったから、書かずにはいられない、彼の生み出す詩はそういうものだ。ことば以前の世界へ、ことばで挑む。哲学者なら戻って来れなくなってしまうような、そんな場所。
    リルケはそんな場所から胸をうって叫ぶ。中原中也はただ泣いた。ランボーは飛び込んでいったきり戻ってこない。ボードレールはおぞましい淫靡なその世界へ唾を吐きかけた。宮沢賢治はその世界の明滅に身体を投げ出しひれ伏した。
    では、この谷川俊太郎は?自身は一輪の野花だと言っている。咲く場所を問わずに咲き、ただその命を散らす。一輪の野花にも宇宙が宿っている。
    まるで風のようだと感じた。風が吹き続けることはない。風は生まれどこかへ消えていく。同じ風は決してなく、でも世界の至る所でそれは吹いている。その風の中には無限の交響楽がある。
    そんな世界に浸るとき、まるで死を望んでいるような虚無がぽっかりと空いているがように思えるが、そんな投げやりなものでは決してない。彼の詩が挑んでいるのは、そんな死の虚無を虚無たらしめているそういう深い深い闇だから。そんなところへ辿りついてしまうと、もう力なく笑っているよりほかないのかもしれない。
    しりあがり寿さんのイラストの彼からは、そんな彼の姿が浮かんでくる。

  • TDLに行って、パレードにきゃー!ってなってる瞬間に、ふと我に返ってしまったときの所在無さ。それに通じるものを表題作に感じました。
    アトムの詩は、浦沢直樹のアトム漫画を思い出させる。

  • 「百三歳になったアトム」が一番心にのこりました。
    そのとき、そのときで「いいな」と思う詩が変わったりもするやろうけど
    アトムのはきっとずっと、じーんとして、少し切なくなると 思う。

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著者プロフィール

谷川俊太郎(たにがわ しゅんたろう)
1931年、東京生まれ。父に、哲学者・谷川徹三。現在の東京都立豊多摩高等学校を卒業し、1948年頃から詩作の活動を開始。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で多岐に渡る活躍を続けている。
翻訳については、ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』や『スイミー』、ゴフスタインの絵本の数多くを手がける。詩集に『ことばあそびうた』、『みみをすます』、『日々の地図』、『はだか』、 『世間知ラズ』など、エッセー集に『散文』、『ひとり暮らし』、絵本に『わたし』『ともだち』『もこ もこもこ』、詩集に『シャガールと木の葉』、『すき』、『詩の本』、『トロムソコラージュ』など。
萩原朔太郎賞、鮎川信夫賞、三好達治賞、朝日賞など多くの受賞歴がある。

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