- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101268019
感想・レビュー・書評
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高校生になったばかりの頃に読んだ、人生2冊目の自発読書です。(1冊目は漱石の坊ちゃん)
昔の国鉄の乗り旅の話ですが、著者の表現がわりとユーモアがあるので、行ったことのない列島諸国の風景を思い描いて楽しくなれる本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中学時代に夢中になって何回も読み直した本。
(宮脇俊三先生の作品としては第3作ですが、私にとっては人生を決定づけた2冊目でした)
いい年した大人になって、痛風発作で歩けないどころか起き上がることさえできない今、あらためて(iPadのGoogleMapsとWikipediaで1つ1つ参照しながら)じっくりと読み直してみたら、新しい発見が次々と。
あんなに夢中になって何回も読み直したのに、中学時代の自分の読書の浅さを思い知らされました。
例えば、1つ1つの地名や、列車の始発駅と行き先をGoogleMapsで確かめていくと、わかっていたつもりの部分もさらに深くなる。
多感な中学高校時代にiPadやGoogleMapsやWikipediaがある、今の若い人達がうらやましいです。
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読書の効能として、通算700冊から800冊を超えたあたりから、うさんくさい儲け話とか非科学的なダイエット商法とか、そういうインチキ人間に会った時にピンときて、だまされないようになる、って言うじゃないですか。
どういう本から読んだらいいかわからないなら、今までの読書量が圧倒的に足りてないということだから、何でもいいから手当たり次第に読め、片っ端から読んで読んで読みまくれ、とも。
でも、多感な思春期に夢中になって読んだ本を、あらためて1つ1つじっくりと読み直してみるのも、いいもんだな、と思いました。
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これを機会に、第1作の「時刻表2万キロ」と第2作の「最長片道切符の旅」も読み直してみます。
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それぞれの季節に、それぞれの旅がある。
著者のこれまでの旅行遍歴を月別にまとめ、傾向と対策?を探ったエッセイ。氏の初期の作品に当たるためサラリーマン時代の逸話が多く、実感を持って読み進めることができます。
印象的なくだりは「車掌、頭に来ました」。
こんな車掌が許された当時の国鉄のいい加減さというか、おおらかさに思わず頬を緩めてしまいました。
それにしても、ラストの12月の締め方、いかにも宮脇氏らしく渋いですねえ。 -
読んでいて、すらすらと出てきた文章ではないなと感じてしまう。文章をつづることの苦しさみたいなものが、文章(の裏側?)から読み取れる。
「時刻表2万キロ」「最長片道切符の旅」に続く紀行文集ながら、本人も、序章で語っている通り、やることをやってしまって、やることがなくなっている時期、ある意味ドン底で書かれた文章であるせいなのか、なんだか取って付けたような文章のような気がしないでもない。ただ、前2作が基本的に同行者のない単独行であったのに対し、本作はいくつかの作品では同行者がおり、同行者がいることで変わってくる旅路の違いみたいなものも感じられた。 -
随所でにやりとさせられる。こんな文章を書ける人になりたい。