豆の上で眠る (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4054
レビュー : 384
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101267722

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹きつけられて一気読み。

    とてもわかりやすいテーマを最初に提示され、そのテーブルの上で転がされてる感じ。テーブルの大きさが分かってしまっている分、それ以上でも以下でもないと分かっていながらも『もしかするとこれは大どんでん返しの予感...』を期待し最後までズルズルと引きずられてしまった。

    この人はジメジメした空間を作るのが得意なんだな...みんなからどう思われているのか?という日本人独特の気にし過ぎなシチュエーションがストレスだと分かっていてても読んでいると心地良い。後味が嫌だと分かっていても、本を手に取った時点でこの人の術中にハマっているんですね。

    きっと次の本も、そして次の本も手に取ってしまうだろう...。この人が 年がら年中 梅雨の様なストーリーを紡ぐ限り。

  • ※文庫化される前に単行本で読んだときのレビューです。ご了承下さい。<(_ _)>

    ------冒頭
    大学生になって二度目の夏------。
    新神戸駅から新幹線こだまに乗って三豊駅まで向かう約二時間、いつも思い出す童話がある。
    ──────

    神社で、神隠しにあったかのように失踪した小学生の姉、万佑子。
    妹結衣子の回想で綴られるこの物語。
    二年後に突然見つかった万佑子だが、その姿はあまりにも以前とかけ離れていた。
    万佑子が戻って来たのに、父母の喜びは何故か中途半端で、腫れ物に触るような扱い方だ。
    何故? 結衣子は違和感を持つ。
    この万佑子は本当に失踪した姉なのか?

    読み進めていくうちに、首筋をねっとりとした脂汗が流れ落ちてゆくような、このぞわぞわとした感じ。
    湊かなえの作品を読むときのおなじみの感触だ。
    一人称独白形式で語られる結衣子の言葉には、常にその裏に何かが隠されているようなイヤミス感が漂う。

    そして終盤になって明らかにされる驚きの真実。
    実にうまい構成だ。
    「本物のお姫様」とはいったい誰のことを意味するのか。そのお姫様は、何枚も重ねた布団なのにどうして豆の存在を感じることができるのか。

    童話をモチーフにしたこのサスペンスミステリー。
    この小説世界は湊かなえの独壇場だ。
    彼女独特のぞわぞわ感を堪能したい方は是非読んでみるべし。
    お薦めです。

  • 発売当時に単行本で読みましたが、今回再読。不穏な空気に包まれて読了。湊さんさすがです。血の繋がりだけが家族では無いし、血が繋がっているからと言って無条件で家族になれるわけでもない。人間って不思議。謎解きまでのラストのぞくぞく感。読み終えても、尚。まだ残ってます。

    • takataka1972abさん
      イイネありがとうございます!湊かなえお好きなんですね(^^) この作品私まだ読んだことが無いのですが、娘が文庫本持っていたので読んでみようと...
      イイネありがとうございます!湊かなえお好きなんですね(^^) この作品私まだ読んだことが無いのですが、娘が文庫本持っていたので読んでみようと思います!
      2018/10/17
  • 家族とは何か、血縁関係とは何かを改めて考えさせられました。少し重い内容でしたが、あっという間に読み終えました。
    湊かなえ先生の作品はやはり面白いです。

  • 湊かなえさんの作品で初めて読んだのがこの本です。
    「お姉ちゃん、あなたは本物なの?」
    最後まで驚愕の連続でした。
    今まで読んだ中で1番のお気に入りです。

  • 次は次へと上手いこと気にならされてズンズン進んでしまった本。途中のブラックな出来事たちがとてもリアルでゾッとする。本物ってなんだろう。

  • 出だしから引き込まれ、最後のネタあかしまでずっと面白かった。
    小学生の視点から語られることで、大人たちの反応や話の展開に不気味さを感じた。
    リバースも読んでみたい。

  • 天才だ!湊かなえさんは天才なのか!?
    本当に最後の最後で豆の上で眠るような感覚になった。
    本ものとは何か?モヤモヤしたまま終わってしまった。このモヤモヤを湊かなえさんは豆の上で眠るような感覚と表現したんだ、感性が豊か過ぎる。まさかこうなってるとは思わなかったしこんな終わり方だと読み始めからあった行き場のない思いが膨らんで終わった。最後の1ページは何回も読み直したいし、最後の問いは皆にも問いたい問いだった。おもしろいどころじゃない。

  • 最後急展開ではらはらした
    面白かった

  • 続きが気になりすぎて、読み出したら止まらないのがやはり湊かなえさんの魅力。

    初めから『なんで?』『どーゆう事』となり終わりまで展開が読めずと結末がどうなるかと思い楽しく読めました。

    主人公の気持ちの表現の仕方も伝わりやすく、読み手も感情導入しやすくなる作品でした。

著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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