- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101268712
作品紹介・あらすじ
命と金と妻以外、なんでも捨てる! 人気漫画『じみへん』作者は究極の断捨離オトコだった――。空き部屋のような仕事場、妻を説き伏せ捨てたソファ、燃やしたらスッキリした大量の漫画原稿。憧れは、マザー・テレサのようにシンプルな生き方。けれど物欲も人一倍強く、好みの茶碗を求めて地方まで出かけたり……。極端すぎる捨て方に笑いが止まらない、異才の漫画家が放つエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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ビックコミックスピリッツ「じみへん」の作者中崎タツヤさんのもたない生活のエッセイ。
断捨離とかミニマリストとかとは別次元のように思う。
無駄が嫌い、シンプルに生きたい、は共感できる。
極端な捨て方が笑えない。
私だって卒アルはとっくに捨てたし、手帳や日記の類は、死んでからの笑い者にならないように、しっかり処分。
洋服だってオールシーズンで1クローゼット。
本だってかなり処分した。
だけどボールペンのインクが減ったら本体を切って短くするとか、机を切るとか、ここまで行くと生きづらそう。
どんな作品を描いていたか調べたら60歳で連載を潔く終了していた。少ない仕事道具も処分したことでしょう。 -
断捨離なんて生やさしいもんじゃない、変質的な癖というか、もう解脱に近い。
若い頃じみへんが好きで、同じ作者のこの本を手にしたが、気づいたら1日で読み終わってた。
章の切れ方も小気味良く、自分的には結構好きな一冊だった。 -
断捨離力がハンパない。
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断捨離ではなく、物をまたない生活を実践している。必要でないものはすぐに捨てる。例えば、取説・電話・パソコン・本・等々。普通の人なら必要になるかもと思うもの全て捨てる。今、必要なものだけを持つ。マザー・テレサやガンジー
のような生き方を理想とする。ゴミ屋敷の人とは正反対の生き方だ。両者とも極端な生き方だけど。 -
タイトルどおり、物をもちたくない男である著者の日常のお話。
ミニマリスト本の中で、この本の事が書かれていたので読んだのだけれど、この著者、行き過ぎています。病気です。
買ってもすぐに捨てたくなるし、ボールペンのインクが少なくなってくると切って短く(不要なところを捨てる)しないと気が済まないなど、すごいエピソード満載。
ミニマリストの事が書かれていると期待したらダメです。 -
ふと、てにした本ですが、すごーく面白かった
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2021.6.3
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数年前、たまたま図書館でこの本の単行本を見つけ、口絵の何もない感に、驚いて借りたのだが、まさかこの本が文庫になるとは思わなかった。
何しろ異常である。
特に本のページの余白の部分を切り落とすというのには驚いた。
しかし、世の中には、潔癖症とはまた違った性癖の人がいるものである。 -
漫画「じみへん」の作者中崎タツヤのものを持たない生活に関してのエッセイ。
中崎さんは、かなり極端に無駄なものを嫌う性格。
常に無駄なものがないかと部屋の中を見回して、いらないと判断したら捨てる。
ボールペンのインクが少なくなるとそれに合わせてボールペンを短く切る。など、徹底している。
潔癖症に近い感覚なのかな。
対して、物欲も結構あり、欲しいものはすぐに買うという。そして苦労して買ったものもいらなくなった途端すぐに捨てる。
なので、「もたない」というより「捨て魔」というのがあっている。捨てることが大好き。
南伸坊もあとがきで言っているが、中崎さんはこの考え方をすごいだろとか、皆を啓発しようとか微塵も思っていない。
僕ってこういう人なんです。「読者からみて変かは各自判断してください」的なスタンス。自分のポリシーはあるが、それを押し付けない。
その距離感が、文章にユーモアを加えて、非常に読みやすくなる。
中崎さんの書くマンガの味もそこから出てくるんだなと、改めて感じた。
自分とは価値観が全く違うが、読んでいて自分はなんてダメなんだろうとも思わない。中崎さんのことも尊重する部分と、なんだろう?と思う部分があるし、それに対して自分のことも良かったり悪かったりだなと思える。
世の中には色々な人がいるし、様々な価値観を尊重してお互いに認めて生きていくことができるといいな。と思える本。 -
一言、極端‼︎特にボールペンや2個入りの糊の話など…でも、嫌味は無く究極のミニマリストなのかも。
自分は今、断捨離に行き詰まり、この先加速させる糸口を探していた。まぁ、参考にはならないけど…
著者の中崎さんは、自分は物欲が強いと認めている。私は捨ててスッキリしたいとは思っていても捨てられない。やっぱり、物欲が強いのかも。
2017.6.24…26
捨てちゃえ!
捨てちゃえ!
捨てない。
増える。
なんの呪いだろう(笑)
捨てない。
増える。
なんの呪いだろう(笑)