ひとり暮らし (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1357
レビュー : 129
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101266237

作品紹介・あらすじ

結婚式より葬式が好きだ。葬式には未来なくて過去しかないから気楽である-。毎日の生活のなかで、ふと思いを馳せる父と母、恋の味わい、詩と作者の関係、そして老いの面白味。悲しみも苦しみもあっていいから、歓びを失わずに死ぬまで生きたい。日常に湧きいづる歓びを愛でながら、絶えず人間という矛盾に満ちた存在に目をこらす、詩人の暮らし方、ユーモラスな名エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • なぜかとても心が安らいだ。
    一語一語が私に寄り添ってくれているかのような、とても心地よい時間。

    特に「自分と出会う」が好きだ。
    「自分のこころはもしかすると他人のこころよりも分かりにくい。」
    という言葉を読んで、そうなのかと驚いた。
    というより、私は自分のこころも、他人のこころもよく分からない。
    でも少しずつ自分のことが見えてきたかなとも思っていたのだけど、この先にはさらなる混沌があるのだろうか。
    「ほんとは誰でも自分とつきあうのは大変なんじゃないか。」
    という言葉には、嬉しくなった。
    私だけじゃないんだ、という情けない喜び。

    私にとって身近でないテーマも、すんなり受け止められたように思う(錯覚かもしれないけれど)。
    それはきっと、的確なのにやわらかい言葉で綴られているからじゃないだろうか。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私だけじゃないんだ、という情けない喜び」
      詩人谷川俊太郎だから、判らない自分を、判らないなりに大事にしよう・・・と言って呉れてるのでしょう...
      「私だけじゃないんだ、という情けない喜び」
      詩人谷川俊太郎だから、判らない自分を、判らないなりに大事にしよう・・・と言って呉れてるのでしょうね(未読なのに断定しちゃった)。
      2012/07/18
    • takanatsuさん
      「判らない自分を、判らないなりに大事にしよう・・・」
      自分のこころが分からないのに生きていることについて、「大胆だ」と書かれていました。
      確...
      「判らない自分を、判らないなりに大事にしよう・・・」
      自分のこころが分からないのに生きていることについて、「大胆だ」と書かれていました。
      確かにえらく綱渡りな状況だと思った次第です。
      2012/07/19
  • 谷川俊太郎…敬称をつけるべきでしょうか…小学生の教科書に載っていたぐらいだから、とっくにいなくなっていたかと思いきや、まだ生きてるんですよね?ここ数年で検索したら、結婚、離婚を繰り返し、随分好き勝手やってる、飄々としたオトコなんだな…と。

    で、この人のエッセイは初めて。初めてこの人の思ってることに触れられました。文を読んでも、やはり好き勝手やってる…という印象ですが。でも爺さんだから時代が違うから、エッセイなのにスルスル読めるようで、どこかスムーズにいかない。そこが谷川俊太郎を舐めてかかってはいかんぜよ…てことかもしれない。ゆっくりじっくり爺さんを味わいます。

  • 谷川さんの頭の中を覗いて見る。
    へぇ、こんなこと考えてるのかぁ。なるほどと思うこと、そうだよな〜と思うこと、ちょっと笑っちゃうようなこと、ますます世界がおもしろいです。線でも引いて覚えておきたいような言葉がたくさん。たくさんあって覚え切れないしここにはうまく書けないので、また読むと思います。なんか、不安になったときとか、怖くなったときとかに。大切な本が増えました。

  • よかった。装丁のペンギンの位置がよい。

  • また一冊手放せない本が増えた。読みながら、自分のこと、神様に見える人のこと、他の大事な人のこと、大事にしてるペットのことを思った。
    日常の些細な喜びも大事にしようって話に賛成。昔の人が言ってた、毎日使ってるスプーンが急にすごくかっこよく思えてすごく好きになったって話とか、そういうのが好きすぎて、そんな話ばっかりで100時間くらいおしゃべりできそう。

  • ジャガイモを見る目で 自分を見る…
    ふかいなぁ

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ジャガイモを見る目で」
      詩人の目って、真っ直ぐ光が入ってこないんでしょうね。それでいて弱い光でも細部までシッカリ見るコトの出来る目なんだ...
      「ジャガイモを見る目で」
      詩人の目って、真っ直ぐ光が入ってこないんでしょうね。それでいて弱い光でも細部までシッカリ見るコトの出来る目なんだ。
      、、、文庫のようだから、行き帰りに読もうかな。。。
      2014/05/08
  • 谷川俊太郎1931年生まれの詩人。「空はいつも美しい。でもいつももどかしく、どこか苛立たしい。空と一体になりたいと思いながら、それは決してかなえられない夢だと分かっているから。」

  • 初めて谷川さんの本を読んだ。
    予想していたよりも読みやすく、笑える箇所がいくつもあるのが驚きだった。それも噴き出してしまうくらい笑った。
    文章自体がリラックスしてる感じがして、癒しのある本。
    飄々とした方何だろうなー、谷川さん。

  • もうすこしわたしが年取ったら
    またゆっくり読もう

  • 谷川俊太郎さんのエッセイには、驚くくらい共感するところが、たくさんある。こんな風に生きていければ素敵なんだけれど。

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著者プロフィール

谷川俊太郎(たにがわ しゅんたろう)
1931年、東京生まれ。父に、哲学者・谷川徹三。現在の東京都立豊多摩高等学校を卒業し、1948年頃から詩作の活動を開始。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で多岐に渡る活躍を続けている。
翻訳については、ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』や『スイミー』、ゴフスタインの絵本の数多くを手がける。詩集に『ことばあそびうた』、『みみをすます』、『日々の地図』、『はだか』、 『世間知ラズ』など、エッセー集に『散文』、『ひとり暮らし』、絵本に『わたし』『ともだち』『もこ もこもこ』、詩集に『シャガールと木の葉』、『すき』、『詩の本』、『トロムソコラージュ』など。
萩原朔太郎賞、鮎川信夫賞、三好達治賞、朝日賞など多くの受賞歴がある。

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