最長片道切符の旅 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101268026

感想・レビュー・書評

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  • オフィス樋口Booksの記事と重複しています。アドレスはhttp://books-officehiguchi.com/archives/3799862.htmlです。

    著者の宮脇氏が北海道の広尾から鹿児島の枕崎まで、30日かけて電車に乗って旅をした話である。この本が出版された年が昭和58年であるため、廃線になっているか第三セクターに移行している可能性がある。状況が出版された時期と異なっているので、今後鉄道の路線を調べなおして、鉄道の取材ネタを増やしたいと思う次第ある。当面の間は、一筆書きがメインになりそうである。

  • 読み終わるまでに随分と時間がかかりました。自分が旅をしているわけでもないのですが一日の行程が終わるとほっとしてしまい、次の日を読むのは又明日でも良いかな、なんて思ったことも関係しているかもしれません。

    日本列島を一筆書きで回る。いやあ、本当に鉄道に乗ることが好きな人じゃあないと実現できないだろうなあ… でも今まで乗ったことの無い線路に乗るとわくわくするし車窓の風景が段々と自分の知らない、でもどこか懐かしい風景に変わっていくのを見るのは大好きです。こんなことを言うとおこがましいですがこの本を読んでちょこっとだけ、その線に乗ったつもりになりました。いずれ行って見たい場所もたくさん出来ました。

  • 「乗り鉄」に属すると自覚している私にとってはバイブルのような本。時刻表を武器に、あの手この手で全国の路線を乗り継ぐ様に魅了されます。随所に淡々と記される旅のエピソードは、著者の人柄が最もあらわれています。

  •  1978年だから今から45年も前の話である。鉄道ファンである著者が、稚内から枕崎まで国鉄の最長片道切符で旅行した話を記した本である。
     これは記録本であり、どこそこ駅を何時の列車に乗って、天気が悪くて景色が見えない、などが続き、地理や鉄道に感心が薄い人には最後まで読み通せないかもしれない。
     しかし、時代の流れをひしひしと感じとれる。当時は今よりも路線が多く、しかも頻繁に電車や列車が走り、急行も多かった。あちこちの駅で駅弁を買い、駅に到着してから宿に電話して当日宿泊を決めるのが普通だった。
     地方の路線は、学生が多く、また学生がいないときはガラガラで、現在の状況を予感させるものである。
     最長片道切符は、今は当時よりどれくらい短くなったのだろう。もう四国も回れないし、非JRも増えて一抹の寂しさを感じるが、時の流れのせいで仕方がない。

  • 純粋にアホ過ぎて、超面白い旅行記です。
    私は宮脇さんに影響されて、JRをただただ乗っているだけ旅を本当にしています。
    大都市近郊区間を改札から出ずに、ただ乗っているだけです。
    そういう意味ではアホな旅ですが、なかなか心に残る影響力のある旅行記です。

  • <目次>


    <内容>
    1979年発行の本の復刻版(表記は新潮文庫だが、実際は復刻版のハードカバーを読んだ)。自分は初版の出版時に読んだ記憶がある。こうした旅に憧れたものだ。今から40年以上前の、JRがまだ国鉄時代のものなので、懐かしさもかなりある。また昭和の時代の話なので、地方はまだまだ古き良き時代であったようだ。
    宮脇氏は、鉄道を意識しつつも、地方の様子を見たり聞いたりしたことも克明に記すし、車内の人々の様子も、途中下車した駅の人々(駅員を含む)も牧歌的に描いている。巻末には、この時の取材ノートが見つかり、それを原武史氏が注と解説をしたものが出版されたとの広告が載っており(この復刻版は2008年刊)、どこかで目を通したいものだ。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ずっと一人旅で内面と向き合い続けているからこそ、伴女や星の王子と一緒に行くところが良いアクセントになってるなあ

  • この書籍は、宮脇俊三氏が北海道の広尾駅(広尾線、現在は廃線たが駅などは多目的に利用されているのもあり)から鹿児島の枕崎駅(指宿枕崎線)を一筆書きで長距離鉄道旅です。
    ただ、現在は清算が取れないから廃線になっているのもあるので、現在同じ行程を取るのはバス・徒歩などが入るかと思います。

  • 旅情を掻き立てられるとともに、すごく沢山の鉄道が廃線になったことに寂しさを感じる。

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著者プロフィール

宮脇俊三
一九二六年埼玉県生まれ。四五年、東京帝国大学理学部地質学科に入学。五一年、東京大学文学部西洋史学科卒業、中央公論社入社。『中央公論』『婦人公論』編集長などを歴任。七八年、中央公論社を退職、『時刻表2万キロ』で作家デビュー。八五年、『殺意の風景』で第十三回泉鏡花文学賞受賞。九九年、第四十七回菊池寛賞受賞。二〇〇三年、死去。戒名は「鉄道院周遊俊妙居士」。

「2023年 『時刻表昭和史 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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